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Cloudflare Use Cases at CADDi

Cloudflare Use Cases at CADDi

『キャディでのCloudflare活用事例』として下記イベントでお話しました。

開発者が知っておきたい ”コスト削減&効率化 両立の一手” ~Cloudflare活用編~
https://findy.connpass.com/event/348143/

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minato128

May 20, 2025
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Transcript

  1. © CADDi Inc. © CADDi Inc. Cloudflare Use Cases at

    CADDi Masaki IIZAKO 2025-05-20 開発者が知っておきたい ”コスト削減&効率化 両⽴の⼀⼿” ~Cloudflare活⽤編~
  2. About me Masaki IIZAKO ◦ X: @minato128 ◦ SWE /

    Platform Engineer / SRE ◦ Platform Department ▪ Team Lead @ SRE Team • PO in Scrum ◦ 最近の活動 ▪ CSM取りました ▪ 育児(1歳)
  3. 今日お話すること 1. なぜCloudflare? 2. キャディでの活用例 a. Cloudflare Access b. Cloudflare

    Rules c. Cloudflare Workers ※基本機能については詳しく説明しないので、よかったら下記を参照してみてください 第10回:Cloudflareの紹介と運用のポイント - CADDi Tech Blog
  4. なぜCloudflare? • 採用背景(2019年) ◦ コーポレートサイトの負荷対策としてCDN導入 ◦ ほぼ無料で利用開始できたから • 現在(2025年) ◦

    CDN以外のサービスも利用中 ◦ 「先進的かつ幅広いサービス」でプロダクト・組織のアジリティを向上さ せられるから
  5. 導入背景 - コロナ禍直後、Office IP制限から移行してリモートワークに対応 主な用途 - 社内ツールや開発環境への安全なリモートアクセス - Google Workspaceでログイン

    - 基本的にはGoogle GroupでPolicyと紐づけ - 外部パートナーとの一時的なリソース共有 - One−time PINでログイン - 顧客に提供しているプロダクトの計画メンテナンス - (社員だけ動作確認で使いたいとき) キャディでの活用例 - Cloudflare Access
  6. 導入効果 - VPNの構築運用コスト削減 - 開発者、管理者双方 - セキュリティリスクの低減 - IP制限だけの場合より厳密性が高く、監査ログも Managedで残る

    - アクセス管理の効率化 - 誰がどこにアクセスできるかを集約し、 IaCで反映 キャディでの活用例 - Cloudflare Access (開発者の声)
  7. Devin 🤝 IaC で、変更の手間やリードタイム を削減する - Slack Workflowで申請がきたら、そのスレッドで Devinに PR作成を依頼できるようにしている

    - (Cloudflare Accessに限った話ではないですが ) - 将来的には、対象リソースとプロンプトを型化して、 Devinへの依頼自体も自動化したい - 効果 - SREの権限申請対応によるToil削減が加速 - 開発者の権限付与待ち時間が短縮 Tips - Cloudflare Access Devinが、IaCのMonorepoから自動的に Cloudflare Accessの適切な Policyを選択して Userを追加 するPRを生成!!
  8. メンテナンス管理画面 : サマリー - 課題 - プロダクトによって(計画・緊急)メンテナンスページの切り替え方法が異なっていた - 認知負荷が高く、再実装コストがかかっていた -

    解決策 - メンテナンス管理画面を構築し、設定だけで利用開始できるように - Redirect Rule APIを利用 - 導入効果 - 標準化による - 認知負荷低減 - 車輪の再発明コスト削減 キャディでの活用例 - Cloudflare Rules
  9. Cloudflare Workersは、FaaS/Serverlessであり、以下のような特徴があります。 - 非常に安価 - 高いスケーラビリティ - 開発者体験がよい - 0ms

    Cold Start 機能概要 - Cloudflare Workers 図は下記公式資料から引用 https://www.cloudflare.com/ja-jp/developer-platform/products/workers/
  10. プロダクトの「 IP制限機能」 : Pros/Cons - Pros - IP制限の実装レイヤーが 1箇所に集約 される

    - 単一責務のWorkerのため、処理が非常にシンプルで 実装コストやメンテナンスコストが低い - Application workload に依存せず、柔軟性が高い - 標準化され、横展開しやすい - IP制限を関心事から切り離してアプリケーション設計ができる - Cons - Cloudflareへの依存が増す - レイテンシが少し悪化(どんな方法でも多少は避けられないですが) キャディでの活用例 - Cloudflare Workers
  11. おわりに - なぜCloudflare? - 「先進的かつ幅広いサービス」でプロダクト・組織のアジリティを向上さ せられるから - 実際、Platform Engineering /

    標準化との相性がよく、プロダクトや開 発者のポテンシャル解放のための武器のひとつになっている - 今後 - Cloudflareのさらなる進化に期待し、より効果的な活用方法を模索して いきたい