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プロダクトエンジニアリングで開発の楽しさを拡張する話
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sagawa / barometrica
August 10, 2025
Technology
0
110
プロダクトエンジニアリングで開発の楽しさを拡張する話
2025/08/10
ShizuokaTECH#1
https://shizuoka-tech.connpass.com/event/350174/
こちらで登壇した際の資料です。
sagawa / barometrica
August 10, 2025
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Transcript
プロダクトエンジニアリングで 開発の楽しさを拡張する話 ShizuokaTECH#1 2025/08/10 sagawa / barometrica
⾃⼰紹介 2 佐川 善彦 Software Engineer 𝕏: @barometrica 学⽣ 1社⽬
⾮IT業(産業機器設計) 2社⽬ ITエンジニアに(受託開発) 3社⽬ にジョイン(⾃社開発) ~2012 2013~ 2019~ 2023~ 京都 静岡 ⼤阪 京都 静岡 フルリモートでFrontend を主軸に開発してます クライミングと DJ と鉄拳が好きです
• 開発の楽しい/楽しくない • 楽しくないケースを紐解く • プロダクトエンジニアリング実践 • やってみてどんな感じか 3 今⽇話すこと
みなさん、開発楽しいですか? 4
5 エンジニアAさん:開発楽しいケース 要件/仕様が整っていて、作るものに⼿応えがある 「要件を満たせるものいい感じに作れた」 「この機能のリリースで世の中よくなるだろうな」 「チャレンジングなプロジェクトで達成感ある」
開発が楽しくないときはどんなとき? 6
7 Aさん:開発楽しくないケース 要件/仕様がよくわからない、作るものに対して懐疑的 「仕様確認のラリーが⼤変」 「作りはするが、使われる機能なんだろうか」 「スケジュールに追われて疲弊」
この楽しくないケースを紐解く 8
プロダクトの 4 階層 9 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798166520 Core Why What How プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン
なぜつくるのか 何をつくるのか どのようにつくるのか
Aさんは How に留まってしまっている 10 「要件/仕様がよくわからない、作るものに対して懐疑的」 Core, Why, What を他者にゆだねてしまっているために発⽣ Core
Why What How プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン なぜつくるのか 何をつくるのか どのようにつくるのか
どうすれば? 11
プロダクトエンジニアリングで打開! 12
プロダクトエンジニアリングとは 13 https://note.com/niwa_takeru/n/n0ae4acf2964d • プロダクト志向を持って課題解決を推進する開発のこと ◦ 技術的なエンジニアリングに閉じず、 プロダクトを通した価値提供に責任を持つ ◦ エンジニアリングを主軸に、そのために必要なことは全部やる
要は、全階層をスコープにする 14 Core Why What How プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン なぜつくるのか 何をつくるのか プロダクトエンジニアリングを通じて関与の幅を広げることで
開発の楽しさを拡張できる どのようにつくるのか
15 「どう作るか?」 を考えて コードを書く⼈ 「何を作るのか?」 「なぜ作りたいのか?」 をAI に伝える⼈ https://speakerdeck.com/nwiizo/claude-everywhere?slide=6 (⼩話)AI
時代の、エンジニアの役割の変化 AI コーディングツールの台頭により Why, What の重要性が増している
A さんは How 領域からどう脱出できるか? 16
プロダクトエンジニアリング実践 17
プロダクトの 4 階層再掲 18 プロダクトの世界観、ミッション‧ビジョン なぜつくるのか 何をつくるのか どのようにつくるのか Core Why
What How
各階層のプロダクトエンジニアリング実践 19 Core Why What How 職種の 肩書きを 脱ぐ ⾃分の夢を乗せる
Core~Howを かき混ぜる “誰”を知る ジャーニー を作る 価値仮説を ⾔語化
職種の肩書きを脱ぐ 20 Core Why What How • エンジニア, PdM, デザイナー
などの肩書を⾃他に使わない ◦ 職種で呼んでしまうと無意識に役割が固定化されやすい ◦ 観点で考えるのがおすすめ ▪ 開発観点 / デザイン観点 / ビジネス観点 ... • 必要なことはなんでもやってみる ◦ 職能を 0/1 でなくグラデーションで捉える ◦ 詳しい⼈にアシストしてもらう https://ivry.jp/company/vmv/
プロダクトに⾃分の夢を乗せる 21 Core Why What How https://ivry.jp/company/vmv/ • ⾃分はプロダクトを通じてどうしたいのか?を乗せる ◦
「もっとのびのびと動ける世の中にしていきたい」 • ⾃分のプロジェクトの⽬標をリンクさせる ◦ OKR 等の指標を決める場に⾃分を関与させていく • とにかく⾃分事化する
「誰」をとにかく知る 22 Core What How Why • いろんな⾓度でユーザーに触れる ◦ 商談
/ 事例インタビューに同席する ▪ プロジェクトメンバー全員で録画を⾒る ◦ 展⽰会やイベントに参加して来場者と接する ▪ ⾃分でプロダクトを伝えて⼿触りを得る ◦ プロダクトの⽣データを⾒る‧傾向を知る • セールスやカスタマーサクセスの⽅と⽇常的に話す ◦ 毎⽇ユーザーと接している⽅は⾃然と解像度が⾼くなる ◦ 社内における⼀番のユーザー理解の源
⾃分でユーザージャーニーを作る 23 Core How What Why • 「誰」に⾃分を重ねて⾏動の解像度をあげる ◦ ユーザージャーニーが仮説の源泉になる
◦ 「この機能、使われるのか?」を解消するのがここ
「誰」を「どうしたい」を⾔語化する 24 https://note.com/kchil/n/na7bf5718f5a7#7ed11a2a-7e99-4f55-9ac7-658073557940 Core How What Why • 「価値仮説シート」をプロジェクトの⼀番⾒えるところに置く ◦
誰が / xxxをしたいが / xxxの課題があるので / xxxに価値がある ◦ 開発を進める際に迷った際の指針になる
Core~How をかき混ぜる 25 Core Why What How • Core ~
How は上から下に⼀⽅通⾏ではない ◦ How に進むにつれ、具体化されていく ▪ 「かなりリソースが必要」「影響範囲⼤きい」「実は体験が微妙」 ◦ 最終地点までの登り⽅や届けたい体験がブラッシュアップできる ▪ プロダクトエンジニアリングの価値が発揮されやすい • 循環させやすい進め⽅も⼤事 ◦ リリースしてからわかることはたくさんある ◦ 細かくリリースできるような仮説にちぎる
やってみてどんな感じ? 26
いい感じにやれてるところ 27 • プロジェクトの⽬標 (OKR) に思いを乗せられてる ◦ 何をやりたいか / ⽬指したいかを出⼒して
Q ごとに OKR に落とすサイクルをチームでできている • 職種の肩書きは脱げてる ◦ ユーザージャーニーなぞる会を開催したり ◦ あるべき UI/UX の叩きを作ったり ▪ これやります!やってほしい!と声に出すのが⼤事 • プロダクトを⾒る視点を増やせている ◦ こういう前提のユーザーなら現状は複雑すぎる、など
• オフィスとリモートの会話機会の差を縮めていきたい ◦ オフィス雑談で得られる情報量の⼤きさを出社のたびに実感 ◦ リモートでも「⾯」で「軽く」話せる場を作れるといいな • 価値仮説の粒度をよりうまくちぎっていきたい ◦ 気を抜くと仮説が⼤きいまま進めてしまいがち
▪ 作るものが⼤きくなるのでリリースに時間がかかる ▪ 外したときのリスクも⼤きくなる ◦ ヘルスチェックがあるといいかもしれない ▪ 何⽇リリースしてなかったら⻩信号、など もっと踏み込みたいこと 28
tips: 難しくなりがちな点と⼯夫 29 • 開発時間が減る ◦ what の先取りで設計を並⾏に進める ◦ 商談動画を
に流し込んで要約、時短 ◦ AI コーディングツールの活⽤ ▪ 特に雑務まわりの⾃動化 • mtg が多い/でれない ◦ AI 議事録の必須化 ◦ ⾮同期コミュニケーションの⽂化づくり • キャッチアップ量が爆増 ◦ 雑談で気負わず拾う
まとめ 30
まとめ 31 • How に留まってしまうと、楽しく開発できない場⾯がある • これはプロダクトエンジニアリングで打開できる • プロダクトエンジニアリングで⼤事なプラクティス ◦
職種の肩書を脱ぐ ◦ プロダクトに⾃分の夢を乗せる ◦ 「誰」をとにかく知る ◦ ⾃分でユーザージャーニーを作る ◦ 「誰」を「どうしたい」を⾔語化する ◦ Core~How をかき混ぜる
IVRとAIであらゆる電話対応を効率化 「アイブリー」 32 会社紹介:プロダクト
プロダクトエンジニアリング、⼤事にしています 33 会社紹介:プロダクト開発の流れ https://speakerdeck.com/ivry/ivry-culture-deck-for-engineers?slide=26
34 We are Hiring! 採⽤情報‧カジュ⾯ とりあえず情報収集