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freee が目指す生成 AI 時代に向けた次世代データ プラットフォームとガバナンスとは /...

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August 22, 2025
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freee が目指す生成 AI 時代に向けた次世代データ プラットフォームとガバナンスとは / freee's Next-Generation Data Platform and Governance for the Coming Age of Generative AI

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August 22, 2025
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  1. Proprietary 06 Google Cloud Next Tokyo 私たちの事業について スモールビジネスの 人事管理市場において  売上金額シェア

    No.1(3) 統合型クラウド会計ソフト 統合型クラウド人事労務ソフト その他サービス 2013 年 3 月~ 請求書 経費精算 決算書 予実管理 ワークフロー 内部統制 勤怠管理 入退社管理 給与計算 年末調整 マイナンバー 管理 2014 年 10 月~ 2022 年 11 月~ 日本のクラウド 会計ソフト市場  シェア No.1(2) 統合型クラウド販売管理ソフト 【国内初】 クラウド会計ソフトと 一体型で使える 販売管理サービス 支出管理 人事労務 工数管理・労務費管理 社宅制度の導入 申告書作成 見積・発注・請求 法人手続き クレジットカード 開業手続き 電子契約
  2. Proprietary 07 Google Cloud Next Tokyo フリーのデータ・ AI 活用ニーズ プロダクト

    Data お客様との接点、属 性、商談 Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ プラットフォーム 分析・レポート データ / AI プロダクト DX / オペレーション セールス・マーケティング サクセス / サポート
  3. Proprietary 08 Google Cloud Next Tokyo フリーのデータ・ AI活用ニーズ プロダクトData お客様との接点、属

    性、商談Data フリーの経営資源 (人、物、金) データプラットフォー ム 分析・レポート データ/AIプロダクト DX/オペレーション サクセス / サポート テーブル数 Up to 15k クエリ実行数 800k/Month マイクロサービス DB Up to 70 セールス・マーケティング 利用ユーザー 1000 UU/Month
  4. Proprietary 09 Google Cloud Next Tokyo 本日お伝えしたいこと 1. 生成 AI

    がもたらしたデータ活用の変化と企業戦略 2. なぜフリーは次世代のデータ アーキテクチャに取り組むのか? 3. データの利便性とガバナンスをバランスするための具体的な施策 一般的なお話 フリーの話 フリーの話
  5. Proprietary 011 Google Cloud Next Tokyo 生成AI がもたらしたデータ活用の変化 分析・レポート データ

    / AI プロダクト DX / オペレーション セールス・マーケ サクセス / サポート エンジニア、アナリスト、 AI /データ サ イエンスなどの専門家 開発物 これまでの多くのデータ活用は専門家に依存 非専門家
  6. Proprietary 012 Google Cloud Next Tokyo 生成AIがもたらしたデータ活用の変化 分析・レポート データ /

    AI プロダクト DX / オペレーション セールス・マーケ サクセス / サポート 開発物 専門性のハードルを下げ非専門家でも活用できる時代へ 非専門家 生成 AI エンジニア、アナリスト、 AI /データ サ イエンスなどの専門家
  7. Proprietary 013 Google Cloud Next Tokyo 生成AIを最大限活用するための条件 生成AIに自社のコンテクストを漏れなく/分断なく入れられるか 分析・レポート データ

    / AI プロダクト DX / オペレーション セールス・マーケ サクセス / サポート 非専門家 生成 AI 企業内の機密データ とナレッジ
  8. Proprietary 014 Google Cloud Next Tokyo 生成 AI を最大限活用するための条件 生成

    AI に自社のコンテクストを漏れなく / 分断なく扱うプラットフォーム 事業・サービス データ サポート データ 顧客 データ 商談 データ マーケティング データ 社内オペレー ションデータ 財務 データ 人事 データ ナレッジ・非構造 画像 動画、音声 プロダクト / サービス ビジネスデータ 社内データ マルチモーダル 個社ごとのビジネス ロジックを反映させたデータモデル / セマンティクス 生成AI 非専門家 専門家 ご意見 売上データ
  9. Proprietary 015 Google Cloud Next Tokyo 引用 デジタル庁:R6 年度 生成

    AI の業務利用に関する技術検証、 利用環境整備 報告書 ””目下、我が国としては、今後の AI 活用の基盤となるデータ の整備等を含むインフラの整 備・強化に向けた検討・取組や、 AI の実態と動向を把握し、リスクと必要な対応策を特定 した 上で官民における適切な AI 活用に向けた検討・取組を進める ことが重要である。”” https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/information/field_ref_resources/52796 8c1-5f55-42d4-868c-54112776c19f/9df94519/20250602_news_generative-ai_report_ 01.pdf 省庁からも AIにおける示唆が出始めている AI・ソフトウエアによる破壊。データ戦略がその競争源になる 引用 経産省:デジタル経済レポート データに飲み込まれる世界、 聖域なきデジタル市場の生存戦略 ””聖域なきデジタル市 場では、すべての企業がソフトウェアカンパニー に、そしてデータカンパニーにそのモデルを変革 しなければ生存は極めて難しい。”” https://www.meti.go.jp/policy/it_policy/statistics/digital_economy_report/digital_econo my_report.pdf
  10. Proprietary 016 Google Cloud Next Tokyo フリーでも AI Transformation が始まっている

    CRM(顧客管理) 生成 AI 商談 商談後のオペレーションを自動化するつばめAuto 商談文字 起こし 商談の要約、 推薦 https://corp.freee.co.jp/news/20250523freee_ForbesNe wSalesAward.html 今後、文字起こしなどのデータ活用は自明。横断的な活用に備える必要性
  11. Proprietary 017 Google Cloud Next Tokyo ここまでのまとめ 1. 生成 AI

    がもたらした非専門家によるデータ・AI 活用の可能性 2. 生成 AI の価値を最大化し競争力を得るための条件 a. 事業の営みで発生したデータ、ナレッジを分断なく統合 b. 統合したデータに対するデータモデルとビジネス ロジックの整理 c. 合理的なユースケースを限定しないアーキテクチャと開発体制 生成 AI がもたらした効果と企業が適応し競争力を得るには
  12. Proprietary 019 Google Cloud Next Tokyo フリーは生成 AI を最大限活用できる状態か? Raw

    データの活用が中心 データモデル、セマンティクス 整備過渡期 データの統合済み BigQuery へ統合は実施 統計データの利用が中心 お客様パーソナライズなど が出来ず、活用の幅に限界 データの統合・分断防止 データモデル セマンティクスの整備 合理的なユースケースの 実現
  13. Proprietary 020 Google Cloud Next Tokyo フリーのデータ活用の理想 生成 AI とデータを活用のエンジンとして事業の成長とお客様の成功を高速に実現

    データ活用 を起点とし た成長 データ取得 洞察・仮説の創出 顧客の体験提供 社内の体験提供 顧客の成功 プロダクト・タッチポ イントの拡張 社内の体験成功 フィードバック データ活用の Flywheel
  14. Proprietary 021 Google Cloud Next Tokyo 理想状態へ向かうための壁は? 統計データの利用が中心 お客様パーソナライズなど が出来ず、活用の幅に限界

    • 統計情報ではなく、具体的な機微情報の活用を可能にする必要性 ◦ プライバシー ポリシー・法律と合理性判断が前提 • 利用する人・役割・リテラシーに応じた柔軟な開発環境とアクセス ポリシー ◦ 一つの環境を様々な目的・組織が開発するのではなく論理的に自律 ◦ 自律することで、最小限のデータをサンドボックスで扱えることが理想
  15. Proprietary 023 Google Cloud Next Tokyo 理想状態に向かう概念アーキテクチャ フェーズとコンテクストを言語化したメッシュ型アーキテクチャ プロダクト Data

    お客様との接点、属性、 商談 Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ 分析 DX / Ope サポート 社内・バックオフィス コンテクスト ビジネス コンテクスト プロダクト コンテクスト データ モデリング コンテクスト ビジネス コンテクスト 社内・バックオフィス コンテクスト プロダクトデータ資産 ビジネスデータ資産 社内データ資産 など複数のコンテクスト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd セールス マーケ プロダクト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd biz 社内 prd
  16. Proprietary 024 Google Cloud Next Tokyo 理想状態に向かう概念アーキテクチャ フェーズとコンテクストを言語化したメッシュ型アーキテクチャ プロダクトData お客様との接点、属性、

    商談Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ 分析 DX/Ope サポート 社内・バックオフィスコンテクスト ビジネスコンテクスト プロダクト コンテクスト データ モデリング コンテクスト ビジネスコンテクスト 社内・バックオフィスコンテクスト プロダクトデータ資産 ビジネスデータ資産 社内データ資産 など複数のコンテクスト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd セールス マーケ プロダクト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd biz 社内 prd 匿名済み Data 分析 データソース サポート 抽出時に匿名化 フェーズごとの論理的な環境の分離 • データ基盤のよくある課題として、セキュリティを優 先するためにデータ抽出時点で、匿名化・統計化 を実施する • そのため、分析など統計利用は可能だが、お客様 サポートなど機微情報の合理的な利用が不可にな り、別のシステム構築を行うなど全体的な生産性 を低下させる原因に
  17. Proprietary 025 Google Cloud Next Tokyo 理想状態に向かう概念アーキテクチャ フェーズとコンテクストを言語化したメッシュ型アーキテクチャ プロダクトData お客様との接点、属性、

    商談Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ 分析 DX/Ope サポート 社内・バックオフィスコンテクスト ビジネスコンテクスト プロダクト コンテクスト データ モデリング コンテクスト ビジネスコンテクスト 社内・バックオフィスコンテクスト プロダクトデータ資産 ビジネスデータ資産 社内データ資産 など複数のコンテクスト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd セールス マーケ プロダクト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd biz 社内 prd 未加工の Rawデータ 分析 データソース サポート 必要なデータはそ のまま抽出 フェーズごとの論理的な環境の分離 集計済み Data 集計処理 データ統合フェーズ データ活用フェーズ • データを統合し資源化するフェーズと 加工し利用するフェーズを分離
  18. Proprietary 026 Google Cloud Next Tokyo 理想状態に向かう概念アーキテクチャ フェーズとコンテクストを言語化したメッシュ型アーキテクチャ プロダクト Data

    お客様との接点、属性、 商談 Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ 分析 DX/Ope サポート 社内・バックオフィス コンテクスト ビジネス コンテクスト プロダクト コンテクスト データモデリングコンテクスト ビジネスコンテクスト 社内・バックオフィスコンテクスト プロダクトデータ資産 ビジネスデータ資産 社内データ資産 など複数のコンテクスト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd セールス マーケ プロダクト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd biz 社内 prd 全社のコンテクスト • 企業毎のコンテクストを発見しデータを統合する開発チームや環 境を分離 • 分離によりセキュアにデータを分離し開発スピードを向上 • フリーは、プロダクト・ビジネス・社内といった単位でコンテクストを 分離 • 事業部や事業会社といった単位でコンテクストを作り、開発チーム と環境を分離することが考えられる このコンテクストは開発組織の成熟度合いで変わることが考えられる
  19. Proprietary 027 Google Cloud Next Tokyo 理想状態に向かう概念アーキテクチャ フェーズとコンテクストを言語化したメッシュ型アーキテクチャ プロダクト Data

    お客様との接点、属性、 商談 Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ 分析 DX / Ope サポート 社内・バックオフィス コンテクスト ビジネス コンテクスト プロダクト コンテクスト データモデリングコンテクスト ビジネスコンテクスト 社内・バックオフィスコンテクスト プロダクトデータ資産 ビジネスデータ資産 社内データ資産 など複数のコンテクスト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd セールス マーケ プロダクト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd biz 社内 prd 全社のコンテクスト • 全社のスコープで考えるコンテクストも存在 • 全社で考えるべき内容は主に以下 ◦ アーキテクチャと基本設計とポリシー ◦ 構成管理のルールとリポジトリ ◦ DevOps ルールと CICD のパイプライン ◦ データ マネジメント関連の機能 ◦ データ共有の実行
  20. Proprietary 028 Google Cloud Next Tokyo 理想状態に向かう概念アーキテクチャ フェーズとコンテクストを言語化したメッシュ型アーキテクチャ プロダクトData お客様との接点、属性、

    商談Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ 分析 DX /Ope サポート 社内・バックオフィスコンテクスト ビジネスコンテクスト プロダクトコンテクスト データ モデリング コンテクスト ビジネス コンテクスト 社内・バックオフィス コンテクスト プロダクトデータ資産 ビジネスデータ資産 社内データ資産 など複数のコンテクスト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd セールス マーケ プロダクト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd biz 社内 prd 全社のコンテクスト • 活用のフェーズになると、利用目的ごとに コンテクストを細分化 • プロダクト/ビジネス/社内のデータを横断して活用する こと想定し活用環境を整備 • 例えば、データモデリングコンテクストには、企業の機密 データから様々な統計情報含むデータモデリングを行うの で、機密情報を提供しセキュアに管理 • それ以外は、必要なデータを目的に合わせて提供
  21. Proprietary 029 Google Cloud Next Tokyo 理想状態に向かう概念アーキテクチャ フェーズとコンテクストを言語化したメッシュ型アーキテクチャ プロダクトData お客様との接点、属性、

    商談Data フリーの経営資源 (人、物、金) データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ 分析 DX / Ope サポート 社内・バックオフィスコンテクスト ビジネスコンテクスト プロダクトコンテクスト データモデリングコンテクスト ビジネスコンテクスト 社内・バックオフィスコンテクスト プロダクトデータ資産 ビジネスデータ資産 社内データ資産 など複数のコンテクスト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd セールス マーケ プロダクト プロダクト Data ビジネス Data 社内 Data biz 社内 prd biz 社内 prd 社内データ活用開発 T ビジネスデータ活用開発 T プロダクトデータ統合開発 T 全社のコンテクスト 横断アナリスト、アナリティ クス エンジニア T ビジネスデータ活用開発 T 社内データ活用開発 T データ マネジメント T
  22. Proprietary 030 Google Cloud Next Tokyo ここまでのまとめ フリーが目指す理想の生成 AI /

    データ活用に向けた概念を提唱 1. データを統合・資産化するフェーズと活用フェーズを明確に分離 2. 企業の特性や短期的な未来を鑑みて、コンテクストを分離し組織作り 3. 環境が分離することで非効率化する箇所は、基本ポリシー・構成管理・DevOps など標準ルールとツールセットを全社に提供 次ページからは具体的な Google Cloud でのアーキテクチャ実現を DeepDive
  23. Proprietary 033 Google Cloud Next Tokyo Google Cloud で構築するデータメッシュ構成 プロダクトデータ

    BigQuery ビジネスデータ BigQuery 顧客データ BigQuery データハブ BigQuery Sharing AI開発チーム BigQuery プロダクト開発チーム BigQuery 経営企画部 BigQuery Provider Project Hub Project Consumer Project データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ • Provider Project: 元データを保存する Google Cloud Project • Hub Project: BigQuery Sharing の設定を持つ Google Cloud Project • Consumer Project: データ分析やマートの構築をする Google Cloud Project
  24. Proprietary 034 Google Cloud Next Tokyo データ共有の中核を担う BigQuery Sharing プロダクトデータ

    BigQuery ビジネスデータ BigQuery 顧客データ BigQuery データハブ BigQuery Sharing AI開発チーム BigQuery プロダクト開発チーム BigQuery 経営企画部 BigQuery Provider Project Hub Project Consumer Project データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ BigQuery Sharing がデータ共有の仲介人となる
  25. Proprietary 035 Google Cloud Next Tokyo データ共有の中核を担う BigQuery Sharing(旧Analytics Hub)

    BigQuery Sharing • グループ会社間でのデータ共有 • オープンデータの公開 • 同一組織内でのデータアクセス権限管理 • 特定のデータセットを特定の目的で他のプロジェクトに共有
  26. Proprietary 037 Google Cloud Next Tokyo データ共有の仕組み ② 購読 リスティングを購読(サブスクライブ)し、Linked

    Dataset を作成 Dataset Listing Linked Dataset Provider Project Hub Project Consumer Project ①公開 ②購読
  27. Proprietary 038 Google Cloud Next Tokyo データ共有の仕組み Linked Dataset は物理データを持たないため

    シングルリソースによるデータ共有が可能 Dataset Listing Linked Dataset Provider Project Hub Project Consumer Project ①公開 ②購読 データそのものをコピーせずに共有することが可能
  28. Proprietary 039 Google Cloud Next Tokyo より安全なデータ共有を目指して Linked Dataset Dataset

    データセットの全てのテーブル・カラムが共有されるため Google Cloud Project に権限を持つ全てのユーザがアクセス可能 管理者 / 分析者 一般ユーザ
  29. Proprietary 040 Google Cloud Next Tokyo より安全なデータ共有を目指して Linked Dataset Dataset

    Policy タグを使用した閲覧制限を導入する 管理者 / 分析者 一般ユーザ Policy タグ Data Catalog Policy タグによって閲覧を拒否
  30. Proprietary 041 Google Cloud Next Tokyo ガバナンスの要となる Policy タグ プロダクトデータ

    BigQuery ビジネスデータ BigQuery 顧客データ BigQuery AI開発チーム BigQuery プロダクト開発チーム BigQuery 経営企画部 BigQuery Provider Project Hub Project Consumer Project データ統合フェーズ データ共有フェーズ データ活用フェーズ Policy タグ がデータ閲覧を安全にする Policy タグ Data Catalog データハブ BigQuery Sharing
  31. Proprietary 042 Google Cloud Next Tokyo ガバナンスの要となる Policy タグ •

    Data Catalog の一機能 • BigQuery のカラムレベルのアクセス制御を可能にする Data Catalog
  32. Proprietary 043 Google Cloud Next Tokyo Policy タグによる動的なアクセス コントロール user_id

    name email amount 1001 クラウド 太郎 [email protected] 15,000 1002 見本 花子 [email protected] 8,800 1003 データ 一郎 [email protected] 23,100 1004 テスト 次郎 [email protected] 5,400 管理者 / 分析者 アクセス権を持つユーザーが参照する場合 Policy タグ Data Catalog Tag: id Tag: Name Tag: Email Tag: accounting
  33. Proprietary 044 Google Cloud Next Tokyo Policy タグによる動的なアクセス コントロール 一般ユーザー

    user_id name email amount 1001 NULL NULL NULL 1002 NULL NULL NULL 1003 NULL NULL NULL 1004 NULL NULL NULL アクセス権を持たないユーザーが参照する場合 Policy タグ Data Catalog Tag: id Tag: Name Tag: Email Tag: accounting
  34. Proprietary 045 Google Cloud Next Tokyo Policy タグを元に共有用データセットを作成 データ統合フェーズ データ共有フェーズ

    データ活用フェーズ 一般ユーザー 管理者 / 分析者 公開 購読 Raw Dataset Secure Dataset Normal Dataset Listing Listing Linked Dataset Linked Dataset 公開 購読 Policy タグ Data Catalog
  35. Proprietary 046 Google Cloud Next Tokyo Policy タグを元に共有用データセットを作成 データ統合フェーズ データ共有フェーズ

    データ活用フェーズ 一般ユーザー 管理者 / 分析者 公開 購読 Raw Dataset Secure Dataset Normal Dataset Listing Listing Linked Dataset Linked Dataset 公開 購読 Policy タグを元にセキュリティレベルの異なる データセットを自動作成 Policy タグ Data Catalog
  36. Proprietary 047 Google Cloud Next Tokyo Provider Project (データ提供者) 多様なデータの

    SSoTを維持した組織内シェア • 画像、動画、音声などのマルチモーダルデータの組織内シェア • Pub/Sub キューの組織内データシェア Event Topic Pub/Sub Event Table BigQuery Multimodal Cloud Storage Object Table BigQuery Hub Project (データ提供者) BigQuery Listing BigQuery Sharing Pub/Sub Listing BigQuery Sharing BigQuery Listing BigQuery Sharing Consumer Project A (データ利用者) Object Table BigQuery Event Table BigQuery Consumer Project B (データ利用者) Event Topic Pub/Sub Dataflow 分析調査 リアルタイム通知 BigQuery Subscription
  37. Proprietary 048 Google Cloud Next Tokyo 生成 AI によるデータ分類の自動化への挑戦 お客様データについては全てのカラムに

    Tag を付与するのが理想 user_id name email amount 1001 クラウド 太郎 [email protected] 15,000 1002 見本 花子 [email protected] 8,800 1003 データ 一郎 [email protected] 23,100 1004 テスト 次郎 [email protected] 5,400 Tag: id Tag: Name Tag: Email Tag: accounting データの分類 (Tag) が活用の大前提 しかし、15k のテーブル、 800k を超える カラムへ手動での適用は困難 セキュリティ専門家 生成 AI 生成 AI と専門家の共創による運用
  38. Proprietary 049 Google Cloud Next Tokyo 生成 AI によるデータ分類の自動化への挑戦 生成

    AI を活用した自動分類の概要アーキテクチャ (PoC) Vertex AI Gemini 2.5 Flash-Lite Claude 3.5 Haiku 評価対象データ BigQuery データ保存 セキュリティ ルール データ分類定義 Few-shot prompt アセスメント結果 BigQuery アセスメントBatch Cloud Run Jobs 通常評価 自己評価 外部評価 評価結果の出力 Schema, Sample
  39. Proprietary 050 Google Cloud Next Tokyo 生成 AI によるデータ分類の自動化への挑戦 Few-shot

    prompt イメージ 1. セキュリティ ルールとデータの分類定義 a. 基本的な全社的のデータに対するセキュリティ定義 b. 加えて、より具体的なデータに対する分類定義 2. 評価対象のデータとサンプル a. Information_schema, 業務メタデータ b. 該当カラムのサンプルデータ i. TABLESAMPLE SYSTEM 関数でコストを下げながらサンプルを取得 分類定義については Policy タグの階層を意識し設計 L1:個人情報 ┗ L2:機微な個人情報 ┣ L3:識別情報 ┗ L3:連絡情報 など
  40. Proprietary 051 Google Cloud Next Tokyo 生成 AI によるデータ分類の自動化への挑戦 アセスメント結果のイメージ

    1. カラム単位の生成 AI による判定スコア:self_consistency_score 2. データ分類の判定タグと理由: detail_classification, detail_classification_reason a. 具体的なカラム毎に email = L1:個人情報_L2:機微情報_L3:連絡情報 といったタグを提案 3. 生成 AI が自動的に作った安全なサンプル: sample_data 4. 自己整合と外部整合の評価: a. 自己整合:同じモデルで、 Temperature を 0.3-0.4 程度と回答がブレる形にして複数回評価 b. 外部整合:自己整合にブレがある=分類が誤っている可能性があるため別モデルで評価
  41. Proprietary 052 Google Cloud Next Tokyo 生成 AI によるデータ分類の自動化への挑戦 ヒューマン

    インザループの運用構想 アセスメント結果 BigQuery セキュリティ専門家 アセスメント Batch Cloud Run Jobs アセスメント の定期更新 Data Catalog PolicyTag アサイン Batch Cloud Run Jobs 専門家の確認と Accept 評価対象データ BigQuery PolicyTag のアサイン 負荷が低い運用と確認のための I/F 整備が今後の課題
  42. Proprietary 054 Google Cloud Next Tokyo 生成 AI による果実を得る企業の条件は 企業内の情報を分断なく統合できること

    生成 AI は専門家でなくても活用の裾野を広げるチャンス 一方で、データ・ナレッジ整備が大前提となり成否の分かれ目 フリーでは、メッシュ型アーキテクチャと対応した組織で適応
  43. Proprietary 055 Google Cloud Next Tokyo Google Cloud を使った 企業内の情報を統合するためのプラクティス

    フリーでは、 BigQuery Sharing と PolicyTag をコアに実現 組織内で様々な利用部署間でシェアリングエコノミーを構築 疎結合で自律可能な全体最適の仕組みと個別最適を実現 事業のデータを評価し素早く活用するための生成 AI 活用もトライ中
  44. Proprietary 056 Google Cloud Next Tokyo 組織間のデータシェア による共創 B 社の

    Exchange BigQuery Sharing freee の Exchange BigQuery Sharing C 社の Exchange BigQuery Sharing D 社の Exchange BigQuery Sharing A 社の Exchange BigQuery Sharing E 社の Exchange BigQuery Sharing シェアリング エコノミーは 組織外にもポテンシャル
  45. Proprietary 057 Google Cloud Next Tokyo Ask the Speaker にぜひお越しください(会場は

    4F) セッションに関する質問にスピーカーが直接お答えします! Thank you Room 4 Room 5 Room 10 Room 9 Room 8 Room 7 Self Learning Lab Hands-on Lab Learning Lab Room 6 Room 12 Room 11 Ask the Speaker 出入り口 出入り口