Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ALBのURL / Host Header rewriteを試してみた
Search
nagisa_53
November 19, 2025
Technology
0
170
ALBのURL / Host Header rewriteを試してみた
NW-JAWS #19 ~re:Inventの前に2025を振り返る回(LV200以上)~
nagisa_53
November 19, 2025
Tweet
Share
More Decks by nagisa_53
See All by nagisa_53
re:Invent 2025で発表されたNW系のアップデートについて?
nagisa53
1
19
re:Inventに向けてウォームアップしよう!
nagisa53
1
230
re:Inventに行くまでにやっておきたいこと
nagisa53
0
1.8k
AWSを利用する上で知っておきたい名前解決のはなし(10分版)
nagisa53
11
4.3k
Kiroでインフラ要件定義~テスト を実施してみた
nagisa53
3
770
私とAWSとの関わりの歩み~意志あるところに道は開けるかも?~
nagisa53
1
430
“社内”だけで完結していた私が、AWS Community Builder になるまで
nagisa53
2
640
JAWS-UG への関わりの変遷と得たもの
nagisa53
3
140
AWSを利用する上で知っておきたい名前解決の話
nagisa53
6
1.3k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Gemini でコードレビュー知見を見える化
zozotech
PRO
1
260
Sansanが実践する Platform EngineeringとSREの協創
sansantech
PRO
2
880
大企業でもできる!ボトムアップで拡大させるプラットフォームの作り方
findy_eventslides
1
790
Lessons from Migrating to OpenSearch: Shard Design, Log Ingestion, and UI Decisions
sansantech
PRO
1
130
生成AIを利用するだけでなく、投資できる組織へ / Becoming an Organization That Invests in GenAI
kaminashi
0
100
「図面」から「法則」へ 〜メタ視点で読み解く現代のソフトウェアアーキテクチャ〜
scova0731
0
270
Haskell を武器にして挑む競技プログラミング ─ 操作的思考から意味モデル思考へ
naoya
6
1.5k
ChatGPTで論⽂は読めるのか
spatial_ai_network
9
29k
5分で知るMicrosoft Ignite
taiponrock
PRO
0
380
IAMユーザーゼロの運用は果たして可能なのか
yama3133
1
420
Power of Kiro : あなたの㌔はパワステ搭載ですか?
r3_yamauchi
PRO
0
160
非CUDAの悲哀 〜Claude Code と挑んだ image to 3D “Hunyuan3D”を EVO-X2(Ryzen AI Max+395)で動作させるチャレンジ〜
hawkymisc
2
190
Featured
See All Featured
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
PRO
196
70k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.3k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
61
9.6k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
26
3.2k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.9k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
286
14k
Building Adaptive Systems
keathley
44
2.9k
It's Worth the Effort
3n
187
29k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Let's Do A Bunch of Simple Stuff to Make Websites Faster
chriscoyier
508
140k
Balancing Empowerment & Direction
lara
5
800
Transcript
NW-JAWS #19 ~re:Inventの前に2025を振り返る回(LV200以上)~ ALBの URL / Host Header rewrite を試してみた
五味なぎさ(X:@nagisa_53)
自己紹介 名前:五味 なぎさ 仕事:SIerインフラ部門クラウド提案・実行グループマネージャー 趣味:キックボクシング、スキューバダイビング 好きなAWSサービス:NW系サービス全般(Route53, ALB, etc) AWS Community
Builders (Networking and Content Delivery) AWS Ambassadors(2025-) AWS Japan Top Engineers(2024-) Japan All AWS Certifications Engineers(2022-) JAW-UG クラウド女子会/彩の国埼玉支部運営
本題に入る前にALBについて振り返る 名前:Application Load Balancer(通称ALB) 所属:Elastic Load Balancing(ELB)の1つ Network Load Balancer(NLB)、Gateway
Load Balancer(GWLB)、Classic Load Balancer(CLB)が仲間 特技:アプリケーションレイヤーの振り分け 誕生:2016年8月11日 備考:誕生直後はパスベースのルーティングしかできなかった
本題に入る前にALBについて振り返る 個人的に印象深かったアップデート7選 2017年4月5日 ホストベースルーティングに対応 2017年8月31日 ターゲットとしてIPアドレスが登録できるように 2018年7月25日 固定応答アクションおよびリダイレクトに対応 2019年3月27日 高度なリクエストルーティング(ヘッダ等をベースに振り分け)に対応
2021年9月27日 Network Load Balancer からALBにトラフィックを直接転送できるように(実質的 なIPアドレスの固定化&Private Link経由の接続が可能に) 2023年11月20日 自動ターゲット荷重に対応し、ヘルスチェックは通っているがエラー応答を返して いるターゲットへの振り分け比率を自動的に下げることが可能に 2025 年10月15日 Host HeaderとURLの書き換え(rewrite)に対応
ここからが本題です
2025/10/15のアップデート
URL rewriteとは?
Host Header rewriteとは?
何が嬉しい? URL rewriteは以下のようなケースで利用される 移行前後で、コンテンツの配置パスは変わるが、ユーザー側からアクセスする パスは変わらないようにしたい ユーザーから見えるパスを変えず、後段で稼働するアプリケーションのバー ジョンを変えたい etc.. Host Header
rewriteは以下のようなケースで利用される 振り分け先のサーバーは1種類だが、中で複数のVuritual Hostが構えている 何らかの事情で、ALBアクセス時とは異なるHost Headerで後段のサーバー、 サービス、等々にアクセスする必要がある etc..
何が嬉しい? つまり需要はあるのだが... これまでは、ALBでURLやHost Headerのrewriteができなかったため、 実現しようとすると nginxやApacheのようなリバースプロキシが必要 だった
何が嬉しい? 今回のアップデートで、 URLやHost Headerのrewrite目的で リバプロを挟む必要がなくなった
構築構成 <全体>
構築構成 <サーバー側>
構築構成 <ユーザー側>
構築構成 <ALB設定>
構築の前提 以下は既にあるものとする VPC、サブネット 設定投入先のALB 振り分け先サーバー(前頁のVirtual Hostの設定は済) 上記の振り分け先サーバーがTargetとなるTarget Group
リスナールールの設定 /public/information/* に一致する場合のリスナールール /public/even/* に一致する場合のリスナールールにも同様の設定を行う ▶押下で以下のようにテスト可能 1つのリスナールールに入れられる トランスフォーム設定は2つまで ALB FQDN
ALB FQDN
設定 設定完了後のリスナールール ALB FQDN ALB FQDN
接続確認 ALB FQDN ALB FQDN ブラウザアクセス アクセスログ
まとめ ALBの新機能であるURL / Host Header rewrite(トランスフォーム機能) を試してみた 特に苦労なく設定を行うことができたため(※)、単純なrewrite設定であ れば前段にリバースプロキシ不要で済むケースも増えるのではと思った
※ 一番苦労したのは久しぶりにやってみたApacheのVirtual Host設定だった件