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プロダクト開発の落とし穴と改善したいマインド
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まいどる(浪川舞 / Mai Namikawa)
June 29, 2024
Technology
2
330
プロダクト開発の落とし穴と改善したいマインド
◆ 2024年6月29日(土)
PM Club 大交流会での登壇資料です!
https://pmclub.connpass.com/event/320958/
まいどる(浪川舞 / Mai Namikawa)
June 29, 2024
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Transcript
プロダクト開発の落とし穴と 改善したいマインド 株式会社PM Club / 合同会社PeerQuest Mai Namikawa 〜PM Club
大交流会〜
わたしは誰? 浪川 舞|Mai Namikawa(Twitter: maidol_28) 音楽大学 ピアノ専攻 バックエンド エンジニア プロジェクト
マネージャー プロダクト マネージャー
過去に勉強会にご参加いただいた方、スポンサードいただいた企業様、ありがとうございます! 開発PM勉強会 PM Careerの開発
万が一、演奏会にも興味があるよって方がいたら後ほどお声かけください(^ω^) 超絶余談(笑)
プロダクトディスカバリー できてますか?
プロダクトディスカバリーって? どんなユーザーの、何の課題を解くべきかを定める 意思決定プロセスに顧客・ユーザーを巻き込む プロダクトが解決したいのは「ユーザー」の課題です。まずはユーザーが誰なのか、 何に困っているのか、要件になる前の課題、要求を特定する必要があります。 ユーザーの課題を特定するには、ただPMが1人で考えていても答えに辿り着きません。 仮説となったユーザー、課題、ソリューションは、実際のユーザーと共に検証します。
プロダクト ディスカバリー プロダクト デリバリー ファクト収集 ユーザーヒアリング 仮説立案 企画・開発 デプロイ リリース
運用・フィードバック 学習 振り返り プロダクトディスカバリーとデリバリー
引用:アトラシアン、プロダクトのライフサイクル全体を支援--「Jira Product Discobery」を提供(ZDNET)
今日のポイント プロダクト開発と私のキャリア プロダクトディスカバリーのありがちな罠 プロダクトディスカバリーに必要なマインド SIer、受託開発畑の私がアンラーニングしたポイント(QAあれば)
プロダクト開発と私
プロダクト開発と私のキャリア年表 Web エンジニア 企画・営業 マーケティング (リアルの) PL / PjM 広報
マーケティング (デジタル) 新規事業 0→1 エンジニア 管理職 ピアニスト プロダクト 顧問 DX研修講師 ソフトウェア 開発内製化支援 2012 2014 2017 2018 2019〜 音楽教室 会社設立 スタートアップ SIer
プロダクト開発と私のキャリア年表 Web エンジニア 企画・営業 マーケティング (リアルの) PL / PjM 広報
マーケティング (デジタル) 新規事業 0→1 エンジニア 管理職 ピアニスト プロダクト 顧問 DX研修講師 ソフトウェア 開発内製化支援 2012 2014 2017 2018 2019〜 キャリアとしてはエンジニアが長いけど マーケティングの経験は今に生きているかも
音楽教室時代 定量的な数値情報を常に意識するようになった ユーザーの情報を足で稼ぐ大切さを知った
音楽教室時代 売上に繋がることはとにかくなんでもやらされた ユーザーのことを知ることの大切さを実感 「数字を読めるようになる」が新人の頃の必達目標のため、上司と廊下ですれ違うと何かしら の数字を聞かれる(ex. 今月の入会数、今月の楽器販売営業アポ数、チラシのポスティング数) 毎月のKPI報告会では達成できていないとホールの壇上で全社員の前で謝る風習も。笑 都心と郊外で反応がある折込チラシが変わる、ティッシュ配りの受け取り方が変わる、個人宅 営業と法人宅営業で刺さる営業トークが違う、などなど…
エンジニア時代 ソフトウェア開発の全貌がわかった ロジカルシンキングが身についた
エンジニア・プロジェクトマネージャー時代 Webシステムの裏側を把握 エンジニアリングは手段でしかないことも痛感 バックエンドエンジニアを経験したことで、表には見えていないデータ構造や外部接続等の仕 組みを理解!さらには金融・証券系の案件で裁判沙汰規模の障害を起こすなどの修羅場もくぐ り、リスク管理が超得意なプロジェクトマネージャーに…?(胃が痛い) いくら開発を頑張っても使われなければ全く意味がない、深夜まで残業した炎上プロジェクト が途中でリリースを諦め破綻しているチームも目にする… 私たちがやっていることって短期的な思考すぎる??この辺りで上司に直談判してマーケティ ングなど市場調査から関われるポジションへ
新規事業立ち上げ時代 1人目エンジニア兼役員として経営視点をもった ユーザーヒアリングが本当に大事だった
新規事業立ち上げ時代 スタートアップに参画し執行役員エンジニアへ 結局ユーザーヒアリングが大事 友人が企業した会社の1人目エンジニアとしてジョインし、これまでの整った「会社」環境から 一変、何もない6畳アパートの1室がオフィスに。ここからどう売上を立てるのか、本当の意味 で必死に経営を考える… 新規事業で始めたコワーキングスペースに毎日出社し、実際にユーザーの声を聞きながらその 場で開発を進める日々。ユーザーニーズに合致し、メディアからも問い合わせが多数。 ここでの出会いから、いまだに開発仲間として関わる大事なメンバーに囲まれ、今に至る…
仕事における全経験を 無駄にしない意気込みで ここまで走ってきた
プロダクトデリバリーから プロダクトディスカバリーへ
プロダクト ディスカバリー プロダクト デリバリー ファクト収集 ユーザーヒアリング 仮説立案 企画・開発 デプロイ リリース
運用・フィードバック 学習 振り返り プロダクトディスカバリーとデリバリー
どんな転機が あったのか?
コロナ禍前の私の仕事 いわゆる既存案件の「プロジェクトマネージャー」 { 目的・要件が決まっている状態から、完成を目指してQCDSを調整し、 「ソフトウェア開発」をリードしていくことがメインの責g { 案件情報として要求がすでに定められているIT業界の依頼内容が多W { ex. 20xx年xx月に初期リリース目@
{ ex. 既存システムのリプレーA { ex. 要件定義以降の基本設計から参画
コロナ禍が呼んだ仕事の変化 0→1の「新規プロダクト立ち上げ」ニーズが爆増 w 主に非IT業界(ウェディング業界や飲食業界など)のDX進F w 事業再生補助金などを活用した新規開発で再建を図る需I w 2020年を皮切りにユーザーの「課題」「要求」の特定から 支援するスキルが必要k w
要件になる前段階のファクト収集→インサイト分析→仮説立案→検 w 「プロダクトマネジメント」に出会う
プロダクトディスカバリー の領域へようこそ
プロダクトディスカバリーに ありがちな罠
皆さんのあるあるを聞かせてください アンケートをお手元に開いてご回答ください ファクトがない状態で議論してしまう 根拠のない機能を企画する人がいる 要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 関係者が多くなり優先順位を決めかねる
ファクトがない状態で議論してしまう 「文字サイズ大きくしたら皆が見やすいサイトに なるんじゃない?」 「文字サイズが小さくて離脱している」といったファクトがある提案? 誰かって誰?見づらい、の背景にある理由は何? 「前に誰かが、サイトが見づらいって言ってた気がする」 要チェック 要チェック CS
マーケター
使われる根拠のない機能を企画する人がいる 「いや、新しい技術が出たから 活用できる機能作ってみましょうよ!」 その機能を作る理由となる「顧客の課題」はどこにある? 「クライアントの社長が思いついたらしいので、 急遽文字色の変換機能を作ってください!」 要チェック 営業
エンジニア
関係者が多くなり優先順位を決めかねる 「文字サイズ調整機能に不具合が出ているので そちらの改善を先にやるべきです!」 KPIが違う両者で相互理解をせずにバチバチ対立していない? 「A社からは文字色変換機能があったら 買うと言われています!」 要チェック 営業
エンジニア
要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 「なぜ自販機?喉が渇いたならカフェでいいのでは?」 せっかく得たユーザーの情報がブラックボックス化していない? 「喉が渇いた!」 要チェック エンジニア ユーザー ユーザーヒアリングで 得た様々な背景や条件 \決定/
皆さんのあるあるを聞かせてください アンケートをお手元に開いてご回答ください ファクトがない状態で議論してしまう 根拠のない機能を企画する人がいる 要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 関係者が多くなり優先順位を決めかねる
適切な意思決定のために 改善できること
ファクトがない状態で議論してしまう 「文字サイズ大きくしたら皆が見やすいサイトに なるんじゃない?」 「文字サイズが小さくて離脱している」といったファクトがある提案? 誰かって誰?見づらい、の背景にある理由は何? 「前に誰かが、サイトが見づらいって言ってた気がする」 要チェック 要チェック CS
マーケター
解決編:ファクトがない状態で議論してしまう ファクト情報を気軽に共有、一箇所に集められる環境をつくる 利用者の80%が 75歳以上の 高齢者 文字サイズが小さい というクレームが 過去30日で10件発生 文字サイズを原因と した解約率が先月よ
り10%増加
使われる根拠のない機能を企画する人がいる 「いや、新しい技術が出たから 活用できる機能作ってみましょうよ!」 その機能を作る理由となる「顧客の課題」はどこにある? 「クライアントの社長が思いついたらしいので、 急遽文字色の変換機能を作ってください!」 要チェック 営業
エンジニア
解決編:根拠のない機能を企画する人がいる その機能を作る背景となる課題を明確にする ファクト (事実) インサイト (推察・気づき) 課題の仮説 これらが出せる? 実際に書き出してもらう 【ファクト】会員登録画面で明らかに離脱率があがっている
社長や一部の人からは色が見えないと問い合わせあり 【インサイト】サイトの文字が見づらく会員登録ができないのではないか 【課題の仮説】特定の人にとって見づらい配色になっているならば、 アクセシビリティの対策をすることで解決できるはずである
関係者が多くなり優先順位を決めかねる 「文字サイズ調整機能に不具合が出ているので そちらの改善を先にやるべきです!」 KPIが違う両者で相互理解をせずにバチバチ対立していない? 「A社からは文字色変換機能があったら 買うと言われています!」 要チェック 営業
エンジニア
解決編:関係者が多くなり優先順位を決めかねる 様々な角度で影響度を重みづけ。ROIの高い施策を共通認識しよう 各部署のKPIを掛け合わせで検討できるツールも ここ最近、顧問先でRICEやScoreCard、狩野モデルなどを組み合わせて 優先順位づけを研究するワークをやったりしたので ご興味ある方は後ほど声かけてください
要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 「なぜ自販機?喉が渇いたならカフェでいいのでは?」 せっかく得たユーザーの情報がブラックボックス化していない? 「喉が渇いた!」 要チェック エンジニア ユーザー ユーザーヒアリングで 得た様々な背景や条件 \決定/
解決編:要求の意図が開発メンバーに正しく伝わらない 要件が決まる前段階の背景を共有して開発すべき機能の解像度をUP 理想は、市場調査やユーザーヒアリング の段階からエンジニアを巻き込むこと カフェに行く時間はない 手軽に喉をうるおしたい \決定/
皆さんのあるある 投票結果を 見てみよう
当日の会場での アンケート解答は このような結果でした! 会場の皆さんも 色んなあるあるに 出会してました!
まとめ
プロダクトディスカバリーに必要なマインド 憶測や妄想ではなくファクトを重視する 機能・ソリューションではなく課題から考える ユーザーの解像度をとにかく上げる 小さく、早く検証を繰り返し、失敗しても学習する ユーザーとユーザーの課題を探求する!
あれ、こんなところに PM育成にぴったりの 教材が・・・
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