Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
許しとアジャイル
Search
Jun Nakajima
October 04, 2025
Technology
330
1
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
許しとアジャイル
XP祭り 2025のLTで発表した内容です
https://xpjug.connpass.com/event/364203/
Jun Nakajima
October 04, 2025
More Decks by Jun Nakajima
See All by Jun Nakajima
アジャイルの知見の少ないメンバーの多いチームづくりの1年半をふりかえる
jnuank
1
1.2k
より協力的なペアプロを促すには どうするかを考える
jnuank
8
2.9k
そのプランニングに意思、乗せていますか?
jnuank
1
2.5k
スクラムを実践していた私がXPの現場に来て感じたこと
jnuank
2
1.3k
エヴァンス本輪読会お疲れ様会を楽しむために / DDD輪読会での差分とこれから
jnuank
0
210
3つの概念で覚えるLinuxの世界
jnuank
0
22k
1週間ですら見積もれなかったからイテレーションを1日にしてみた
jnuank
0
830
正しくつくるための設計を学ぶ_最終報告
jnuank
1
210
Event Storming Big Pictureを試す
jnuank
0
1.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
SRE Lounge Hiroshimaへの招待
grimoh
0
640
人を動かすのは時間ではなく、納得感 〜新任EMが入社3ヶ月、組織を2回変えた話〜
kakehashi
PRO
3
220
Oracle Base Database Service 技術詳細
oracle4engineer
PRO
15
110k
SREとQA 二人三脚で進めるSLO運用/sre-qa-slo
sugitak
0
470
最適な自走を最小限の支援で — M&Aで拡大する組織で少人数SREが挑んだ1年 / SRE NEXT 2026
genda
0
1.1k
穢れた技術選定について
watany
4
370
Mastraエージェント、どのクラウドにデプロイする?
minorun365
PRO
2
180
シンガポールで登壇してきます
yama3133
0
110
キャリアの中で本を作る / Making a Book During Your Career
ak1210
0
130
SRE本の知られざる名シーン / The Hidden Gems of Google SRE Book
nari_ex
1
380
なぜ私たちのSREプラクティスはなかなか機能しないのか 〜システムより先に組織を見る〜 / Why our SRE practices aren't really working
vtryo
3
3.6k
オブザーバビリティ、本当に活用できてる? 〜API連携×生成AIで成熟度を自動評価〜
dmmsre
1
3.1k
Featured
See All Featured
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.9k
Fireside Chat
paigeccino
42
4k
Navigating Team Friction
lara
192
16k
Mozcon NYC 2025: Stop Losing SEO Traffic
samtorres
1
310
Bridging the Design Gap: How Collaborative Modelling removes blockers to flow between stakeholders and teams @FastFlow conf
baasie
0
610
Joys of Absence: A Defence of Solitary Play
codingconduct
1
410
Tips & Tricks on How to Get Your First Job In Tech
honzajavorek
1
560
How to build an LLM SEO readiness audit: a practical framework
nmsamuel
1
800
The untapped power of vector embeddings
frankvandijk
2
1.8k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
50
15k
A Soul's Torment
seathinner
6
3.1k
WCS-LA-2024
lcolladotor
0
680
Transcript
許しとアジャイル 2025/10/04 XP祭り 2025 LT #xpjug Jun Nakajima
アジャイルがもっと上手く なりたいんですけどどうしたらいですか 最近若手に聞かれること
今までの自分の回答 3 • 日々の開発でどんなプラクティスが存在するか • それをちゃんと意識して実践する
今までの自分の回答 4 • 日々の開発でどんなプラクティスが存在するか • それをちゃんと意識して実践する → 結局、それはプラクティスが実践できるだけ
上達論から読み解いてみる 5 様々な流儀・分野で多く見られるのは、「素振り何百回」などと繰り返す練習をしながら一向に上手くならない、「初 心者のようなベテラン」です。 仮にその「素振り」が本質的に大切な要素を含んでいるとしても、「どうして大切なのか」「どの部分がどのように大 切なのか」を把握しないまま闇雲に繰り返している場合、大きな効果はなかなか期待できません。 それを甲野先生は「下手を植え付ける」という言葉で表現されています。 『上達論』 p.3
偏見がその人の行動をつくる 6 何に惹かれ、何を育み、どうなろうとするのかも、その人の価値観や思考から来る選択が反映され、それに基づいた 動きや体が作られてゆくのです。 つまり「その人の思考がその人の動きを作る」とも言えます。 それは言い換えれば、 「人は偏見の形に沿って動く」 という事を表しています。 (中略) しかしどんな分野の人、どんな考えの人にもほぼ共通した「理想」があります。
それは「自在になること」です。 「自在」とは、「あらゆる状況であるあらゆる対応ができる」 事です。 『上達論』 p.101
偏見は、許せないこと 7 偏見 許せないこと 将来の変更のために可能 な限り拡張できる設計に作 り込むべき 必要最小限な設計で一旦 終わらせること
※内容自体に良し悪しはないです 例 言い換えれば、
許せなければ選択肢が狭まり自在から遠ざかる 8 偏見 許せないこと 将来の変更のために可能 な限り拡張できる設計に作 り込むべき 必要最小限な設計で一旦 終わらせること 例
言い換えれば、 インクリメンタルな 設計・小さくリリース こういったプラクティスや考え方、選 択肢は受け入れられないかもしれな い
どうやって自在(変化への対応) に近づくか
許すこと
許せないことを許せば思考の柔軟性が上がる 11 • 偏見すなわち許せないこと • 許せないことが行動の選択肢を狭めるなら、それを許せば よい • 許しとは ◦
怒りを我慢するではなく、怒りが生まれない状態のこと
自分の例 12 偏見 許せないこと ・アジャイルはこうあるべき ・アジャイルの能力を評価され ているから、自分がリードしな ければいけない ・守から外れるような行動
・全然できてないとフィードバックを 受けること 言い換えれば、 ・偏見の押し付け(老害) ・他メンバーからの FBで出来てないこ とに気づき自己嫌悪、不甲斐なさ
まずはそう感じたこと自体を許す 13 偏見 許せないこと ・アジャイルはこうあるべき ・アジャイルの能力を評価され ているから、自分がリードしな ければいけない ・守から外れるような行動
・全然できてないとフィードバックを 受けること 言い換えれば、 ・偏見の押し付け(老害) ・他メンバーからの FBで出来てないこ とに気づき自己嫌悪、不甲斐なさ
次第に許せることが増えてくる 14 偏見 許せないこと ・アジャイルはこうあるべき ・アジャイルの能力を評価され ているから、自分がリードしな ければいけない ・守から外れるような行動
・全然できてないとフィードバックを 受けること 言い換えれば、 ・偏見の押し付け(老害) ・他メンバーからの FBで出来てないこ とに気づき自己嫌悪、不甲斐なさ
さいごに 15 • アジャイルの1つの要素として変化への対応が大事 • その鍵は許す訓練だと思う • 偏見と書きましたが、言い換えればその人の信念でもある はず ◦
なのでその偏見を捨てない自由もあって良い • 最近「許す」が口癖になり、メンバーに真似されるようになりました
話した人 なかじま/和尚(@jnuank_) • ユーザベース所属 • 普段からペアプロとTDDをフルタイムでやってます • 社内で和尚と呼ばれます 16
おわり 17