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Perlの生きのこり - YAPC::Fukuoka 2025

Perlの生きのこり - YAPC::Fukuoka 2025

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Kenta Kobayashi

November 15, 2025
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  1. ⾃⼰紹介 • わいとん - @ytnobody • 最近のようす ◦ YAPC::Hakodate 2024

    実⾏委員⻑ ◦ YAYAPC::Hiroshima 2024 司会 ◦ NT函館にて某仮装⼤賞の審査員⽤ボタンや 某⽶国横断クイズ番組のオマージュ品を展⽰ • 普段のようす ◦ 合同会社Y.pmの代表。4期⽬、やってます。 ◦ バックエンドエンジニアもやってます。 5
  2. ⾃⼰紹介 • kobaken a.k.a @kfly8 • 経歴 ◦ YAPC::Hiroshima 2024

    実⾏委員⻑ ◦ YAYAPC::Hiroshima スポンサー ◦ 元Japan Perl Association理事 ◦ 元エンジニア組織開発責任者 • 現在 ◦ 個⼈事業主 ◦ 9歳と1歳の娘の⽗ 6
  3. 1990年頃 ‒ CGI • リクエスト受け、プロセス起動 ◦ 必要な時だけリソースを利⽤ ◦ ある種、今どき ◦

    AWS Lambda, Cloudflare Workers • デプロイ簡単 ◦ ftpでファイルを置く ◦ 実⾏権限つける • すごく⼿軽 8
  4. PSGI/Plack • PSGI=Perl Web Server Gateway Interface • Plack =

    PSGIの実装 • WSGI (Python )/Rack (Ruby) の後発 • フレームワーク、サーバーが PSGIを満たせば、⼊れ替え可 • →秩序を保ち、多様性を持てる Catalyst CGI::Application フレームワーク Jifty Mojo Apache lighttpd nginx HTTP::Server::Simple サーバー PSGI 16
  5. 問題の発⾒。⾔語化。 • 環境構築 → 依存モジュール管理、コンテナ化 • 未然の問題検知 → ⾃動テスト、CI、静的解析 •

    プロダクトの複雑化 →コードの責務分割、宣⾔的に ◦ ⇒SOLID原則、OOP、関数型ドメインモデリング • ユーザー体験、インタフェース設計、アクセシビリティ • ⇒プログラミング⾔語限らず今も私達が向き合ってる問題 20
  6. Carton • 依存モジュールの管理 ◦ 同⼀環境作りやすく ◦ バージョンが不意に変わって壊れない • 多⾔語なら ◦

    Bundler(Ruby), Go Modules(Go), Cargo (Rust) ◦ 今は⾔語標準でつく時代 • 今でこそ、当たり前 23
  7. • プログラミング⾔語⾃⾝も変化する ◦ 例:ES5の”use strict” ◦ 例:ES6のclass構⽂導⼊。プロトタイプが隠蔽 • プラクティスも変化する ◦

    var → let, const ◦ 例:可変な変数より不変な変数 • 「変化のための痛みは⽌む得ないのか?」 27
  8. 令和最新Perlの変化の背景 • builtin class、try/catch、isaなど続々拡張。 • その背景は、keyword plugin ◦ コンパイルフェーズでキーワードにフック。OPツリーを書き換える術 ◦

    PEVANS⽒らによる v5.12 (2010年)での仕込み ◦ Corinnaでデザイン ⇒ Object::Pad でPoC。⇒ builtin class • →互換性を保ちつつ現代的なプラクティスを検証、実装 30
  9. 市場きっかけの変化 • 2007年 iPhone 販売開始(国内は2008年) • 2010年 国内4G開始 • →

    UXUI要求が⼤きく変化 ◦ サーバープログラミングでは、インタラクション困難 ◦ モバイルクライアントが⼤規模化。クライアント、サーバの境界定義 33
  10. 今後はどうなるだろうか? • 2022年11⽉ ChatGPT • ⽣成AIで、⽣活は様変わり • 今、⾔葉にできていない問題は? ◦ ⇒

    話しましょう!技術コミュニティの価値のひとつ • Perlであれば ◦ 新旧様々な書き⽅をLLMsは学習 ⇒良し悪しは? 35
  11. まとめ‧感想 • Perlを軸としつつ、1990年代からの変化を辿りました ◦ CGI → すごく⼿軽 ◦ PSGI/Plack →

    秩序を保ちつつ、多様性を持てる ◦ Perlの⽂法拡張 →互換性を保ったまま⾔語拡張する仕組み • 要求レベル、重⼼の変化はあれど、変更を容易に、スケー ル、UXUI、チーム開発など引き続きやっていき! 37