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実際の新規事業開発の実務にて各NoCodeサービスを利用して感じたこと
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Kazuhiro Tamiwa
December 05, 2020
Technology
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160
実際の新規事業開発の実務にて各NoCodeサービスを利用して感じたこと
NoCode Summit 2020/12/05で登壇した資料です。
Kazuhiro Tamiwa
December 05, 2020
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Transcript
1 実際の新規事業開発の実務にて各NoCode サービスを利用して感じたこと K.S.ロジャース株式会社 民輪 一博
2 PROFILE - 自己紹介 •京都大学大学院在学中に大手VCから出資をうけ起業しCTOとして参画。 •その後バイアウトし、AI系スタートアップを立ち上げてCTOに就任。 •2017年12月K.S.ロジャース株式会社を立ち上げ。 •現在はスタートアップスタジオ事業を行い、大手からスタートアップまでプロダクトチームを軸にした事業支援並びにスタート アップ投資を行う。 民輪
一博 KAZUHIRO TAMIWA K.S.ロジャース株式会社 代表取締役CTO
CONFIDENTIAL NoCodeを使うに至った理由 3 • 対象となるユーザーへ新規事業のプロダクトの壁打ちをしたい • いま作っているWFは本開発のフェーズで破棄することが決ま っている • Figmaのプレビューではなく、もう少しUI/UX体験を用意した
上で、ユーザーにプロダクトを体験してフィードバックを得た い。。。特にリテラシーが低めの人がターゲットユーザー
CONFIDENTIAL NoCodeを使うに至った理由 4 MTG中の出来事 プロジェクトメンバー 「うーん、、、軽く開発するといってもスクラップ&ビルドす るものに工数さくのはなぁ。。。」 とあるメンバーY 「NoCodeでよくないっすか?」 プロジェクトメンバー
「あ、なるほど!」 →とりあえず使ってみる流れへ!
NoCodeを使うに至った理由 5 実際の事業立ち上げの流れ ユーザーの課題について 仮説立て NoCodeサービスでの検証 とユーザーヒヤリング ビジネス側とコミュニケーション取りな がらNoCodeで2週間でβ版のプロダクト を作成して顧客へのさらなる壁打ちと
PoCを実施。 フィードバックを元にNoCodeプロダク トの修正を繰り返す。 顧客のペインについて把握をし、 ペインを解決するソリューションにつ いて仮説立て。 および、営業資料ベースでの壁打ち。 事業とプロダクトの方向性が固まってユ ーザーへのPoCも完了したので本開発。 MVP開発/本開発 今ここ ↓ 1.5ヶ月で対応 事業水面下フェーズなのでプロダクトはま だ非公開になります...
内容 Adalo Webflow Bubble 実現したい UI/UX UI表現の例: パララックスなどを取り入れたUI/UXを作りたい できなさそう できる
できるが、複雑な表現はむ ちゃくちゃ得意ではない 複雑なフォームの例: フォームを作り、かつ下書きとしてデータを一定期間保存 し、期間経過後に削除したい 表現できるUIに制約がある データの扱いにも制約があ る フォームは作れそうだが、 限界がある できる バックエンドの例: バックエンド側のタスクをスケジューリングして、定期的 に外部からデータを取得して最新の情報を常に表示させる ようにしたい できなさそう できる できる 複雑なアニメーションを表現したい できなさそう できる ( Webflowの機能である程 度いける、ガチるならJS 適用になる) できる (プラグインを探して導入 する、ガチるならJS適用に なる) ツールが提供 する機能 テンプレートの豊富さ 少ない 豊富 豊富 プラグインの豊富さ 少ない それなり 豊富 外部ツール連携の豊富さ 少ない それなり 豊富 日本語入力 厳しい (外部テキストエディタか らのコピペが必要) できる できる 6 各NoCodeについて比較 (
内容 Adalo Webflow Bubble 学習コスト フロントエンド・バックエンドの基本的な 知識が有る場合 すごく低い (割と直感的に操作できる) 高からず、低からず
(FE・BEのWeb開発知識があ るなら格段に取り組みやすい ) やや高い (bubble独自の仕様的なものが あり、ツールの自由度も高いゆ えにUIも複雑) 特にプログラミング知識が無い場合 すごく低い (割と直感的に操作できる) 高い (elementの構造管理やレイ アウト管理はHTML/CSSの概 念をベースとしているため、 それらの知識が必須) やや高い (ただ、エンジニア・非エンジ ニアでbubbleの学習コストに大 きな開きは無い印象) 金額 一人で取り組む場合 無料か、$50/月 (データ数が少ないなら無料) $24/月 (無料プランは2ページしか作 成できないので厳しい) 無料か、$29/月 (データインポートなどの機能を 利用する際は$29/月) 複数人でのコラボレーションが必要な場合 $200/月(~5人まで) $42/月・ユーザー $129/月(2人) $529/月(〜15人) 7 各NoCodeについて比較 (
内容 Adalo Webflow Bubble コラボレーシ ョン 複数人で同時に編集する (試していない) 一部可 (デザインとコンテンツ
を編集を並行して、とい うのは可。UIを同時編集 はできなさそう) 可 データエクス ポート HTML/CSS/JS/Assetsとしてエクスポートする 不可 可 不可 データベースをCSVなどにエクスポートする 可 可 可 8 各NoCodeについて比較 ( 結果として、UI/UXのカスタマイズ性と プラグインの豊富さでBubbleを採用
Bubbleを使ってみて感じたこと • 具体的なユーザビリティを確認するのではなく(それはFigmaなりでできる) サービスのコンセプト・主機能の有効性検証目的で活用する場合にはやはり有効。 • 感涙するほどサービス作成の敷居が下がった。マウスポチポチしてたらサービスができてた。 データベースを事前に深く設計せずとも、気軽にトライアンドエラーで取り組める。 • 高機能な分、UIやBubble独自の概念理解など学習コストはもちろん発生する。 •
ビデオでのチュートリアルは豊富でコミュニティも活発、ただし全部英語。 • プラグインをガシガシ導入しようとするとお金がかかる。 • エンジニアじゃなくても使えるのでPoC検証のサイクルが高速化する。 9
総括 10 事業立ち上げのPoCフェーズあたりとしての利用の価値がある 他の事業立ち上げでもガシガシ利用していく予定 • Adalo:UIは非開発者に優しいが表現できる幅に制約がある、編集可能なコードのエクスポートはでき ない • Bubble:多機能かつ外部エクステンションが豊富なので多くの表現に対応できる、本格的に開発ツー ルとして用いるのであればBubble職人が必要そう。またアプリがBubble依存になり、Bubbleを脱却し
ようとすると(データをCSVでエクスポートできる以外は)開発し直しになりそう • Webflow:AdaloとWebflowの間みたいな位置づけ。基本的なWeb開発知識があるとUIの理解は容易、 HTML, CSS, JavaScript, 他assetsのエクスポートができる
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