Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
手前味噌なOODAループの話.pdf
Search
kenkino
February 05, 2023
0
290
手前味噌なOODAループの話.pdf
kenkino
February 05, 2023
Tweet
Share
More Decks by kenkino
See All by kenkino
Intel Mac で雑にローカルLLM その2 ~~雑にGPUも使ってみた~~
kenkino
0
290
応用情報処理試験「よくわかんないけど、何か受かった」ので考察してみる
kenkino
0
58
猟銃所持許可を取ってみた
kenkino
2
74
Rasberry Pi が吹っ飛んだのでTime MachineサーバをSambaで作り直してみた
kenkino
0
110
Raspberry Pi でMac のTimeMachineサーバを作ってみる
kenkino
0
95
狩猟免許を取ってみた
kenkino
1
96
OSCについて2024 -ウィズコロナのOSCについて
kenkino
0
53
4Kディスプレイを買ってみた。
kenkino
0
38
Intel Macで雑にローカルLLM
kenkino
0
970
Featured
See All Featured
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
231
53k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
173
14k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
23
1.4k
Intergalactic Javascript Robots from Outer Space
tanoku
272
27k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
307
110k
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.7k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
4k
Balancing Empowerment & Direction
lara
3
620
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
96
6.2k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
139
34k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
236
140k
Transcript
手前味噌なOODAループの話
はじめに このスライドは、ほぼ下記のサイトの内容の受 け売りなので、詳しくはこのサイトを見ていた だいたほうがいいです。 http://majo44.sakura.ne.jp/etc/ooda/index.html
自己紹介 • 名前:木下兼一 • 職業:去年、再起動したところ盛大に失敗orz ─ 身の振り方をどうしようか考え中 • 趣味:家のネットワークいじり FreeBSD、Linux、Raspberry
Piいじり サイクリング、キャンプ、 ドローン(屋外で飛ばせるのが欲しい&資格取らんと)
OODAループって知ってますか? 巷のOODA解説でありがち • PDCAは古い!!これからはOODAだっ!! • 朝鮮戦争での空中戦の経験から編み出された必勝 の方法!! • OODAを高速で回すことで素早く行動できる!!
あなたの知ってるOODAループは どっち? Observe Action Orient Decide Observe Orient Decide Action
実のところ 巷のOODA解説でありがち • PDCAは古い!!これからはOODAだっ!!(間違 い) • 朝鮮戦争での空中戦の経験から編み出された必勝の方 法!! (間違い) •
OODAを高速で回すことで素早く行動できる!! (合っているところもあるが・・・)
OODAループのホントのところ • ジョン・ボイドという元米空軍大佐が個人や集団が事 象から行動に至るプロセスをモデル化したもの • 米軍の軽量戦闘機計画で、ボイド自身が考案したエネ ルギー機動性理論で有利と考えていたF-17ではなく、 F-16が評価された要因を分析した結果誕生 – 参照:https://muse.jhu.edu/article/807468/pdf
• OODAを確実に回すのはいわゆる「遅い思考」と呼ば れるものである。
実際のOODAループ Observe Action Orient Decide Observe Orient Decide Action 左のはOODAループの考案者であるジョン・ボイドが亡く
なった際に、訃報を書いた新聞社のテキトーな取材の結果 でっちあげられたモノらしい。
OODAループのキモ • 次の4つの要素のループ – 観察(observe) – 適応(orient)※方向づけと考えたほうがわかりやすい – 判断(decide)※情報の評価というのが適当っぽい –
行動(Action)→観察(observe)に戻る • 適応と判断で阻害要因(適応:方向づけが不明確等、判断:評価するための情報が足り ない or 不明確な情報がある等)があると観察に戻ってしまい行動に辿りつかない • OODAを高速にするというのは – 適応:事象に対する対応方法を予め決めておく – 判断:行動するために十分な情報を与えておく、不明確な情報をカットする ことにより「観察→行動」へのショートカットを作るということである。 • 実は、いろいろなところで意識されずに実践されている。
OODAループ高速化の身近な例 日本だと、防災訓練(地震)かなと • 適応:地震が起きた時の対応を予め決めておく(揺れたら机の 下に避難等) • 判断:防災無線等による情報提供 ※集団で決められた対応を行う、集団への十分な情報の提供 で、「地震発生→避難」という地震発生の際に集団でも適切か つ素早く行動のできる状態にもっていく。
まとめ • OODAは人間の思考から行動に移るためのモデルであ り、PDCAに取って代わるものではない • 一見すると個人の行動にのみ適用できるように見える が、集団にも応用が可能。 • 一つの応用として、アウトプットが出ないとか遅いと いう人がいたら、方向づけ・情報の供給に問題が無い
かを調べてみるといいかもしれない。 • OODAで循環系の図を使ってくる人の話は、ちょっと 気をつけて話を聞いたほうがいいかもしれない。
ということで ご静聴ありがとうございました!!