Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
カンタンAI活用術
Search
Yasuhiro Matsuda
October 04, 2024
Technology
0
58
カンタンAI活用術
10/4に開催しましたカンタンAI活用術についての発表スライドです
Yasuhiro Matsuda
October 04, 2024
Tweet
Share
More Decks by Yasuhiro Matsuda
See All by Yasuhiro Matsuda
AWSを活用したAIサービス開発(フルバージョン)
matyuda
0
27
AWSを活用したAIサービス開発
matyuda
0
23
マーケティング実践とデジタル活用
matyuda
0
52
スタートアップ企業の支援のあり方
matyuda
0
35
利益を生まない情報セキュリティとバックアップに投資する重要性
matyuda
0
71
いしかわ暮らしセミナー~移住にまつわるお金の話~
matyuda
0
160
身近なセキュリティについて学びましょう!
matyuda
0
160
情報処理安全確保支援士の視点で考える中小企業におけるセキュリティ対策
matyuda
0
150
5年ぶりに自費で行ったre:Invent
matyuda
0
140
Other Decks in Technology
See All in Technology
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
Amazon Kendra GenAI Index 登場でどう変わる? 評価から学ぶ最適なRAG構成
naoki_0531
0
100
KnowledgeBaseDocuments APIでベクトルインデックス管理を自動化する
iidaxs
1
260
Wantedly での Datadog 活用事例
bgpat
1
430
サービスでLLMを採用したばっかりに振り回され続けたこの一年のあれやこれや
segavvy
2
390
なぜCodeceptJSを選んだか
goataka
0
160
Qiita埋め込み用スライド
naoki_0531
0
860
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
新機能VPCリソースエンドポイント機能検証から得られた考察
duelist2020jp
0
220
NW-JAWS #14 re:Invent 2024(予選落ち含)で 発表された推しアップデートについて
nagisa53
0
250
2024年にチャレンジしたことを振り返るぞ
mitchan
0
130
10個のフィルタをAXI4-Streamでつなげてみた
marsee101
0
160
Featured
See All Featured
Fireside Chat
paigeccino
34
3.1k
Scaling GitHub
holman
458
140k
Writing Fast Ruby
sferik
628
61k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
51
7.3k
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
4
170
For a Future-Friendly Web
brad_frost
175
9.4k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
159
15k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
226
22k
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
427
64k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
103
6.1k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
個人開発の失敗を避けるイケてる考え方 / tips for indie hackers
panda_program
95
17k
Transcript
カンタンAI活用術 〜顧客満足度をしっかり高める 実践的なコツ〜 2024/10/4 中小企業診断士 松田 康宏
本セミナーのタイトルも実は・・・ 2 ChatGPTを使って検討していました
本セミナーのタイトルも実は・・・ 3 一回で適切な回答は得られないため、人との会話と同じように何度か やりとりすることが重要
本セミナーのタイトルも実は・・・ 4 このようにしてタイトルを決定しました
仕事 ▮ AWSを活用した辞書検索サービスDONGRIの インフラエンジニア(イースト株式会社) 士業資格 ▮ 情報処理安全確保支援士 中小企業診断士 ファイナンシャル・プランニング技能士2級(AFP) 主な活動
▮ 石川県中小企業診断士会 AI研究会 AWS Community Builder 白山市内の中学校PTA会長 座右の銘 ▮ 一塁ベースを持って二塁に盗塁する 松田 康宏 まつだ やすひろ 5
経歴 比較.com株式会社 /東京都 2005 年 4 月 ~2006 年 10
月 (2006年3月 東証マザーズ上場) 株式会社エンブレム/東京都 (三谷産業株式会社子会社) 2006 年 11 月 ~2011 年 4 月 福島印刷株式会社/石川県 2011 年 5 月~2020年12月 神奈川県宮前区に引越 株式会社三省堂/東京都 2004年 4 月 (2002年10月) ~2005 年 3 月 石川県白山市(旧:松任市)に生まれる 東京都江戸川区に引越 石川県白山市にUターン 千葉県船橋市に引越 中小企業診断士 登録 FP2級取得 イースト株式会社/東京都 2021 年 1 月~現在 東京都府中市に引越 6
個人事業主としての主な活動 ・専門家派遣制度(ISICO) ・認定経営革新等支援機関としての伴奏支援 ・補助金申請支援 小規模事業者持続化補助金 賃上げに向けた省力化投資支援事業 ・セミナー講師 職業能力開発促進センター(ポリテクセンター) 社会保険労務士会、小松市商工会議所、石川県地域振興課 日本FP協会石川支部
等 7
これから国内でも普及していく可能性のあるサービス① ジャスト・ウォークアウト ライドシェア 8
これから国内でも普及していく可能性のあるサービス② Split 9
• 最新のAIの動向 • AIを活用する上でのデータの重要性 • 顧客満足度をしっかり高めるためのAIの利活用方法 本日持ち帰っていただきたいこと 10
• AIとデータの関連について • AIを活用した課題解決について • AIを活用した事例について • AIと今後仲良くなるためには 本日のお品書き 11
12 AIとデータの関連について
生成AIって何でしょうか? 出所:情報通信白書 令和6年度版 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/pdf/n1310000.pdf 13 ユーザー側の調整やスキル なしに自然な言語で指示を 出すだけで容易に活用でき る テキスト、画像、映像等の多
様な形式(マルチモーダル) のアウトプットが取得できる
AI(人工知能)の歴史は 1950年代から始まり、何度 かブームと冬の時代を繰り 返し、現在は第4次AIブーム ディープラーニング(深層学 習)の基盤技術により、AIの 性能が飛躍的に向上したこ とで、様々なコンテンツを生 成できるAI「生成AI」が誕生 生成AIができるまでの道のり
出所:情報通信白書 令和6年度版 https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/pdf/n1310000.pdf 14
国内事情 出所: https://forbesjapan.com/articles/detail/73802 15 生成AIの認知は高いが利 用は少ない
最近のAI事情 出所: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA036VW0T00C24A7000000/ 16 生成AIの(個人)利用は9%にと どまっており、海外と比較して もかなり低い
• 作業の効率化 • 人材不足への対応 • 品質の安定化 • アイディア出し • 定型業務時間の削
減による非定型業 務の時間捻出 なぜ私たちはAIを使うのでしょうか? 17 出所: https://internet.watch.impress.co.jp/docs/topic/special/1566213.html#040_l.jpg
AIを活用するために欠かせないものがデータ 出所:文章生成AI利活用に関するガイドライン p.27 https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/digitalservice/ai_guideline/ 18 冒頭紹介したタイトル決定までの やりとりをするためには、膨大な データを読み込みさせる必要があ る
なぜデータが大事なのでしょうか? 出所: https://www.sbbit.jp/article/cont1/28284 19 データは21世紀の石油 「世界ICTサミット2014」に登壇した 日本アイ・ビー・エム 代表取締役社 長 マーティン・イェッター氏の講演
データは人、モノ、カネに続く 第四の経営資源
• 会計帳簿 • 顧客リスト • (日別、商品別、顧客別)売上高 • 在庫数 • 顧客満足度調査結果
• ホームページのアクセス数 • 従業員の作業日報(どの仕事にどれくらいの時間をかけているか) • 議事録 • 営業活動記録 • ノウハウ • (社員の)アイディア 皆さんの周りにある情報は何ですか? 20
• 今月(期)末の目標売上、利益が達成できる手立ては打てていますか? • 既存顧客へのアプローチとして、優良顧客と休眠顧客を区別できていま すか? • 新規顧客への初回フォローできていますか? • 来店されたお客様はどのようなことに興味関心があるか知っています か?
• これらのデータは他の従業員と共有可能な形になっていますか? • アプローチしようとしている見込み顧客は過去別の担当者がアプローチ 済みかわかりますか? • 社員を採用した際に業務をドキュメント(マニュアル)を使って説明できま すか? • 社内の情報は誰でもすぐに探せますか? これらの情報は活かせていますか? 21
22 AIを活用した課題解決について
今期末の目標売上、利益達成のための手立てはありますか? 23 財務管理システムとAIの活用方法 • 請求書処理の自動化 • 予算管理と予測
優良顧客と休眠顧客を区別できていますか? 出所: https://satori.marketing/marketing-blog/rfm/ 24 RFM分析 R・・・最終購買日 F・・・購入頻度・回数 M・・・購入金額 新規顧客をどのようにして 優良顧客に育てるか
それぞれの顧客にどのよう な施策を行うか
CRMの検討とAIの活用 「顧客関係管理」 「顧客関係性マネジメント」 過去のデータからパターンを 学習し、自動化やプロセスの 改善を提案したり、案件の確 度を自動で予測 新規顧客への初回フォローできていますか? 来店されたお客様はの興味関心を把握していますか? 出所:
https://www.onamae.com/business/article/11242/ 25
コラボレーションツールを活用することで従業員との共有が簡単にで きるようになっている コラボレーションツールの一例 • Microsoft Teams • Slack これらのデータは他の従業員と共有可能な形になっていますか? 26
営業活動の非効率化 や顧客情報の属人化、 信頼関係の損失などの リスクに対応するため にSFAというツールがあ る 導入により営業活動の 効率化や顧客関係の 強化が実現する 27
見込顧客との接触履歴を確認する方法はありますか? 出所: https://geniee.co.jp/media/sfa/casestudy/
社員を採用した際に業務をドキュメントを使って説明できますか? 28 ノウハウは形式知化してはじめて他の人に役立つ情報となる 出所:ナレッジリング
社内の情報は誰でもすぐに探せますか? 29 • フォルダごとに整理する 必要性 Aさんの整理の仕方はBさ んにとって探しづらい • 過去類似の内容をファイ ル名だけ探すのは困難
全文検索の仕組みを活用 • 社外から情報にアクセ スできないので、ノート PCにダウンロードして外 出・・・ 出所: https://docs.sakai-sc.co.jp/article/management-with-it/cloud- strage.html
30 AIを活用した事例について
チャットbotを活用した事例 出所: https://www.east-education.jp/31 イースト株式会社 • 従来電話やメールでの 問い合わせが多かった が、チャットbot導入に より問合せ数が減少 •
顧客対応工数削減に つながっている
Google Form+Looker Studioを使った アンケートデータをもとにした可視化 ノーコードツールを活用することで、無 料でデータ分析できるBIツールができ る ダッシュボードを活用したデータの見える化 32
33 AIと今後仲良くなるためには
AIを活用してどのように付加価値を上げて いくことができるか? • パーソナライズ • 適切な発注点管理 • 顧客とのコミュニケーション • レコメンデーション
• 業務効率化 これからの動向 34
会員データの属性(年 齢、性別)をもとにマー ケティングしても届けた いときに伝えたい情報 が伝わらない 購買履歴などの顧客の 動的なデータをもとに マーケティングを行う重 要性 マーケティングの未来
35 出所:株式会社プレイド 2024年9月期第3四半期決算説明資料 https://pdf.irpocket.com/C4165/Rhyn/hY75/JNg2.pdf
複数のデータを組み合 わせ、仮説・検証を進 めていくことでデータに よる付加価値の提供と 差別化を図ることが可 能となる AIによるデータ分析の 必然性 AIによるデータ分析を強みにつなげる 36
出所:株式会社プレイド 2024年9月期第3四半期決算説明資料 https://pdf.irpocket.com/C4165/Rhyn/hY75/JNg2.pdf
• AIは完璧ではない • AIの活用におけるデータセキュリティ • AIが利用できない場合の代替手段の検討(BCP) AIとの正しい付き合い方 37
AIの活用を行った文書作成は、ハルシネーション(幻覚)に気を付ける必要が あるほか著作権侵害が発生しやすいため、必ず裏付けをとり、引用のルール を守ることに気を付ける AIの活用を通じたリスクへの対策 38 出所:文章生成AI利活用に関するガイドライン p.13 https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/ documents/d/digitalservice/ai_guideline/ 出所:令和6年度著作権テキストp.71
https://www.bunka.go.jp/seisaku/chosakuke n/textbook/pdf/94112701_01.pdf
従業員の3分の1以上 (38%)が雇用主の許可なく AIツールと機密性の高い業 務情報を共有している AIの活用を通じた情報漏えい 39 出所:Infosecurity Magazine https://www.infosecurity-magazine.com/news/third-employees- sharing-work-info/
プロンプトの内容を学習に利用されてしまわないように利用規約などをよ く読んで利用するようにする AIの活用を通じた情報漏えいの対策① 40 出所: https://openai.com/index/new-ways-to-manage- your-data-in-chatgpt/
機密性に区分を設 け、漏えいしては困 る情報は社外の人 へ話さないことと同じ く、AIに入力しない 社外の人に話しても 問題ない情報のみを 入力するルール(機 密情報を含む議事 録の要約などには
利用しないなどの ルール)作りが重要 AIの活用を通じた情報漏えいの対策② 41 出所:文章生成AI利活用に関するガイドライン p.14 https://www.digitalservice.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/digitalservice/ai_guideline/
• プロンプトエンジニアリングの重要 性 ChatGPTに聞いてもらいたいことを伝え て話し相手になってもらう • 1on1を生成AIで実現している丸亀 製麺の事例 対話型の生成AI(人工知能)を介して店 舗で働く従業員らを面談する取り組み
AIは私たちのパートナーになり得るのか? 出所: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC259NE0V20C24A3000000/ 42
AIとのやりとりは考えさせることが大事 43 • AIから適切な回答を得るためには、 適切なやり取りが非常に重要 • 本質的な考え方は、答えを聞き出す 際に適切な質問を行うことができる かに尽きます
目先のAIの動向を追い求め続けてレッドオーシャンに突入することは決して 望ましくなく、ブルーオーシャンを念頭に置いたビジネスモデルであったり、 企業理念が大変重要になる Amazon.com 前CEOのジェフ・ベゾス 「変わらないものは何か」を自問すること 顧客が「変わらず求め続けるもの」 「選択肢はより多く、価格はより安く、 配達はより迅速で確実に」 これをもとに戦略を立てる
変わるものよりも変わらないものに目を向けましょう! 出所: https://forbesjapan.com/articles/detail/31696 44
45 ご清聴ありがとうございました