Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
今学生に伝えたい, 監視の話 / okinawa_ac_lt
Search
cohalz
July 06, 2019
Technology
0
350
今学生に伝えたい, 監視の話 / okinawa_ac_lt
沖縄学生×企業エンジニア 7月大LT大会!!! #okinawa_ac_lt
https://connpass.com/event/132178/
の発表資料です
cohalz
July 06, 2019
Tweet
Share
More Decks by cohalz
See All by cohalz
はてなのSRE組織2024 / Road to SRE NEXT@福岡
cohalz
2
1.5k
SREのキャリア、 あるいは生態 / #ya8
cohalz
11
1.5k
カンファレンスのボランティアスタッフって何やるの? / DAIMYO Meetup #4
cohalz
0
110
小さなものでも Step Functions / Serverless Meetup Fukuoka Re:boot
cohalz
0
140
ECSのCI/CD改善と標準化の取り組み / JAWS FESTA 2023 in Kyushu
cohalz
8
6.3k
ecspressoへの貢献を振り返る / JAWS-UG コンテナ支部 #24 ecspresso MeetUp
cohalz
1
6k
はてなフォトライフをECSに移行した話 / Hatena Engineer Seminar #20
cohalz
1
18k
SREの異動と働き方 〜はてなブログ編〜 / Hatena Engineer Seminar #13
cohalz
0
2.3k
Envoy.なんか / Kyoto.なんか #5
cohalz
1
160
Other Decks in Technology
See All in Technology
あなたの知らない Function.prototype.toString() の世界
mizdra
PRO
3
890
RubyのWebアプリケーションを50倍速くする方法 / How to Make a Ruby Web Application 50 Times Faster
hogelog
3
950
電話を切らさない技術 電話自動応答サービスを支える フロントエンド
barometrica
2
240
開発生産性を上げながらビジネスも30倍成長させてきたチームの姿
kamina_zzz
2
1.7k
初心者向けAWS Securityの勉強会mini Security-JAWSを9ヶ月ぐらい実施してきての近況
cmusudakeisuke
0
140
SkiaとImpellerについて
moriya0130
0
110
FlutterアプリにおけるSLI/SLOを用いたユーザー体験の可視化と計測基盤構築
ostk0069
0
130
SDN の Hype Cycle を一通り経験してみて思うこと / Going through the Hype Cycle of SDN
mshindo
2
220
SRE×AIOpsを始めよう!GuardDutyによるお手軽脅威検出
amixedcolor
1
220
VideoMamba: State Space Model for Efficient Video Understanding
chou500
0
200
[CV勉強会@関東 ECCV2024 読み会] オンラインマッピング x トラッキング MapTracker: Tracking with Strided Memory Fusion for Consistent Vector HD Mapping (Chen+, ECCV24)
abemii
0
230
OCI 運用監視サービス 概要
oracle4engineer
PRO
0
4.8k
Featured
See All Featured
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
334
57k
The Language of Interfaces
destraynor
154
24k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
0
38
Designing Experiences People Love
moore
138
23k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
What's new in Ruby 2.0
geeforr
343
31k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.1k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
27
5.3k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
159
15k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
269
27k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
27
4.3k
Transcript
今学生に伝えたい, 監視の話 沖縄学生×企業エンジニア 7月大LT大会!!! id:cohalz
自己紹介 ・id:cohalz / @cohalz ・はてなインターン2017 Mackerelチーム ・株式会社はてな SRE (2018 ~)
監視って? ・サーバ上の様々なメトリックを元にアラート通知を飛ばす ・ CPU使用率や残り容量など
監視って? ・そのメトリックを保存して,グラフにして見る
なぜ監視の話?
今監視が大ブーム!
覚えて帰ってほしいこと ・監視ってそんなに難しくない ・開発者も監視をしてみよう
何を監視すればいいか?
何を監視すればいいか? ・「起きてほしくないこと」 ・例: Webアプリケーション ・500エラーを返す ・レスポンス時間の悪化 ・証明書の期限切れ
まずはサービスに近いところから ・大事なのはサービスが動いているか ・個別のサーバのCPUやメモリでアラートを設定しない ・アラートが飛びがちになる ・代わりにグラフで傾向を見よう
なんでもアラートを飛ばせばいいものでもない ・たくさんのアラートが飛んでくると? ・「アラート疲れ」 ・「オオカミ少年アラート」 ・サービス品質をよく考えて設計する
アラートが役立つ他の例 ・バッチの実行 ・失敗内容をアラートに含める ・システムのマイグレーション ・古いホストに接続してたらアラート ・安全にホストを落とせる
アラート設計の話
昔のアラート対応 ・インフラエンジニアもしくはSREがアラートを設計 ・対応するのも同じ人 ・同じ言語・フレームワークなので対応方法が決まっていた
最近のアラート対応 ・サービスが複雑になってきた ・言語やフレームワークもバラバラ ・一次対応だけでは済まないことも ・サービス開発者が対応しないといけない ・原因はアプリケーション自体にあることが多い
例: Webアプリケーションが見れなくなった ・MySQLのコネクション数が跳ね上がっていた ・接続数上限のため調査のために繋ぐこともできない!! ・一次対応として再起動をした
例: Webアプリケーションが見れなくなった ・MySQLのコネクション数が跳ね上がっていた ・接続数上限のため調査のために繋ぐこともできない!! ・一次対応として再起動をした ・実はアプリケーション側から接続を切っていなかった!! ・開発者にアプリケーションのコードを直してもらった
開発者も監視に関わるべき ・サービスの実装を一番良くわかっている ・実装時に懸念点があればそこを監視すればいい ・開発者がアラートを受け取る ・根本的解決が早くなるかも
コンテナ化と言語と監視 ・どの言語・フレームワークを使ってるか把握しにくくなる ・サービスから見た最小単位がコンテナになる ・とはいえ特有の監視をしなくていい理由にはならない ・開発者が関わるべき
監視の目的
起きてほしくないことが, 起こっていないを保証する
テストに似てる
テストは皆さん書いてますよね?
対象が違うだけで目的は同じ ・テストはソフトウェアだが,監視はシステムを見る http://developer.cybozu.co.jp/archives/kazuho/2010/01/cronlog-52f2.html
監視プラグイン ・プログラムを書いて対象の数字を出力するだけ ・ヘルパプラグインがあるので意外と簡単 ・既にいろんな人が作っていて,コードの参考にもなる
監視プラグイン ・欲しいプラグインはすでに誰かが作っているかも? ・欲しい機能がなかったらOSSのPR作成チャンス!
監視以外のいろいろ
監視も万能ではない 苦手なもの ・数値にならないもの ・統計・解析 ・1リクエストの詳細
監視以外のあれこれ ・ログ ・APM (Application Performance Management) ・分散トレーシング
監視以外のあれこれ ・ログ ・APM (Application Performance Management) ・分散トレーシング => サービスの見える化
「推測するな,計測せよ」
まとめ ・不安を安心に変えるために監視をする ・テストと同じ ・でもアラートはよく考えよう ・開発者も監視をしてみよう ・サービスに一番詳しいのは開発者
あわせて読みたい ・入門 監視 ・監視についてのアンチパターンなど詳しく載っている本 ・監視 入門 ~ マイクロサービス時代の監視設計 ・https://junkyard.song.mu/slides/rancher-meetup-tokyo-18 ・マイクロサービスに限らない,開発者に向けた現在の監視の話