KotlinConf 2025で発表された言語のアップデートと現地参加レポート

2025年6月27日(金) 「DroidKaigi.collect { #20@Tokyo }」の発表資料です。
https://droidkaigi.connpass.com/event/358113

Transcript

1. KotlinConf 2025で発表された言語の アップデートと現地参加レポート 2025年6月27日 DroidKaigi.collect { #20@Tokyo } 竹端 尚人
2. 自己紹介
3. 概要 竹端 尚人 主にバックエンドエンジニア X: @n_takehata • 2006.04 公務員 • 2007.12 SESでSIerなど色々 • 2011.01 モバイルゲーム開発 • 2020.12 フリーランス(現在) 現在は「株式会社ヘンリー」での業務が主
4. 登壇、執筆 • CEDEC 2018、2019登壇 • Software Design 2019年2月号〜4月号にて短期連 載執筆 • 2021年4月 書籍「Kotlin サーバーサイドプログラミ ング実践開発」出版 • 2023年4月 Techpitにて「Kotlin入門ガイドー言語 思想から特徴・歴史・使いどころまで、まるっと予 備知識がわかる教科書」執筆 • Kotlin Fest 2024 登壇 • Developers Summit 2025 登壇
5. ブログ • はてなブログ(エンジニア関連) https://blog.hatena.ne.jp/take7010/take-en gineer.hatenablog.com • note(マネジメント関連) https://note.com/n_takehata
6. コミュニティ活動 • Kotlin愛好会 https://love-kotlin.connpass.com • Server-Side Kotlin Meetup https://server-side-kotlin-meetu p.connpass.com
7. Kotlin Fest 2025にプロポーザル出してます！
8. 今回の内容
9. KotlinConf 2025に行ってきました！
10. KotlinConf 2025で発表された言語機能の アップデートについて紹介します
11. アジェンダ 1. KotlinConfとは？ 2. Opening Keynoteでのアップデート 3. New language features on the way 4. Kotlin Ecosystem 5. その他会場の様子
12. アジェンダ 1. KotlinConfとは？ 2. Opening Keynoteでのアップデート 3. New language features on the way 4. Kotlin Ecosystem 5. その他会場の様子
13. 1. KotlinConfとは？
14. JetBrainsが主催する、 Kotlinの国際カンファレンス
15. • 2017年からコロナ禍(2020〜2022年)を除 いて毎年開催 • 初回以外はヨーロッパで開催されている • Kotlinの最新のアップデートについてや、世 界各国のエンジニアから事例が発表される
16. 今回の概要 • 日程 ◦ 2025年5月21〜23日 ◦ 21日はWorkshop day • 会場 ◦ Bella Center Copenhagen ◦ コペンハーゲンにある大規模の会議場
17. 会場のBella Center Copenhagen
18. コペンハーゲンってどこ？
19. • デンマークの首都 • 「北欧のパリ」と言われているらしい • コペンハーゲン国際空港があって飛 行機で中心部近くまで行ける
20. KotlinConfの開催は3回目です • 2017年 サンフランシスコ • 2018年 アムステルダム • 2019年 コペンハーゲン • 2023年 アムステルダム • 2024年 コペンハーゲン • 2025年 コペンハーゲン
21. ハンブルク (ドイツ)から電車で行きました
22. • 同じ車両でKotlinConfの参加者(多 分ドイツ人)と居合わせた
23. アジェンダ 1. KotlinConfとは？ 2. Opening Keynoteでのアップデート 3. New language features on the way 4. Kotlin Ecosystem 5. その他会場の様子
24. 2. Opening Keynoteでのアップデート
25. Opening Keynoteはリレー形式
26. • Introduction • Kotlin Language Evolution • Kotlin Ecosystem • Kotlin and AI • Kotlin Multiplatform • Kotlin Server-Side • Wrapping Up
27. YouTube https://www.youtube.com/watch?v=F5NaqGF9oT4 ブログ https://blog.jetbrains.com/kotlin/2025/05/kotlin conf-2025-language-features-ai-powered-develop ment-and-kotlin-multiplatform
28. • Kotlinの今後追加される新機能について • Koogの登場、OSS化 • Compose Multiplatform for iOSがStableに • Springとのパートナーシップ強化 • ExposedがついにStableへ • Kotlin Language Serverの登場 大きそうな話
29. • Introduction • Kotlin Language Evolution • Kotlin Ecosystem • Kotlin and AI • Kotlin Multiplatform • Kotlin Server-Side • Wrapping Up
30. 1. KotlinConfとは？ 2. Opening Keynoteでのアップデート 3. New language features on the way 4. Kotlin Ecosystem 5. その他会場の様子 アジェンダ
31. 3. New language features on the way
32. • Name-based destructuring • Rich errors • Must-use Return values 発表された新機能
33. Name-based destructuring
34. • データクラスの値を分割代入する時、変数 名をプロパティと同じになるように強制す る • Kotlin 2.4でexperimentalで導入予定
36. 順番を間違えても気付けない
37. 名前で紐づけてチェックされるようになる
40. 誤った名前で代入することを防ぐ
41. Rich errors
42. • nullをエラーとして扱う概念を一般化する • Kotlin 2.4でexperimentalで導入予定
44. どの階層で起きたエラーかわからない
45. Rich errorsを使うと
46. error修飾子で定義し、関数に指定できる
47. errorごとに処理が書ける
48. nullの概念をエラーとして一般化する
49. Rich Errors in Kotlin https://kotlinconf.com/talks/762779
50. Must-use Return values
51. • 使用されていない戻り値がある時にエラー になる • Kotlin 2.3からKotlinxライブラリで有効にな る
52. 使われていない戻り値があると警告が出る ※ここでは TransactionIdが無視されている
53. 全ての戻り値を必須で扱う
54. • それぞれの関数は理由があって戻り値を返 している • それを無視することで不具合を増やさない ため、警告を出すようにする
55. アジェンダ 1. KotlinConfとは？ 2. Opening Keynoteでのアップデート 3. New language features on the way 4. Kotlin Ecosystem 5. その他会場の様子
56. 4. Kotlin Ecosystem
57. Power-assert plugin
58. assertEqualsを使ったテストコード
59. 引数の順番を間違えていると失敗時に混乱する
60. Kotlinの条件式で書けるようになる
61. Kotlinのモノレポに移動し、 構成を簡素化した
62. Ecosystemの話へ
63. Kotlin Ecosystemを 最大限活用するには？
64. • Power-assert • Kotlin-first serialization • Binary compatibility validator • Dokka • Kotlinx Kover 様々なプラグインが必要
66. それぞれのカスタマイズを書いたり必要がある
67. さらに、それぞれ構成ブロックも異なる
68. シンプルでも自然でもない
69. これらをシンプルに書けるように
71. Kotlinのバージョンだけ書けばいい
72. さらに名前すらいらなくなる
73. documentation、apiValidation、 coverage、power-assertはall build inに なる
74. 最終的に全てを単一の Kotlinエディションで 扱えるようにする
75. • 一部はKotlin 2.2からexperimentalで利用可 能 • 他の部分は今後のリリースで順次利用可能 に • 今後数年に渡る取り組みになる
76. Amper
77. • シンプルでエレガントな方法にたどり着い たが、もっといい方法はないか？ • なにも設定する必要がなかったら？ • Kotlinサポート前提のものがあれば？
79. What’s new in Amper https://kotlinconf.com/talks/794504
80. アジェンダ 1. KotlinConfとは？ 2. Opening Keynoteでのアップデート 3. New language features on the way 4. Compiler API 5. その他会場の様子
81. 5. その他会場の様子