Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
企業で"も"活躍できる人材像: 企業が院卒者のためにできること、教育機関としての大学に望むこと
Search
Masatsugu Hangyo
September 01, 2023
Research
600
1
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
企業で"も"活躍できる人材像: 企業が院卒者のためにできること、教育機関としての大学に望むこと
言語処理学会第27回年次大会ワークショップ "若手研究者交流のニューノーマルを考える"で発表した際のスライドです。
Masatsugu Hangyo
September 01, 2023
Other Decks in Research
See All in Research
研究室単位での自律的 IPv6接続性確立に向けたAS共同運用モデルの提案と実証
reokashiwa
PRO
0
190
「AIとWhyを深堀る」をAIと深堀る
iflection
0
550
National high-resolution cropland classification of Japan with agricultural census information and multi-temporal multi-modality datasets
satai
3
410
医療LLMの現在地〜最新研究から社会実装までを考える〜
kento1109
1
1.7k
PHTalks Bengaluru - SSRF When All Else Fails
dk999
0
970
Apache Gravitinoで実現する Icebergカタログ統合とアクセスの一元化
matsumooon
0
410
第64回CV・PRML勉強会 論文紹介:Linguistic Priors for Visual Decoupling: Towards Symmetric Vision-Brain Alignment
sokikatayama
0
150
ScoreMatchingRiesz for Automatic Debiased Machine Learning and Policy Path Estimation with an Application to Japanese Monetary Policy Evaluation
masakat0
0
310
ros2-perf-multihost: 分散システムにおける客観的なアーキテクチャ評価フレームワーク
takasehideki
0
190
Model Discovery and Graph Simulation: A Lightweight Gateway to Chaos Engineering
anatolykr
0
250
SLAMはどこまで解決されたのか?
tomonom
0
1.1k
【ローカルAI LT大会】SSE: Stable Static Embedding ー速度低下を伴わず 静的埋め込みモデルの潜在能力を引き出す Dynamic Tanh手法の提案
rikkabotan7
0
110
Featured
See All Featured
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
34
9.6k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
528
40k
How Software Deployment tools have changed in the past 20 years
geshan
1
34k
Discover your Explorer Soul
emna__ayadi
2
1.2k
Balancing Empowerment & Direction
lara
6
1.2k
Reality Check: Gamification 10 Years Later
codingconduct
0
2.2k
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
35
2.5k
Everyday Curiosity
cassininazir
0
270
Leadership Guide Workshop - DevTernity 2021
reverentgeek
1
330
A brief & incomplete history of UX Design for the World Wide Web: 1989–2019
jct
2
450
Measuring & Analyzing Core Web Vitals
bluesmoon
9
950
Visual Storytelling: How to be a Superhuman Communicator
reverentgeek
2
610
Transcript
Copyright©Weathernews Inc. 企業で"も"活躍できる人材像: 企業が院卒者のためにできること、 教育機関としての大学に望むこと ウェザーニューズ(WNI) 萩行 正嗣 Twitter: @mhangyo
2021/3/19 若手研究者交流のニューノーマルを考える
2 自己紹介 萩行 正嗣 (はんぎょう まさつぐ) 2014年3月: 博士を京大黒橋・河原研で取得(D4) 当時のテーマ: ゼロ照応解析
京都大学ウェブ文書リードコーパス(KWDLC)の構築 2014年4月:ウェザーニューズ(WNI)入社 2014年6月: 航海気象予測チーム配属 2014年11月: AIプロジェクトの立ち上げにともない異動 2018年11月- : SIP「国家レジリエンス(防災・減災)の強化」 防災チャットボットの開発に従事
3 10年前を振り返って ▪ 2011年3月11日 ➢ NLP2011-WS「自然言語処理における企業と大学と学生の関係」 ➢ 優秀な博士の学生 × 研究力が欲しい企業のマッチングに見えた
➢ 博士課程で苦戦していた自分はどうすればいいか分からなかった
4 博士が100人いる村 (中略)
5
6 今日のテーマ 不幸にならない選択肢を増やしたい
7 何故、企業で働くことを決断したか?
8 何故、博士課程に進学したか? ▪ 親が大学教授だったので研究職に憧れがあった ▪ 修士で就職した場合、 NLPの仕事を続けることは出来ない可能性が高いと思った ▪ M1の5月にNL研の学生奨励賞とって、 自分は研究に向いてるんじゃないかと思った
ぶっちゃけ、そんなに深く考えてなかった
9 博士課程を振り返って ▪ D1: 修士の時のテーマ(語彙知識獲得)を続けるも芽が出ず ▪ D2: ゼロ照応解析にテーマ変更 ▪ D3:
➢ 3-5月: 少しだけ就活(2社)してやめる ➢ 11月:PACLIC 26 初めての国際会議 ▪ D4: ➢ 1-5月: 就活。複数の会社に落ちた後、現職に内定。 ➢ 10月: EMNLP2013 ➢ 1月: 「自然言語処理」コーパス特集号採択通知 ➢ 4月: 「自然言語処理」採択通知 就活の時の話は、Dの会の招待講 演でやらせてもらいました。 スライド欲しい方はDMください
10 博士課程の間に分かったこと ▪ 研究は好きだけど、「論文を書くための研究」は苦手 ▪ 英語が苦手なことは誤魔化しが効かない ➢ それなのに英語学習から逃げ続けていた ▪ 有期職を渡り歩く生活は厳しそう
自分が研究職に向いてないと理解できた
11 NLP業界を去る気満々のツイート群
12 研究職を選ばない & 専門性を活かさない 博士課程の生き方をどう考えるか
13 専門性を活かさない? ▪ NLPの知見は活かさないの? ➢ ブームがいつまで続くのか分からない ➢ 言語学系の人もいる ➢ 個人の想いとしては、博士課程全体のテーマとしたい
➢ 現状では強みになるのは事実 ▪ エンジニアは? ➢ 就活において強みになるレベルのコーディングは厳しい ➢ 世の中とNLPの技術スタックに差がある時期は逆風が吹き荒れる ➢ エンジニアリングは研究にも役立つのも事実
14 博士のイメージを変える ◦ 優秀だから博士に進学している 給料を高くしないといけない ◦ 研究の仕事をすべき ◦ 専門性を活かす =
専門職に付くべき × コミュニケーションが苦手そう × 仕事を選り好みしそう × 年をとっていて面倒そう × 社会人スキルなさそう ◦ 優秀じゃない人もいる 厚遇しなくてもいい ◦ 研究以外の仕事をしたい人もいる ◦ 専門性は以外な場面で活きてくる × コミュニケーションは人に依る 「ウェーイ!」って感じだけがコミュ ニケーションじゃない × 仕事を選り好みする余裕ない人もい る × そもそも年齢関係ないのでは? × Officeの扱いとかプレゼンとかテク ニカルライティングとか強い
15 学生自身 ▪ 就活をするなら真面目にやる ➢ 馬鹿馬鹿しい就活マナーもちょっとは知っとく ➢ 就活マナーに価値があるわけではなく、世の中に合わせられるとい うアピール ➢
大学のキャリアセンターなども活用 ▪ 博士号を取得することをゴールにしない ➢ 論文を書くこと以外に様々なスキルをしっかり身に付ける - IT開発力 - プレゼン力 - ディスカッション力 - 教育力 - 幅広い学術知識 ”The illustrated guide to a Ph.D.” Ph.D こういう形にしない
16 大学(研究室) ▪ 幅広い知識を身に付ける講義(学部、修士) ▪ 研究室内での活発な研究交流 ➢ 質疑応答スキルは質問する側、される側ともに重要 ▪ テクニカルライティング、プレゼン力の徹底的な赤入れ
➢ 日本の教育では、研究室で磨くしかない = 博士課程の学生の社会人としての武器となる
17 企業 ▪ 年功序列、学歴、資格で固定的に評価しない、 仕事を決めつけない ▪ 自社の評価軸で育った、同年齢の社員と比較しない ▪ 博士課程は3年でとれる保障はないことを理解する ➢
面談時に「博士取れるか分からない」って言われてもひかない ➢ 内定時には3年でとれなかった場合について学生と相談 - 取らずに就職できるか?待遇は?
18 先に社会に潜り込んだ我々 ▪ 「博士の人を採用したい!」って企業が思うように頑張る ▪ 自分の「しあわせ」のためにも、 与えられた場所で咲くように割り切る ▪ でも、チャンスがあれば専門性を発揮して会社に貢献 ➢
お金をつけた共同研究できるとなおよい
19 さいごに ▪ きたるべき冬の時代に備えて ➢ 博士課程の学生の数を保つことは分野にとって重要 - 進学リスクを減らす ➢ 分野に依存しない博士課程のキャリア形成
- 他の分野の博士の学生にも優しい手を ➢ 「学会運営支援」「秘書」みたいなアカデミック知ってるからでき る職を増やす?
20
None