Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
マネーフォワード クラウド経費 フロントエンド分離はじめました
Search
Money Forward, Inc.
September 06, 2023
Technology
0
140
マネーフォワード クラウド経費 フロントエンド分離はじめました
Money Forward, Inc.
September 06, 2023
Tweet
Share
More Decks by Money Forward, Inc.
See All by Money Forward, Inc.
MEet Flutter Add-to-App: Unlocking Our Productivity
moneyforward
0
110
マネーフォワードが取り組む グローバルテックカンパニーへの挑戦 / Money Forward’s Challenge to Become a Global Tech Company
moneyforward
0
160
マネーフォワードのエンジニアリング進化論 / The Evolution of Engineering at Money Forward
moneyforward
0
260
Rubyにおける並行処理 / Concurrency in Ruby
moneyforward
0
100
通知基盤におけるKafka活用事例 / Kafka Case Study on the Notification Platform
moneyforward
0
190
マネーフォワードにおけるデータ戦略 / Data Strategy at Money Forward
moneyforward
0
180
FiftyOneを用いたOCRモデルの比較 / Comparing OCR Models using FiftyOne
moneyforward
0
69
グローバル環境における効果的なチームワーク / Effective Teamwork in a Global Environment
moneyforward
0
66
複数拠点・複数チームにおけるデリバリのボトルネックと解消方法について
moneyforward
0
320
Other Decks in Technology
See All in Technology
[AWS JAPAN 生成AIハッカソン] Dialog の紹介
yoshimi0227
0
150
Autify Company Deck
autifyhq
1
39k
グローバル展開を見据えたサービスにおける機械翻訳プラクティス / dp-ai-translating
cyberagentdevelopers
PRO
1
150
visionOSでの空間表現実装とImmersive Video表示について / ai-immersive-visionos
cyberagentdevelopers
PRO
1
110
話題のGraphRAG、その可能性と課題を理解する
hide212131
4
1.5k
リンクアンドモチベーション ソフトウェアエンジニア向け紹介資料 / Introduction to Link and Motivation for Software Engineers
lmi
4
290k
分布で見る効果検証入門 / ai-distributional-effect
cyberagentdevelopers
PRO
4
700
ネット広告に未来はあるか?「3rd Party Cookie廃止とPrivacy Sandboxの効果検証の裏側」 / third-party-cookie-privacy
cyberagentdevelopers
PRO
1
130
2024-10-30-reInventStandby_StudyGroup_Intro
shinichirokawano
1
640
「視座」の上げ方が成人発達理論にわかりやすくまとまってた / think_ perspective_hidden_dimensions
shuzon
2
5.1k
チームを主語にしてみる / Making "Team" the Subject
ar_tama
4
310
来年もre:Invent2024 に行きたいあなたへ - “集中”と“つながり”で楽しむ -
ny7760
0
470
Featured
See All Featured
Docker and Python
trallard
40
3.1k
Producing Creativity
orderedlist
PRO
341
39k
Become a Pro
speakerdeck
PRO
24
5k
Bootstrapping a Software Product
garrettdimon
PRO
305
110k
4 Signs Your Business is Dying
shpigford
180
21k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
51
13k
A better future with KSS
kneath
238
17k
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
654
59k
Practical Tips for Bootstrapping Information Extraction Pipelines
honnibal
PRO
9
680
Creating an realtime collaboration tool: Agile Flush - .NET Oxford
marcduiker
25
1.8k
Being A Developer After 40
akosma
86
590k
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
38
6.9k
Transcript
マネーフォワード クラウド経費 フロントエンド分離はじめました Money Forward Tech Event vol.1 2023/07/26 カシフクトモヤ
自己紹介 樫福智哉(カシフクトモヤ) 2023年4月 株式会社マネーフォワード に入社 徳島出身、Iターンで東京から福岡に引越し
趣味: ゲーム(最近はゼルダ、ピクミン)、博物館巡り GitHub: https://github.com/tnyo43 𝕏: https://twitter.com/cashfooooou
おことわり まだ始まったばかりのプロジェクトでリリースはしていないです。 「こんなプロジェクトを始めたよ」「こんなことを考えて取り組んでいるよ」という共有です。
マネーフォワード クラウド経費の紹介 経費精算を自動化するシステム スマートフォン・PCで操作可能で、各種サービス自動連携やレシート内容の自動読み取りなど、 手入力の手間を徹底して省くことができる。 2016年2月にサービス提供開始( 現在8年目) 面倒だった経費精算にかかる時間を1/10※に 経費明細のデータ
連携で自動入力 ※当社調べ 領収書画像データの 自動取得 独自の銀行API連携機能で 振込処理が効率化
歴史が長いからこそのつらさ • レガシーな技術 ◦ ある時点で最善の選択をしても、すぐによりよい技術が登場する ◦ そもそも技術の刷新は難しい ▪ 通常の機能開発の片手間でやるには規模が大きすぎる ▪
過去に技術的な改善を試みたが、完全には対応しきれなかった • 例: slim + coffeescript, React (jsx, tsx)で書かれたコードが混在 • コードが密結合 ◦ フロントエンドとバックエンド、一見関係なさそうなフロントエンドのコードが密結合 ▪ 小規模に見える変更が簡単にできるとは限らない ▪ アーキテクチャレベルの対応が必要 ◦ そもそもテストしづらい ので、十分テストされている状態を作ることが難しい ▪ デグレが発生してしまう
フロントエンド分離はじめました 2023年3月から、フロントエンドの負債解消プロジェクト 「フロントエンド分離」 発足 やること • コード品質の向上 • フロントエンドとバックエンドの分離 •
モダンな技術の導入 ... などなど 期待する効果 • バックエンドとの疎結合化 • デプロイの独立 • テスタビリティ向上 + カバレッジ向上 • フロントエンドの性能改善 ... などなど
フロントエンド分離のここがすごい! • 今後の長期的な開発を見据えて、しっかりリソースを割く • 内部品質を高くするために、独立性を高くする • モダンな技術を取り入れる
フロントエンド分離のここがすごい! 今後の長期的な開発を見据えて、しっかりリソースを割く 現在、4人のエンジニアがフロントエンド分離に専属で取り組んでいる。 完遂まで年単位でリソースを割くことを決断している。 品質を高くすることが目的なので、品質に妥協をしない。 • プロダクトを長く育てていく意思がある • 会社の体力があるからこそできること 意外と難しい
つい瞬間的なスピードを求 めて妥協しがち
フロントエンド分離のここがすごい! 内部品質を高くするために、独立性を高くする 機能ごとにパッケージを分けて小さくビルドする。 安全な開発ができる状況を目指す。 • パッケージ同士を疎結合にして、責務・影響を最小限に留める ◦ 内部品質の向上 ▪ 理解容易性
▪ 変更容易性 ▪ テスタビリティ ◦ ユーザへ届ける価値が高まる ▪ リリースまでにかかる時間が短くなる ▪ 障害の修正までにかかる時間が短くなる ディレクトリを分けることより も強い制約
フロントエンド分離のここがすごい! モダンな技術を取り入れる ユーザ体験/開発体験を向上させることを目的に、新しい技術を積極的に取り入れていく • React + Next.js (フロントエンドフレームワーク、 App Router
も導入中) • turbo (ビルドシステム) • URQL (GraphQL クライアント) • Jest + Testing Library (UI を含めた自動テスト) • Storybook (UI カタログ、 VRT) • Mock Service Worker (ローカル環境、テスト環境のためのモックサーバー)
フロントエンド分離の行く末は、君の目で確かめてくれ! フロントエンド分離プロジェクトは、まだ始まったばかり。 今後どのように進んでいくかは神のみぞ知る ...。 • テックブログやイベントで発信をしていく予定 ◦ Moneyforward Developers Blog
◦ Zenn ◦ connpass • We are hiring! ◦ 他にもいろんな技術改善プロジェクトがあります ◦ この後の懇親会でぜひ声をかけてください ◦ 採用情報 ◦ 発表者の 𝕏: @cashfooooou