オンプレミスや閉域環境では、手元で動作する小規模なオープンウェイトのLLMが現実的な選択肢となる。しかし、どのモデルがサイバーセキュリティ業務に耐えるかを判断する材料は乏しい(公開されているベンチマークスコアには、どのような実行条件のもとで測られたかが記されていないことが多い)。実際、モデルの重みを変えずにハーネス(ツール、実行ループ、出力検証を担う外側の機構)を作り直すだけで、タスクの成功率が大きく向上する事例も報告されている。ベンチマークが測っているのは、モデル単体ではなくモデルとハーネスの複合体である。
そこで本スライドでは、この観点に基づき、ハーネスの構成を段階的に変えながら小規模モデルのサイバーセキュリティ能力を測る、OSSのみで構成された評価基盤を紹介する。併せて、ハーネスを改良しても越えられない水準があるのか、それはどのモデル規模から現れるのか。サイバーセキュリティ領域における小規模モデルの現時点での限界について示す。