Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
そのプランニングに意思、乗せていますか?
Search
Jun Nakajima
June 16, 2022
Business
1
1.7k
そのプランニングに意思、乗せていますか?
アジャイルをゆるく語りたい! でLTしたスライドです
イベント
https://rakus.connpass.com/event/246437/
Jun Nakajima
June 16, 2022
Tweet
Share
More Decks by Jun Nakajima
See All by Jun Nakajima
アジャイルの知見の少ないメンバーの多いチームづくりの1年半をふりかえる
jnuank
1
540
より協力的なペアプロを促すには どうするかを考える
jnuank
9
2.2k
スクラムを実践していた私がXPの現場に来て感じたこと
jnuank
2
820
エヴァンス本輪読会お疲れ様会を楽しむために / DDD輪読会での差分とこれから
jnuank
0
140
3つの概念で覚えるLinuxの世界
jnuank
0
21k
1週間ですら見積もれなかったからイテレーションを1日にしてみた
jnuank
0
670
正しくつくるための設計を学ぶ_最終報告
jnuank
1
140
Event Storming Big Pictureを試す
jnuank
0
820
対話から始めていく私たち開発チームのジャーニー
jnuank
2
790
Other Decks in Business
See All in Business
スタートアップのマネージャーに役立つ視座/A useful perspective for startup managers
dskst
6
1.2k
Arches 会社説明資料/ HR Deck
arches0501
0
7.5k
Backlogで1on1を進化させる!メンバーの成長を促すアプローチ
kohsakusaito
PRO
2
230
요즘 팀장 생존법 (SLIT-CON)
lemonadegt
0
190
株式会社Rehab for JAPAN会社概要
rehabrecruiting
4
67k
5 Things Every L&D Pro Should Steal From Marketing
trainlikeamarketer
0
420
Ampersand Company Profile
cuebicventures
PRO
0
240
DMM TECH VISION 2021~
dmm
0
220
組織拡大における マネージャーオンボーディング / Manager Onboarding in Organizational Expansion
takashi_toyosaki
1
150
パレットクラウド株式会社 採用ピッチ資料 エンジニア編
palettecloud
0
4.3k
コーチ・エィ_会社紹介資料
coacha
1
980
株式会社CINC 会社案内/Company introduction
cinchr
6
45k
Featured
See All Featured
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
16
2.1k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
Bash Introduction
62gerente
608
210k
Unsuck your backbone
ammeep
668
57k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
265
13k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
169
50k
The Art of Delivering Value - GDevCon NA Keynote
reverentgeek
8
900
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Navigating Team Friction
lara
183
14k
Transcript
そのプランニングに 意思、乗せていますか? 2022/06/16 アジャイルをゆるく語りたい! #アジャイルLT Jun Nakajima
自己紹介 なかじま(@jnuank_) • 前職でスクラムを実践 • ユーザベースにJoinしてからXPを実践してます • モブプロ/ペアプロ/DDD/TDD/アジャイル好き • 前職から日々の開発のカイゼンを率先してやってた
• 社内でKAIZEN 和尚と呼ばれることがあります 2
今日話したいこと • プランニング、雰囲気でやってた • プランニングの強度を高めるためにやったこと 3
私が経験したよくあるリリース計画 • 今あるベロシティをベースに考える方式 ◦ PdMからこんな機能を作りたいとなる ◦ ストーリーを出して、見積もる ◦ チームのベロシティを元にどのくらい掛かるか見積もる ▪
ビジネスサイドと話し、リリース日を決める(スコープ の調整もする) 4
進捗が悪くなったとき 5 ※画像はイメージです
こう考える 6 このままだとリ リース日に間に 合わない エンジニア スコープ小さくす るかリリース日を 延期してもらおう
実際に提案をする 7 スコープ小さくするかリ リース日を延期ってできま せんか じゃあスコープを小さくし ましょうか
何度かやって、営業から刺さる一言 8 何度も何度もスコープを小さくし て極限まで削っている中で、更 にスコープを小さくしてと言われ るのは正直辛い セールス 進捗が良くない時に、他 の選択肢ってないので しょうか?
意思が弱いプランニングになってないか • チームのベロシティを元に、優先順にバックログを当てはめ るやり方だけだと、そこに自分たちの意思が乗りにくいので は?(もしくは意思が弱い) • 計画に対する意思が弱いから、ビジネスサイドに辛い二択を 何度も迫ってしまっているのでは? 9
もやもやした状態で別のチームへ
新規チームでの計画づくり • 既存のプロダクトに新機能を開発するチームに入る ◦ 新規チーム ▪ 見積もりで参考にするベロシティはない ◦ 1イテレーション=1週間で動く •
1stリリース日は事業計画の都合から、動かせない 確実に終わらせるために、プランニングの強度を高める必 要があった 11
計画の強度を高めるために • 目標を達成するために、どう進めるかを言語化する ◦ いつまでに何を終わらせるか ◦ 何を諦めるか、何を諦めてはいけないか ◦ ゴールを達成するために、どう進めるか 12
いつまでに何を終わらせるか
いつまでに何を終わらせるか • リリース日から逆算し、いつま でに何ができていないといけな いかを洗い出す • そのマイルストーンを達成でき るようにストーリーをプロットし ていく 14
バーンダウンを引く • 計画線には、傾きが緩やかな箇所と急な箇所を作る • 新規チームのベロシティは最初安定しない ◦ チームは日々学習し、成長する • イテレーションごとに成長する自分たちを考慮し、達成すると いう意思を込める
15
何を諦めるか、何を諦めてはいけないか
諦めてはいけないものの認識を揃える • 各イテレーションで、必ず達 成することの認識を合わせる • このイテレーションで達成した い本質は何とするかという意 思を込める 17
諦めたものは早いうちに回収する • 諦めると言っても、品質を犠牲にしたままリリースをするわけ ではない • 次のストーリー(2周目など)でしっかりやることが前提 • 機能の骨子となる1週目を作るのは重いため、それを優先す るという意思を反映している 18
ゴールを達成するために、どう進めるか
イテレーションプランニングにも意思を込める • バーンダウンで計画したポイント分をToDoに乗せるだけでは なく、どうやれば全てを完全Doneできるのか • 進め方に意思を込める ◦ 一部技術的なリスクがあるなら最初に優先したり、ペア・モ ブで認識を揃えながら進める、など
20
デイリーは今日のゴールを話し合う • 今日どこまで終わらせたいかチームで認識を揃え、障害とな るものがあれば共有する • イテレーション開始時に計画したToDoを全て完全Doneでき なそうであれば、一旦何かを諦めることも考える ◦ 各イテレーションで認識を揃えた「必ず達成すること」を 指針にする
21
実際にやってみての感想
思い通りにはいかないが、変化に適応できる • ここまでやっても、状況は容赦なく変化する • 諦めてはダメな箇所の認識を揃えることで、やりたいことの 本質は守りつつ、計画を適応させていった ◦ 実際に進捗が遅れたときも、一旦諦めることで挽回をす ることができた 23
まとめ
まとめ • 究極的には成果を出すことが大事 ◦ 成果が無ければビジネスサイドの信頼が得られない • プランニングの強度を高めるには、成果を出せるよう計画を 適応し続けること • 強度を高めるには、何をやり遂げる必要があるかをはっきり
させ、計画に意思を込めること 25
Thank you!