Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Goで作ったWebAssemblyで画像加工
Search
from-unknown
March 20, 2019
Technology
1
770
Goで作ったWebAssemblyで画像加工
Goで作成したGifアニメーションを作成するプログラムがWasmで動くかどうかを試した過程で学んだことをスライドにしました。
from-unknown
March 20, 2019
Tweet
Share
More Decks by from-unknown
See All by from-unknown
GoでWebAssembly
fromunknown
0
1.3k
Golang+Firestore
fromunknown
1
1.3k
Goで作る初めてのHTTPサーバー
fromunknown
1
1.6k
NGO APIを支える技術
fromunknown
0
140
Other Decks in Technology
See All in Technology
転生CISOサバイバル・ガイド / CISO Career Transition Survival Guide
kanny
3
1k
AndroidXR 開発ツールごとの できることできないこと
donabe3
0
130
RECRUIT TECH CONFERENCE 2025 プレイベント【高橋】
recruitengineers
PRO
0
160
偶然 × 行動で人生の可能性を広げよう / Serendipity × Action: Discover Your Possibilities
ar_tama
1
1.1k
(機械学習システムでも) SLO から始める信頼性構築 - ゆる SRE#9 2025/02/21
daigo0927
0
150
技術的負債解消の取り組みと専門チームのお話 #技術的負債_Findy
bengo4com
1
1.3k
地方拠点で エンジニアリングマネージャーってできるの? 〜地方という制約を楽しむオーナーシップとコミュニティ作り〜
1coin
1
230
データの品質が低いと何が困るのか
kzykmyzw
6
1.1k
人はなぜISUCONに夢中になるのか
kakehashi
PRO
6
1.7k
全文検索+セマンティックランカー+LLMの自然文検索サ−ビスで得られた知見
segavvy
2
110
Amazon S3 Tablesと外部分析基盤連携について / Amazon S3 Tables and External Data Analytics Platform
nttcom
0
140
2.5Dモデルのすべて
yu4u
2
880
Featured
See All Featured
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
42
7.2k
XXLCSS - How to scale CSS and keep your sanity
sugarenia
248
1.3M
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
BBQ
matthewcrist
87
9.5k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.3k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
232
140k
The Pragmatic Product Professional
lauravandoore
32
6.4k
Docker and Python
trallard
44
3.3k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
30
4.6k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
158
23k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
29
1k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
175
51k
Transcript
GoでWebAssembly @from_unknown
アジェンダ • WebAssemblyとは ◦ 利点と制約 • GoでWebAssemblyをビルドする • ブラウザ上で実行するためには •
気になるポイント ◦ 性能は? ◦ Goroutineは? • まとめ
WebAssemblyとは • バイナリのインストラクションフォーマットである • 複数の言語で書くことができる ◦ C、C++、Rust、Go(次期バージョン正式対応)など • ネイティブに近い速度で実行できる •
Javascriptを置き換えるのではなく、補完するものである • 主要ブラウザがWebAssemblyの1.0に対応されている
WebAssemblyの利点 • 効率的で実行速度が早い • バイナリにコンパイルされるため、テキストのJavascriptよりサ イズが小さい • 既存のCやC++などの資産を活かせる
WebAssemblyの制約 • サンドボックスの中で実行され、Javascriptと同様の制約を受 ける(Same-originなど) • 使用できるリソースの量は制限される • マルチスレッドやガーベージコレクションは現時点ではサポー トされていない •
HTML内のDOMの操作を直接できない ◦ DOMの操作はJavascriptを介して操作する
GoでWebAssemblyをビルドする Go and wasm: generating and executing wasm with Go
https://blog.gopheracademy.com/advent-2017/go-wasm/ こちらも参考にしました サクッと Go → WebAssembly を試す https://qiita.com/cia_rana/items/bbb4112b480636ab9d87
GoでWebAssemblyをビルドする 以下の方法でWebAssembly対応が入ったbetaを取得する • githubのgolang/goからソースを取得してビルドする ◦ 既にmasterにWebAssembly対応が入っている • githubのgolang/goのリリースからgo1.11betaXをダウンロー ドしてくる •
公式のサブレポジトリにあるgo1.11betaXコマンドを使う
GoでWebAssemblyをビルドする WebAssembly対応が入ったGoコマンドのGOOSとGOARCHに 以下を指定してビルドするだけ GOOS=js GOARCH=wasm go build … 簡単ですね!
ブラウザ上で実行するためには • WebAssemblyをブラウザ上で実行するには、 WebAssembly.instantiate()に以下を渡す必要がある ◦ wasmファイル(ArrayBufferなどに読み込む必要あり) ◦ (Optional)importObject ▪ ここで渡したJavascriptのObjectがGo側から呼べる
※wasmファイルをArrayBufferなどにしなくても読み込める instantiateStreaming()が推奨されている様ですが、ブラウザサ ポートがマチマチの様です。
ブラウザ上で実行するためには wasm形式にコンパイルしたGoを実行するには • Javascriptでwasmファイルを取得する • go/src/misc/wasm内の以下のソースが必要 ◦ wasm_exec.js • WebAssembly.instantiate()にwasmファイルとwasm_exec.js
内のGo.importObjectを渡す ◦ wasm対応で追加されたsyscall/jsと連携している ◦ これのお陰でGo側からDOMの操作が出来る
気になるポイント • 性能は? • Goroutineは? デモ
まとめ • GoでWebAssemblyは簡単に出来る • ただし、まだBeta版なので仕様が変わることもあり • wasm_exec.jsと連携することでJavascriptを実行することが 出来る • wasmにすることで何でも性能がよくなる訳ではない
◦ 軽い処理より重い処理に向いている • まだまだ発展途上なので今後に期待
ご清聴ありがとうございました!