Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
技術トレンドと組織拡大におけるインフラ領域に求められることの変化 / iCARE Dev Me...
Search
gomesuit
January 23, 2021
Technology
0
270
技術トレンドと組織拡大におけるインフラ領域に求められることの変化 / iCARE Dev Meetup #17
gomesuit
January 23, 2021
Tweet
Share
More Decks by gomesuit
See All by gomesuit
delyにおける安定性とアジリティ両立に向けたアプローチ / SRE NEXT 2020
gomesuit
6
15k
Other Decks in Technology
See All in Technology
[JAWS-UG新潟#20] re:Invent2024 -CloudOperationsアップデートについて-
shintaro_fukatsu
0
120
1等無人航空機操縦士一発試験 合格までの道のり ドローンミートアップ@大阪 2024/12/18
excdinc
0
170
watsonx.ai Dojo #5 ファインチューニングとInstructLAB
oniak3ibm
PRO
0
190
Storage Browser for Amazon S3
miu_crescent
1
280
LINE Developersプロダクト(LIFF/LINE Login)におけるフロントエンド開発
lycorptech_jp
PRO
0
140
NilAway による静的解析で「10 億ドル」を節約する #kyotogo / Kyoto Go 56th
ytaka23
3
380
Opcodeを読んでいたら何故かphp-srcを読んでいた話
murashotaro
0
310
PHPerのための計算量入門/Complexity101 for PHPer
hanhan1978
5
400
なぜCodeceptJSを選んだか
goataka
0
170
コンテナセキュリティのためのLandlock入門
nullpo_head
2
330
レンジャーシステムズ | 会社紹介(採用ピッチ)
rssytems
0
260
スタートアップで取り組んでいるAzureとMicrosoft 365のセキュリティ対策/How to Improve Azure and Microsoft 365 Security at Startup
yuj1osm
0
230
Featured
See All Featured
Speed Design
sergeychernyshev
25
670
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
40
2.4k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
96
5.2k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
68
4.4k
Refactoring Trust on Your Teams (GOTO; Chicago 2020)
rmw
32
2.7k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
656
59k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
460
33k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
26
1.9k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
1
100
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
67
10k
Transcript
技術トレンドと組織拡大における インフラ領域に求められることの変化 SaaSを支えるインフラ iCARE Dev Meetup #17 2021.01.20 井上崇嗣 @gomesuit
自己紹介 新卒でSIerに入社後、WEB系企業で基盤開発、 ベンチャーでインフラエンジニアを経験し、SRE として2018年5月にdelyに入社。マネージャーを 経て現在は開発部のGMおよびSREを兼任。 VPoE / 開発部GM / SRE
井上 崇嗣@gomesuit
None
1.プロダクト開発におけるインフラ領域とは 2.環境の変化によるインフラ領域の変化 3.事業フェーズ毎のインフラ領域に求められること 4.キャリアにおけるインフラ領域 目次
2.環境の変化によるインフラ領域の変化 3.事業フェーズ毎のインフラ領域に求められること 4.キャリアにおけるインフラ領域 1.プロダクト開発におけるインフラ領域とは 目次
一般的なインターネットサービスの仕組み 提供 利用 PC・スマホ サービス利用者 サーバー インターネットサービス提供者
PC・スマホ ミドルウェア バックエンド アプリケーション フロントエンド アプリケーション ネイティブ アプリケーション OS OS
マシン ネットワーク サーバー 提供 利用 PC・スマホ サービス利用者 インターネットサービス提供者
iOS、Android プラットフォーム ブラウザ アプリケーションの開発 ミドルウェアの インストール・設定 OSのインストール・設定 フレームワーク ライブラリの利用 インフラ領域
サーバ/ストレージの構築 ネットワーク機器の構築 PC・スマホ ミドルウェア バックエンド アプリケーション フロントエンド アプリケーション ネイティブ アプリケーション OS OS マシン ネットワーク
2.環境の変化によるインフラ領域の変化 1.プロダクト開発におけるインフラ領域とは 3.事業フェーズ毎のインフラ領域に求められること 4.キャリアにおけるインフラ領域 目次
・クラウドコンピューティング ・スマートフォンの普及と高性能化 ・ソフトウェアの細分化 インフラ領域に影響を与えた環境の変化
クラウドコンピューティング
アプリケーションの開発 ミドルウェアの インストール・設定 OSのインストール・設定 フレームワーク ライブラリの利用 サーバ/ストレージの構築 ネットワーク機器の構築 インフラ領域
アプリケーションの開発 ミドルウェアの インストール・設定 OSのインストール・設定 フレームワーク ライブラリの利用 サーバ/ストレージの構築 ネットワーク機器の構築 SaaS IaaS
PaaS
バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 アプリケーションの開発 ミドルウェアの インストール・設定 OSのインストール・設定
フレームワーク ライブラリの利用 サーバ/ストレージの構築 ネットワーク機器の構築 SaaS IaaS PaaS 境界は曖昧
バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 システム 運用 システムには開発だけではなく運用も存在する
バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 システム 運用 バックエンド フロントエンド
ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 システム 運用
バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築・運用 システム 運用 インフラ領域
・インフラ領域はクラウドへ ・境界は曖昧に クラウドコンピューティング
スマートフォンの普及と高性能化
PC・スマホ ミドルウェア バックエンド アプリケーション フロントエンド アプリケーション ネイティブ アプリケーション OS OS
マシン ネットワーク サーバー サービス 提供 サービス 利用 PC・スマホ サービス利用者 インターネットサービス提供者
PC・スマホ ミドルウェア バックエンド アプリケーション フロントエンド アプリケーション ネイティブ アプリケーション OS OS
マシン ネットワーク ソフトウェア ハードウェア ハードウェア
サービス利用者 仮説検証 機能改善 定量・定性 評価 インターネットサービス提供者 高性能スマートフォンの普及によって サービスのPDCAが手軽に回せるように
ソフトウェアの変更のみで PDCAが高速に回せるように 「どうやって実現するのか」より 「何を実現するのか」 がサービスの付加価値として重要な時代に
インフラ領域にはPDCAを高速に回すための 柔軟性やスケール性が求められるように スマートフォンの普及と高性能化
ソフトウェアの細分化
(The World Through an API https://youtu.be/xd5EoVc3I_Y)
(The World Through an API https://youtu.be/xd5EoVc3I_Y)
(The World Through an API https://youtu.be/xd5EoVc3I_Y)
(The World Through an API https://youtu.be/xd5EoVc3I_Y)
(The World Through an API https://youtu.be/xd5EoVc3I_Y)
サービスA バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジック の開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 サービスB バックエンド
フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジック の開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 サービスC バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジック の開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 OSS SaaS/PaaS
AWSサービスの機能改善数の推移 (AWS Summit Tokyo 2019 https://youtu.be/mYJOn8l1x20)
バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 IaaS、PaaS、SaaS の利用・構築 OSS SaaS/PaaS
クラウドの利用や既存システムのクラウドへの 置き換えの割合が増えていく ソフトウェアの細分化
・クラウドコンピューティングにより従来のインフ ラ領域は消滅 ・スマホの普及と高性能化はインフラ領域に柔軟性 とスケールを求めるように ・ソフトウェアの細分化によるクラウド利用の加速 インフラ領域に影響を与えた環境の変化
3.事業フェーズ毎のインフラ領域に求められること 1.プロダクト開発におけるインフラ領域とは 2.環境の変化によるインフラ領域の変化 4.キャリアにおけるインフラ領域 目次
創造 仕組化 拡大 収益 時間 0→1 1→10 10→100 サービスの事業フェーズ
0 → 1 収益 時間 0→1 1→10 10→100
1人〜 バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 システム 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 PdM
アプリエンジニア WEBエンジニア
1人〜 PdM アプリエンジニア WEBエンジニア バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 システム 運用
IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 WEBエンジニア アプリエンジニア
6人〜 バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 システム 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 デザイナー
PdM フロントエンドエンジニア SRE アプリエンジニア WEBエンジニア アプリエンジニア WEBエンジニア フロントエンドエンジニア SRE
0→1フェーズにおいて インフラ領域に求められること ・高速な構築やデプロイ ・最低限の監視
1 → 10 収益 時間 0→1 1→10 10→100
10人〜 バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 システム 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 アプリエンジニア
サーバサイドエンジニア フロントエンドエンジニア SRE デザイナー PdM フロントエンドエンジニア SRE サーバサイドエンジニア アプリエンジニア
SRE PdM デザイナー サーバサイドエンジニア アプリエンジニア アプリチーム PdM デザイナー フロントエンドエンジニア サーバサイドエンジニア
WEBチーム バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 システム 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 アプリエンジニア サーバサイドエンジニア フロントエンドエンジニア SRE 15人〜
20人〜 バックエンド 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 SRE サーバサイド エンジニア バックエンド フロントエンド
ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 システム 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 アプリエンジニア サーバサイドエンジニア フロントエンドエンジニア SRE SRE フロントエンド エンジニア デザイナー PdM チームE サーバサイド エンジニア チームC チームA チームB チームD アプリ エンジニア
1→10フェーズにおいて インフラ領域に求められること ・安定稼働 ・安全なデプロイ ・モニタリング ・変更に柔軟性なインフラ ・パフォーマンス
10 → 100 収益 時間 0→1 1→10 10→100
バックエンド 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 SRE サーバサイド エンジニア バックエンド 運用 IaaS、PaaS、SaaS
の利用/構築/運用 SRE サーバサイド エンジニア バックエンド 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 SRE サーバサイド エンジニア バックエンド フロントエンド ネイティブアプリ ビジネスロジックの開発 システム 運用 IaaS、PaaS、SaaS の利用/構築/運用 アプリエンジニア サーバサイドエンジニア フロントエンドエンジニア SRE 30人〜
開発 運用 IaaS/PaaS/SaaS 利用/構築/運用 開発 運用 IaaS/PaaS/SaaS 利用/構築/運用 IaaS/PaaS/SaaS 利用/構築/運用
開発 運用 IaaS/PaaS/SaaS 利用/構築/運用 開発 運用 IaaS/PaaS/SaaS 利用/構築/運用 開発 運用 IaaS/PaaS/SaaS 利用/構築/運用 開発 運用 サーバサイドエンジニア アプリエンジニア フロントエンドエンジニア SRE 80人〜
10→100フェーズにおいて インフラ領域に求められること ・所有権の分離と権限移譲 ・安全な独立デプロイ ・スケーラブルなアーキテクチャ ・セキュリティ対策
4.キャリアにおけるインフラ領域 1.プロダクト開発におけるインフラ領域とは 2.環境の変化によるインフラ領域の変化 3.事業フェーズ毎のインフラ領域に求められること 目次
インフラ領域は専門知識から前提知識へ ソフトウェア細分化への追従 事業フェーズの認識
・インフラ領域はプロダクト開発を行う前提知識へと変化してい る ・インフラ領域の知識をベースとしてアプリケーション開 発、SRE(運用)、セキュリティ、データエンジニア等へのキャ リアの派生を検討する ・インフラを専門領域としてキャリアを築くのであればIaaS提供 事業者へ インフラ領域は専門知識から前提知識へ
・IaaS、SaaS、PaaSの継続的なキャッチアップを行う ・適切なタイミングで適切なサービスに置き換えられるよう にする ・既存機能を疎結合に置き換えるスキルを養う ソフトウェア細分化への追従
事業フェーズを認識する ・組織の事業フェーズによってインフラ領域に求められる (=得られる)ことが違うことを認識する ・自身のサービスの事業フェーズを認識し、サービスの成長 に合わせて視点を変える
ありがとうございました