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生成AIを活用して一月で10万行、20倍速で新規プロダクトを形にする開発術 / 20x-pro...

生成AIを活用して一月で10万行、20倍速で新規プロダクトを形にする開発術 / 20x-product-development-link-and-motivation

生成AI導入のその先へ ─成果につながる“開発生産性”を上げる現場のつくりかた
リンクアンドモチベーション登壇資料(2025/06/05)

『生成AIを活用して一月で10万行、20倍速で新規プロダクトを形にする開発術』

#リンモチ
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【イベント情報】
■イベントページ
https://techplay.jp/event/980606

【株式会社リンクアンドモチベーション】
■お問い合わせ
 [email protected]
■テックブログ
 https://link-and-motivation.hatenablog.com/
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Transcript

  1. 2
 © Link and Motivation Group 小宮 慎ノ介 
 


    株式会社リンクアンドモチベーション 
 
 • 2019年新卒入社 
 • 昨年より生成AIを活用した開発生産性向上PJTに従事 
 • 先月パパになりました 
 • 6/18にもAI Engineering Summitに 
 公募LT枠で登壇させていただきます! 
 自己紹介 https://x.com/komishinnnn
  2. 4
 © Link and Motivation Group 会社紹介 創業年月日|2000 年4月7日 


    
 上場市場 |東京証券取引所 プライム市場 
 
 従業員数 |約1,500名 (グループ全体) 
 
 売上 |374 億 (グループ全体) ※2024年12月期  
 
 事業内容 |国内売上シェアNo.1の組織改善クラウド 

  3. 6
 © Link and Motivation Group 1:1対応が必要 各組織課題に対応するためには すべての課題に1:1対応する プロダクトが20個ぐらい必要

    多様な組織課題 各組織が抱える課題は千差万別 一つのソリューションでは 解決しきれない すべての組織課題に対応するのは難しい やりたいことに対して、 従来のやり方だとスピードが足りない 😭
  4. 7
 © Link and Motivation Group Coding AI Agentブーム そうだ、Coding

    AI Agentを使って爆速で開発しよう! 🤖
  5. 9
 © Link and Motivation Group こういうことありませんか? 「パスワード再発行メールの機能を作ってください」 󰞴 「新しくPasswordクラスを作りました!」

    🤖 「既にUserクラスあるから  そこに作ってほしかったんだよね、やり直してください」 󰞴 「はい!Userに作り直しました!」 🤖 「いや、Passwordクラスの方お掃除してよ!」 󰞴
  6. 10
 © Link and Motivation Group 「いや、is_admin? メソッドがあるからそれ使って欲しい ...」 こういうことありませんか?

    「このAPIを管理者権限だけに制限してください」 󰞴 「 if (user.role === 'admin') 実装しました」 🤖 󰞴
  7. 11
 © Link and Motivation Group 納得の行くコードが中々生成出来ない 😤 意図したフォルダやクラスにコードを書いてくれない コードが複雑化してしまう

    🍝 生成されたゴミコードに対して、エラーを解消するべく更にゴミコードを生成 ... 生成されたコード量が多くてレビューしきれない 👀 勝手にやらせてたら大量のコードが出来て見切れない ... 実際にやってみた結果、発生した問題
  8. 12
 © Link and Motivation Group なぜ失敗したのかを振り返ると 「この機能、良い感じに実装しておいて」 󰞴 「は、はい(良い感じって何だろう)」

    🤖 「いや、全然イメージと違うよ」 󰞴 「(こんな感じかな)出来ました!」 「(そんなこと言われても ...)」 🤖 自分 AI
  9. 13
 © Link and Motivation Group なぜ失敗したのかを振り返ると 「この機能、良い感じに実装しておいて」 󰞴 「は、はい(良い感じって何だろう)」

    🤖 「いやいや、全然イメージと違うよ」 󰞴 「(こんな感じかな)出来ました!」 「(そんなこと言われても ...)」 🤖 自分 AI 頭の中にある考えを AIに正確に伝えられてない!!
  10. 16
 © Link and Motivation Group 我々の開発アプローチ 要件定義 書 レビュー

    ✅ LGTM Rejectした場合は 要件定義書 or 実装計画書を修正 実装計画 書 実装 実装計画書作成 👀
  11. 17
 © Link and Motivation Group 要件定義書の管理 全体要件定義書 要件定義書は Gitで管理し、

    Cursorから直接参照しやすいようにする 詳細要件定義書 • システムの目的 • ステークホルダーと役割 • ユースケース一覧 • 非機能要件 • ユースケースごとの詳細な機能要件
  12. 18
 © Link and Motivation Group 実装計画書の作成方法 盛り込むべき観点 
 


    • 出来るだけタスクを小さく区切る 
 • 活用できる既存コードを指定する
 • 各タスクごとに品質を自動でチェックさせる

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 © Link and Motivation Group 実装計画書の作成方法 盛り込むべき観点 
 


    • 出来るだけタスクを小さく区切る
 • 活用できる既存コードを指定する 
 • 各タスクごとに品質を自動でチェックさせる

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 © Link and Motivation Group 実装計画書の作成方法 盛り込むべき観点 
 


    • 出来るだけタスクを小さく区切る
 • 活用できる既存コードを指定する
 • 各タスクごとに品質を自動でチェックさせる 

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 © Link and Motivation Group 1チェックボックス = 1コミット +

    動作確認 小さな単位で確実に進めることで、 品質を担保しながら着実に前進できる 実装フェーズの詳細 実装計画書をベースに開発 🧠 🔙 実装タスクのステート管理 AIはセッションを跨ぐと記憶を失ってしまうが、 実装計画書でどこまで実装が進捗しているか把握できる ミスがあっても安全に戻れる 途中で間違いが見つかっても、 実装計画書を見ればどこまで戻ればいいか明確 🏃
  16. 25
 © Link and Motivation Group 🚀 現在の状況 ✅ 本番稼働に向けた検証を進行中

    ✅ 社内での実践運用を計画中 ✅ 本開発プロセスは既存チームにも展開中 実際に作成したアプリケーション 生成されたコード 約10万行 開発期間 約1ヶ月程度
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 © Link and Motivation Group • R&Dチームで確立した手法を既存チームに展開 • チーム間での知識共有とベストプラクティスの確立

    AI活用前提で従来の開発プロセスを再設計し、 地道に開発組織に浸透させていく! 組織に生成 AI活用を広げていくために 🔎 PHASE1 小さなR&Dチームでの実験 🏢 PHASE2 既存プロダクトへのノウハウ浸透 • 生成AIをフル活用した新規プロダクト開発に集中 • 実装計画書を活用した開発プロセスの確立
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 © Link and Motivation Group まとめ 🎯 生成AIを使った開発の成功の鍵は「 AIと認識を整えること」だった

    → 要件定義書を事前情報として渡し、実装計画書を使った新しい開発プロセスを使って品質向上させる 🚀 生成AIを組織に展開するために、開発プロセスを再設計した → 小さなチームから、生成 AI活用前提で開発プロセス全体を見直すことが必要