Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

色々なIaCツールを実際に触って比較してみる

 色々なIaCツールを実際に触って比較してみる

入井 啓太

October 30, 2024
Tweet

More Decks by 入井 啓太

Other Decks in Programming

Transcript

  1. ぶっちゃけあんまり触っていないです 私のIaC利用状況 • クラウド系はAWS CDKを多少触ったことある程度 ◦ でかい環境の構築・運用はやったことがない • Dockerは開発環境構築とかで昔触っていた ◦

    IaCの魅力はDockerで学んだ • IaCコードはプログラム言語の方がやりやすい 今回は初心者目線で各種 IaCツールを触った感想を話します。
  2. AWS CDKの概要 AWSによるAWSのためのIaCツール • 2018年公開 • 各種プログラミング言語でリソース定義を書ける ◦ TypeScript, Python,

    Java, C#, Go • Cloudformationテンプレートを生成 ◦ 実際のリソース作成はこれを使う • Cloudformationより簡潔に書ける • AWS以外には対応していない
  3. AWS CDKの感想 • 慣れ親しんだプログラミング言語を使って書けるのが良い • パラメータ指定が最低限で済むように抽象化されている ◦ 今回の3つのツールで記述量が一番少なかった ◦ 必要に応じて細かく設定することも可能

    • AWS純正なので安心感がある。 • 今回はAWS環境のみなので何の問題も無かったが、もしマルチ クラウドや各種SaaSと連携した環境を構築する場合悩ましくなる
  4. Terraformの感想 • 独自の記述方法なので学習コストがかかる ◦ CDK for Terraformである程度クリアできそう • AWS CDKと比べると記述量が多い

    ◦ 逆に言えばリソースの中身を細かく管理することができる • 今回の環境はAWSオンリーだが、マルチクラウド等複数環境を1 つのコードベースで管理できるのは非常に大きな強み
  5. Pulumiの感想 • AWS CDK同様プログラミング言語を使って書ける ◦ ただし記述量は多くリソースの中身を細かく管理する形 • Pulumi Cloudは標準でLocalから利用可能 ◦

    Terraform CloudはLocalで使う場合トークン設定が必要 • Terraform同様、幅広い環境に対応しているのは明確な強み • Pulumi AIはユニークだが、生成されたコードは細かい調整が必 要 • Local利用時、AWSのMFA認証に対応していないなど、細かい部 分で他ツールよりも機能が不足している印象
  6. 3つのツールを使った印象 • AWSしか使わないならAWS CDKが学習コスト含めて一番使いやす い気がする。 • マルチクラウド等が必須であればTerraformかPulumiが良い。 ◦ Terraformは学習コストの問題はあるが、Terraform CDKで解決

    できそう。記述の抽象化も対応しているらしい。 ◦ TerraformとPulumiはどちらも必要な機能は整っており、後は細 かな機能の違いでどちらを選択するか決めることになりそう。 結論:何がベターなツールかは状況による