Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
導入から5年が経って見えた Datadog APM 運用の課題
Search
Atsushi Tanaka
March 13, 2024
Programming
3
1.2k
導入から5年が経って見えた Datadog APM 運用の課題
Japan Datadog User Group Meetup#3
https://datadog-jp.connpass.com/event/309899/
Atsushi Tanaka
March 13, 2024
Tweet
Share
More Decks by Atsushi Tanaka
See All by Atsushi Tanaka
Wantedly での Datadog 活用事例
bgpat
2
2.9k
KubernetesでDatadogを飼うならオートディスカバリーを使わないと損
bgpat
2
570
マイクロサービス基盤にフルマネージドサービスではなくKubernetesを選択する理由
bgpat
12
2.9k
400万ユーザーに価値を届けるエンジニアを を支えるインフラ基盤
bgpat
3
380
Ruby製社内ツールのGo移行
bgpat
2
590
取っていてよかった Kubernetes のバックアップ
bgpat
1
620
Terraform と Kubernetes の共存による IaC の実践
bgpat
0
1.8k
Kubernetes Cluster Migration
bgpat
4
4.6k
k8sとNginxでオートスケール / Autoscaling with k8s and Nginx
bgpat
2
1.3k
Other Decks in Programming
See All in Programming
ナレッジイネイブリングにAIを活用してみる ゆるSRE勉強会 #9
nealle
0
170
未経験でSRE、はじめました! 組織を支える役割と軌跡
curekoshimizu
1
210
若手バックエンドエンジニアが Elasticsearch を使ってみた話
hott0mott0
1
100
Better Code Design in PHP
afilina
0
190
「個人開発マネタイズ大全」が教えてくれたこと
bani24884
1
310
Serverless Rust: Your Low-Risk Entry Point to Rust in Production (and the benefits are huge)
lmammino
1
170
iOSでQRコード生成奮闘記
ktcryomm
2
140
運用しながらリアーキテクチャ
nealle
0
210
CloudRun, Spanner に対する負荷試験の反省と オブザーバビリティによるアプローチ
oyasumipants
1
200
JAWS Days 2025のインフラ
komakichi
1
360
CSS Linter による Baseline サポートの仕組み
ryo_manba
1
160
Swift Testingのモチベを上げたい
stoticdev
2
220
Featured
See All Featured
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
32
2.2k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
14k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.6k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.3k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
7.1k
RailsConf 2023
tenderlove
29
1k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
344
40k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
367
19k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
4
450
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
175
52k
Designing for Performance
lara
605
68k
Transcript
© 2024 Wantedly, Inc. 導⼊から5年が経って⾒えた Datadog APM 運⽤の課題 Japan Datadog
User Group Meetup#3 Mar. 13 2024 - Atsushi Tanaka @bgpat
© 2024 Wantedly, Inc. 過去の登壇資料 https://speakerdeck.com/bgpat/distributed-tracing-for-microservices
© 2024 Wantedly, Inc. 過去の登壇資料 https://speakerdeck.com/bgpat/opencensus-with-datadog-apm
© 2024 Wantedly, Inc. 今⽇伝えたいこと APM は導⼊後のメンテナンスが重要 • トレースが期待した状態になっているかの確認‧修正 ◦
気付いたら分断されていたり必要な値が⼊っていないことがある ◦ 負のループに陥らないように対応が必要 • 利⽤者への普及活動 ◦ とりあえず⼊れただけの状態で使ってくれる⼈は限られている ◦ 普段から慣れていないといざというときに使えない ◦ 勉強会や障害訓練等で利⽤を広げる活動も必要
© 2024 Wantedly, Inc. $ whoami @bgpat / Atsushi Tanaka
ウォンテッドリー株式会社 Infrastructure Engineer Kubernetes / Terraform SRE / Platform Engineering Datadog 歴 6〜7年くらい
© 2024 Wantedly, Inc. Wantedlyのマイクロサービス (5年前) • マイクロサービス70個以上 (社内サービスも含む)
© 2024 Wantedly, Inc. Wantedlyのマイクロサービス (5年前)
© 2024 Wantedly, Inc. そこで分散トレーシング (Datadog APM)
© 2024 Wantedly, Inc. を導⼊して5年が経過しました
© 2024 Wantedly, Inc. 導⼊時からの変化
© 2024 Wantedly, Inc. マイクロサービス化がさらに進んだ • マイクロサービス70個以上 (社内サービスも含む) →当時と同じ数え⽅で 150
サービス超 Service Catalog には 82 サービスが存在
© 2024 Wantedly, Inc. マイクロサービス化がさらに進んだ 分散トレーシングの価値は上がっている
© 2024 Wantedly, Inc. 5年が経過して⾒えた課題
© 2024 Wantedly, Inc. いつの間にか壊れるトレース 発⽣した問題 • トレースが分断されている • ⼊っていてほしい情報が抜け落ちている
◦ ユーザーID ◦ エラー情報 原因 • フレームワークの変更 • ライブラリのアップデート ◦ トレーシングライブラリを複数⼊れていると問題になりやすい
© 2024 Wantedly, Inc. いつの間にか壊れるトレース トレースが壊れる 使いづらい 利⽤者減 メンテされない
© 2024 Wantedly, Inc. 扱える⼈の2極化 普段からAPMを活⽤している⼈ vs 全く使わない⼈ 導⼊当時は勉強会を実施したがここ数年はしていない ↓
⼀番効果を発揮する障害対応で 何をすればいいか分からない⼈が増えた
© 2024 Wantedly, Inc. 扱える⼈の2極化 ←利⽤しているツールのアンケート結果 エンジニアの約3割は Datadog を使っていない
© 2024 Wantedly, Inc. 扱える⼈の2極化 障害訓練の振り返りから抜粋 • Datadog 操作なれてなくてやりたいことがぱっとできなかった ◦
env どこで指定するんだっけ • データドッグの使い⽅なんとなく理解した • 調査の⽅法が全然分からなかった ◦ どのツールを使えばいいか分からなかった ◦ Datadogの⾒⽅がパッと分からなかった • Datadog の⾒⽅に⼾惑ったのでチートシートなどがほしい • Datadog の trace がつながってなかった • Datadog の操作になれていない⼈が多かった印象が強い ◦ Datadog オペレーション講習会みたいなものをやると良さそう
© 2024 Wantedly, Inc. まとめ APM は導⼊後のメンテナンスが重要 • トレースが期待した状態になっているかの確認‧修正 ◦
気付いたら分断されていたり必要な値が⼊っていないことがある ◦ 負のループに陥らないように対応が必要 • 利⽤者への普及活動 ◦ とりあえず⼊れただけの状態で使ってくれる⼈は限られている ◦ 普段から慣れていないといざというときに使えない ◦ 勉強会や障害訓練等で利⽤を広げる活動も必要
© 2024 Wantedly, Inc. 詳しい話は懇親会 orカジュアル⾯談で https://www.wantedly.com/projects/522096