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プロダクトバックログについて伝えたい
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bayashi
September 02, 2021
Programming
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310
プロダクトバックログについて伝えたい
2021/09/02
社内の勉強会向け資料
bayashi
September 02, 2021
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Transcript
プロダクトバックログ について伝えたい
むらばやし@bayashimura フォースタートアップス株式会社 エンジニア CSM/CSPO/CAL1 普段はエンジニアだけど 前ちょっとだけPOもやってたよ 自己紹介
プロダクトバックログとは - プロダクトに関するやることリストだよ。 - 優先順位は一列だよ。 - 誰が作ってもいいよ -
自分関係ないって思っている人いないよね? - プロダクトオーナーが管理をするよ - 優先順位付け
良いプロダクトバックログとは Independent(独立している) Negotiable(交渉可能) Valuable(価値がある) Estimable(見積り可能) Sized
right / Small(適切な大きさ) Testable(テスト可能)
何故INVEST? Independent(独立している) : 他のバックログに依存してたら単体でリリースできないだろうが! Negotiable(交渉可能) : 本気で見積もり始めた時の洞察力活かせ!
Valuable(価値がある) : 価値ないもの世の中に出すなや! Estimable(見積り可能) : どれくらいかかるかわからんかったら、スケジュール建てられないだろうが! Sized right / Small(適切な大きさ) : いつまでそのバックログやってるんだ! Testable(テスト可能) : そのバックログが完了したかどうかわからんだろうが! 良い機能を頻繁に 高速に世の中に出したいんだ!
何故INVEST? 価値は積み上げ 早く出して価値の総量を増やそう 商品購入機能 商品検索機能 レコメンド機能 定期購入機能 定期購入スケジュール機能 時間軸
価 値 の 総 量 世の中に提供できた価値の総量 ≒ 儲かったお金
何故INVEST? 細かく出していくと 筋が悪い時に撤退できる 商品購入機能 商品検索機能 レコメンド機能 定期購入機能 レコメンド性能改善 時間軸
価 値 の 総 量 撤退! 世の中に提供できた価値の総量 ≒ 儲かったお金
何故INVEST? 参考)WF的リリース 商品購入機能 商品検索機能 レコメンド機能 定期購入機能 定期購入スケジュール機能 時間軸 価
値 の 総 量 世の中に提供できた価値の総量 ≒ 儲かったお金
INVESTは対立する 大体SmallとValuable Independent連合軍が対立する そういうときは何故INVESTを追求したいのかを思い出す - プロジェクト管理のしやすさを求めるか(Small) - ベロシティ安定する - 並行に作業しやすくなる
- リリースしやすさを求めるか(Valueable Independent連合) - ひとつ出来たらひとつリリースするがしやすい
INVESTにする自分が使ってるフォーマット 概要 ここで背景、価値について説明しValueableであることを明示する やること - やることを明示することでEstimatableを上げる - 完了条件を明確にしてTestableを上げるような記述にする やらないこと -
やらないことも明示することで不要な作り込みを防ぐ(Sized Right) - 「やらないこと」という項目が明示的にあると「このバックログでやる必要があるか」を考える 関連チケット #ここで依存チケットを明示する #あんまり多いとIndependent性が低いことに気づける
バックログを詳細化、細分化する 概要 検索機能 やること - 検索ができること やらないこと - 特になし 関連チケット
#334
価値を記述する 概要 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 やること -
検索ができること やらないこと - 特になし 関連チケット #334
やることを詳細に記述する 概要 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 やること - 商品名で検索を行える
- 商品カテゴリで検索を行える やらないこと - 特になし 関連チケット #334
やることを細分化する 概要 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 やること - 商品名で検索を行える
- 商品カテゴリで検索を行える → 別チケットにしましょう やらないこと - 特になし 関連チケット #334
やらないことに移す 概要 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 やること -
商品名で検索を行える やらないこと - 商品カテゴリで検索を行える(#335にて対応) 関連チケット #334 #335
やることをもっと詳細にする やること - 商品名で検索を行える - 部分一致?完全一致? - 複数キーワード入力には対応する? -
一件も引っかからなかったら? - 一文字で検索しても良い? - 最大文字数は? - 記号は対応する? - 応答速度の上限はある? - ページネーションはする? - etc...
やることをもっと詳細にする やること - 商品名で検索を行える - 部分一致?完全一致? → 後方一致で! -
複数キーワード入力には対応する? → しない! - 一件も引っかからなかったら? → 別チケットで「一件も引っかかりませんでした!」みたいなやつ出そう! - 一文字で検索しても良い? → いいよ! - 最大文字数は? → 1028文字でいこう - 記号のみで検索されたら? → チェックよろしく! - 応答速度の上限はある? → 0.5秒以内でよろしく。 - ページネーションはする? → 100件ごとにページネーションしよう。 - etc...
やることを細分化する 概要 商品購入者が商品を購入する際は、全商品(1000件くらい)が表示されている一覧画面から探して購入している。 商品一覧画面から商品詳細画面への遷移は平均5分程かかっている。 これらを解消するため、商品一覧画面に検索機能を追加し、商品を探すのに時間を10秒以内に収める。 やること - 商品名で検索を行える(後方一致)
- 100件以上引っかかったらページネーション - 0.5秒以内のレスポンス - 記号のみのキーワードで検索しようとしたら「記号だけで検索するの...やめてよ...」ってポップアップで出る - 1028文字以上で検索しようとしたら「そんな長い文字で検索しようとしないでよ...やまてよ...」ってポップアップで出る やらないこと - 商品カテゴリで検索を行える(#335にて対応) - 複数キーワード入力対応(スペース含めて一文として解釈してよい) 関連チケット #334
Done(完了)の定義 大体のプロダクトバックログに書くようなことは Done(完了)の定義として決めておくと楽 - テスト通っていること - テストカバレッジ80%以上 - lint指摘なし -
性能試験済 - ドキュメント更新済 みたいなやつ
最後に 今回プロダクトバックログの書き方のみ解説しましたけど 「PO自体がプロダクトバックログ」という説もあるのでコミュニケーションは 密にとりましょう。全てを文章化するのはまだ無理です。 画面モックとかもあるといいね。 全部をチケットに書いて表現できるという幻想は捨ててこう。