Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
遠隔で同時に4人教育!? 〜リモート新人の「孤立」を防ぐオンボーディング事例〜/Educati...
Search
株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
PRO
June 29, 2025
Technology
0
89
遠隔で同時に4人教育!? 〜リモート新人の「孤立」を防ぐオンボーディング事例〜/Educating 4 people at the same time remotely!〜Onboarding Case Studies to Prevent “Isolation” of Remote Newcomers〜
登壇者名:鳥渕 建樹
登壇したイベントタイトル:JaSST’25 Kansai
登壇したイベントのURL:
https://jasst.jp/kansai/25-about/
株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
PRO
June 29, 2025
Tweet
Share
More Decks by 株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
See All by 株式会社ビットキー / Bitkey Inc.
ハードウェアとソフトウェアをつなぐ全てを内製している企業の E2E テストの作り方 / How to create E2E tests for a company that builds everything connecting hardware and software in-house
bitkey
PRO
1
37
チームビルドのためのワークショップ設計/Workshop design for team building
bitkey
PRO
0
44
「職種に名前が付く、ということ」 / When a Role Gets a Name
bitkey
PRO
0
23
ゼロから始めるEnabling SRE〜Datadogへの戸惑いや敬遠を無くすためにやったこと〜
bitkey
PRO
0
16
「書く」より「任せる」! 生成AIでローコード自動テストの属人化を防ぐ! / Delegate, Don't Write! Preventing Silos in Low-Code Auto-Testing with Gen AI
bitkey
PRO
0
52
オフィスビルを監視しよう:フィジカル×デジタルにまたがるSLI/SLO設計と運用の難しさ / Monitoring Office Buildings: The Challenge of Physical-Digital SLI/SLO Design & Operation
bitkey
PRO
3
560
事例で学ぶ!B2B SaaSにおけるSREの実践例/SRE for B2B SaaS: A Real-World Case Study
bitkey
PRO
1
570
整頓のジレンマとの戦い〜Tidy First?で振り返る事業とキャリアの歩み〜/Fighting the tidiness dilemma〜Business and Career Milestones Reflected on in Tidy First?〜
bitkey
PRO
3
23k
ファームウェアは土管になるべきか 翻訳機になるべきか/Should firmware be a clay pipe or a translator?
bitkey
PRO
0
73
Other Decks in Technology
See All in Technology
ソフトウェア エンジニアとしての 姿勢と心構え
recruitengineers
PRO
26
12k
個人CLAUDE.md紹介と設定から学んだこと/introduce-my-claude-md
shibayu36
0
160
ここ一年のCCoEとしてのAWSコスト最適化を振り返る / CCoE AWS Cost Optimization devio2025
masahirokawahara
1
1.2k
バッチ処理で悩むバックエンドエンジニアに捧げるAWS Glue入門
diggymo
3
100
Vault meets Kubernetes
mochizuki875
0
150
Jaws-ug名古屋_LT資料_20250829
azoo2024
3
210
退屈なことはDevinにやらせよう〜〜Devin APIを使ったVisual Regression Testの自動追加〜
kawamataryo
4
1.1k
Oracle Cloud Infrastructure:2025年8月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
170
Snowflakeの生成AI機能を活用したデータ分析アプリの作成 〜Cortex AnalystとCortex Searchの活用とStreamlitアプリでの利用〜
nayuts
0
150
【5分でわかる】セーフィー エンジニア向け会社紹介
safie_recruit
0
30k
制約理論(ToC)入門
recruitengineers
PRO
9
3.7k
「魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra」のグローバル展開を支える、開発チームと翻訳チームの「意識しない協創」を実現するローカライズシステム
gree_tech
PRO
0
440
Featured
See All Featured
Thoughts on Productivity
jonyablonski
69
4.8k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
184
22k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
462
33k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
56
5.8k
Statistics for Hackers
jakevdp
799
220k
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
Scaling GitHub
holman
463
140k
Writing Fast Ruby
sferik
628
62k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
71
11k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.6k
Building an army of robots
kneath
306
46k
Transcript
1 © Bitkey Inc. 遠隔で同時に4人教育!? 〜リモート新人の「孤立」を防ぐオンボーディング事例〜 株式会社ビットキー 鳥渕 建樹 | 2025/06/27
2 2 © Bitkey Inc. リモート環境での新人育成、困っていませんか!?
3 3 © Bitkey Inc. リモート環境での新人育成、困っていませんか!? • リモートワークになったけど、新人が入ってくるらしい。どうやって 教育しよう •
文字だけでうまくコミュニケーションとれるかな? • うまく関係性築けるかな?
4 4 © Bitkey Inc. リモート環境での新人育成、困っていませんか!? • リモートワークになったけど、新人が入ってくるらしい。どうやって 教育しよう •
文字だけでうまくコミュニケーションとれるかな? • うまく関係性築けるかな? →ビットキーで遠隔拠点の立ち上げによって発生した新人教育時に工 夫した事例をお話しします
5 © Bitkey Inc. Toribuchi Tatsuki 鳥渕 建樹 2023.04 2014
2018 株式会社ヒューマンクレストに入社 ソーシャルゲームのテスターからQAキャリア スタート テスト設計〜テスト実施を経験 バルテス株式会社に入社 求人検索エンジンや転職WebサービスのQA業 務に従事 テスト計画から完了報告までの一連のテスト プロセスを遂行 ビットキーへ参画 モバイルアプリのQAチームでチームを牽引し つつ、メンバーのマネジメント活動にも注力 経歴 趣味 ・ゲーム(ファイナルファンタジーXIV) ・動物(カピバラ、マーモット) ・音楽(ピアノ、オーケストラ)
6 © Bitkey Inc. リモートでの新人教育をすることになった話
7 7 © Bitkey Inc. 宮崎にQA拠点が立ち上がる!
8 8 © Bitkey Inc. 宮崎にQA拠点が立ち上がる! QA未経験の新人が4人入ってくるらしい
9 9 © Bitkey Inc. 宮崎にQA拠点が立ち上がる! QA未経験の新人が4人入ってくるらしい え… そんなにたくさんの人一度に教育したことない
10 10 © Bitkey Inc. 宮崎にQA拠点が立ち上がる! QA未経験の新人が4人入ってくるらしい え… そんなにたくさんの人一度に教育したことない リモートでいろいろ教えなきゃいけないの…?
11 11 © Bitkey Inc. 宮崎にQA拠点が立ち上がる! QA未経験の新人が4人入ってくるらしい え… そんなにたくさんの人一度に教育したことない リモートでいろいろ教えなきゃいけないの…?
どうしよう…
12 12 © Bitkey Inc. 今日お話しする事例 1. リモートの壁をできるだけ感じさせないようにした工夫 2. 同時に複数のメンバーを育成するためにしたこと
3. プロダクトを濃密に体験するための施策
13 © Bitkey Inc. リモートの壁をできるだけ感じさせないようにした工夫
14 14 © Bitkey Inc. どうしよう… • ビットキー宮崎拠点は2019年から • 別部署のマネージャーHさんに相談
「Google カレンダーに”いつでもきていいよ部屋”をつくると いいかもよ」
15 © Bitkey Inc. 「とりぶちの部屋」を作成!! どうしよう…
16 16 © Bitkey Inc. いつでも対面で話せる場所を作った • 常に繋いでおくことは難しかったため、いつでも対面でコ ミュニケーションを取ることのできるmeetを作った •
困った時はこのmeetに入って呼んでもらう ◦ 手順書がしっかり作られていても、実際にやってみるとわからないところが あった ◦ チャットで回答した内容が理解しきれない
17 17 © Bitkey Inc. 遠隔での会議は全員顔出しで参加
18 18 © Bitkey Inc. 遠隔での会議は全員顔出しで参加 • 表情や身振り手振りなど、五感を使って相手を観察すること で、言葉だけでは分からない相手の気持ちや考えを汲み取る ことができる
• 実際に顔を合わせることで、相手との距離が近くなり、信頼 関係が構築しやすくなった
19 © Bitkey Inc. 同時に複数のメンバーを育成するためにしたこと
20 20 © Bitkey Inc. 同時に複数人を育成しなければならない • テスト実行などの際に質問が発生した際に、同じ内容の質問 を複数のメンバーから聞かれてしまう
21 21 © Bitkey Inc. 同時に複数人を育成しなければならない • テスト実行などの際に質問が発生した際に、同じ内容の質問 を複数のメンバーから聞かれてしまう →いかに情報を共有するか
22 22 © Bitkey Inc. オンボーディングページ内にQ&A表を作成! • 発生した質問事項はQ&A表に記載していくことで、他メン バーにも共有することができる •
同じ問題に直面した際に、自己解決できるようになる
23 23 © Bitkey Inc.
24 24 © Bitkey Inc. オンボーディングページ内に必要な資料をまとめた • テスト実行に必要な資料・手順書をオンボーディングページ 内からアクセスできるように集約
25 © Bitkey Inc. プロダクトを濃密に体験するための施策
26 26 © Bitkey Inc. 1ヶ月間の東京出張 • 会社のことや、我々QAのこと、テスト対象のプロダクトのこ とを知ってもらうため、1ヶ月間、東京へ出張してもらい研修 を行いました
• メンバーはマンスリー契約の物件に入居し、東京オフィスに 勤務します。入居する物件には自社製品が導入されている物 件をあえて選びました
27 27 © Bitkey Inc.
28 © Bitkey Inc. 入居物件の玄関扉(edロック) homehubApp
29 29 © Bitkey Inc. 入居者としての視点からの体験レポートを作成 • 1ヶ月間実際に入居し、ビットキーのプロダクトを体験した感 想・気づきをレポートとして作成 •
驚いたこと、困ったこと、よかったことをまとめた ◦ 設定のマニュアルがわかりづらくて苦戦した ◦ 退去後に自動でアプリからカギがなくなっていた ◦ 家に近づきながら解錠し、シームレスにドアを開けられるのが予想以上に快 適だった
30 30 © Bitkey Inc.
31 31 © Bitkey Inc.
32 32 © Bitkey Inc. この取り組みによる価値 • 普段の業務では気づきにくい、入居者ならではの発見が多く あった •
ユーザー目線でのテスト実行などで、この体験で得た気づき を活かせそう
33 © Bitkey Inc. まとめ
34 34 © Bitkey Inc. まとめ • 遠隔でもいつでも口頭で会話できるような場所をつくる ◦ 出社している状態に近づけることができる
◦ 文字でのやり取りで伝わりにくいことを話せる • 会話するときは顔を出す ◦ 表情が見えることで相手の気持ちや考えを汲み取ることができる ◦ 物理的な距離があっても、心理的な距離が近くなり信頼関係の構築ができる
35 35 © Bitkey Inc. まとめ • 情報共有 ◦ Q&A表で複数人からの質問を共有、自己解決ができるように促す
◦ ナレッジ・手順書などの資料を集約 • 特別なプロダクト体験 ◦ 実際のユーザーの視点でプロダクトを体験することで、テスト活動に活かせ るようになる
36 36 © Bitkey Inc. ビットキーでは一緒に働くメンバーを募集しています ご興味があればぜひ 左の2次元コードから! ご清聴、ありがとうございました