2025-12-27 Claude CodeでPRレビュー対応を効率化する@機械学習社会実装勉強会第54回

参考資料

- [Claude Code] AIコーディング開発サイクル (2025年11月時点)
- [Claude Code] PRのレビューを確認して返信・ResolveするSlash Command /check-gh-review-comments
- [Claude Code] PR reviewコメントをResolveするCustom Slash Command
- https://code.claude.com/docs/en/slash-commands

Transcript

1. Claude CodeでPRレビュー対応 を効率化する PRレビューコメント管理の自動化 Masato Naka (X: @gymnstcs) | 2025年12月27日
2. アジェンダ 1. 困りごと - PRレビューコメントの対応 2. 解決方法 - Claude Code Slash Commandによる自動分類と対応の仕組み 3. 詳しい流れ - 7つのステップで解決 4. 得られる効果 - 作成者もレビュワーも楽に 5. 個人開発でも - AIレビュワーとの協業 6. まとめ - 今日から実践
3. こんな経験ありませんか? 💬 「AIレビュー導入してからPushごとにレビューコメントがついて、コメント多すぎて管理 できない...」 💬 「人の重要な指摘がAIレビューコメントに埋もれて見つからない...」 💬 「どれが対応済みでどれが未対応かわからない」 💬 「放置するのも全部対応するのも辛い...」
4. 1. 困りごと レビューコメント対応の大変さ 一つ一つ確認・対応する必要がある • コメントを読んで理解 • コードを修正 • レビュアーに返信 • 対応状況を管理 コメントが増えると大変さも増す
5. AIレビューツールが浸透 AIによる自動レビューが普及 GitHub Copilot、Claude、Gemini、CodeRabbit… メリット：バグ早期発見、品質向上 しかし：コメント数が激増
6. 結果: コメント爆増 1つのPRに大量のコメント • Claude: 8件 • Gemini: 12件 • 人: 3件 合計23件のコメント 😰 1つずつ対応するのは大変
7. PR作成者の辛さ 直面する6つの問題 1. コメント多すぎて対応が大変 2. 人のレビューが埋もれる 3. 対応済みか判別困難 4. pushごとにOutdatedコメント増加 5. 放置するとAIレビューや人のレビューの無駄 6. 全部対応するのも大変 全部対応できたっけ？ どれから対応すればいいん だ？ 古いコメントもあるから 確認めんどいな...
8. レビュアーの辛さ 見落とされがちな視点 レビュワーの困りごと： • どれが対応済み？ • どれが未対応？ • 自分のコメントって修正済 み？修正内容は？ • 再レビュー必要？ 結果： 😰 対応状況不明 😰 重複指摘 😰 レビュー負荷増大 😰 コミュニケーション困難
9. 2. 解決策: Claude Code Slash Command /resolve-all-gh-review-comments 1. コメント判定: Resolved, Outdated, Validに分類 2. グルーピング: 異なるレビュアーの類似コメント・指摘をグルーピング 3. ユーザに方針確認 4. 修正実装 5. Commit 6. コメントに返信 7. Resolve これを一発で実行
10. ステップ1: コメント判定 コメント判定: Valid, Resolved,Outdated 1. gh apiでコメント取得 2. Outdatedは直接Resolveする 3. 有効なコメントだけに集中して対応する
11. ステップ2: グルーピング Before (手動): • 複数のレビュアーからの同様の指摘 • 複数箇所への同じ修正依頼 After (自動グルーピング): → 1回の対応で複数のコメント解決
12. ステップ3: ユーザに方針確認 対応方針を決める グループ1: 変数名改善 (3件) Claude Code: 以下のように対応します... AskUserQuestionというbuilt-inツールを活用 A) 提案された方法で実装する B) 別の方法で実装する C) 対応せず返信だけする D) その他入力 人間が最終判断 ← 重要！
13. ステップ4-5: 修正とコミット Claude Codeに普段通り修正とコミット /resolve-gh-review-comment (1コメント対応用) 4. 修正 • Before: function getUserData(id) • After: function fetchUserProfile(userId) 5. Commit • git add . • git commit -m “refactor: improve variable naming” • git push
14. ステップ6-7: reply と resolve 6. Review comment に reply ✅ 対応しました 変数名を以下のように改善しました: - getUserData → fetchUserProfile - - id → userId 修正コミット: abc123 7. 必要に応じて resolve Outdatedなコメントは自動でresolve /resolve-gh-review-comment (1コメント対応用)
15. 4. 効果 • ✨ コメントの自動判定で有効なコメントだけを抽出 • 🎯 重複排除で効率化 • 😊 重要な指摘に集中 • ✅ 古いコメントのResolveと対応済みコメントへの返信で対応状況を明確化 • 以前まではコメント1つに対応するSlash commandを使っていた→コメントごとに待ち 時間が発生 x N回が1回で完了
16. レビュアーの負荷削減 これまで見落とされていた効果 Before: • どれが対応済み？ • 修正内容は？ • 再確認が必要 After: • Reply で対応済みが明確✅ • 修正commitが明記📝 • 再レビューが楽🎉
17. 5. 個人開発での活用 開発者 + AIレビュワーでも使える 個人開発のユースケース: • 個人開発者 → PR作成 • AIレビュアー → 指摘 • /resolve-all-gh-review-comments → 効率的に対応 メリット: • AIレビュアーの指摘を効率的に処理 • コード品質向上 • 1人でも組織開発と同じフロー
18. Demo
19. 6. まとめ 課題: レビューコメント爆増 → 作成者・レビュアー両方が辛い 解決策: /resolve-all-gh-review-comments の7ステップ自動化 判定 → グルーピング → ユーザによる方針確認 → 修正 → commit → reply → resolve 効果: 双方の負荷削減 + コミュニケーション改善 • 作成者: レビュー対応時間削減 • レビュアー: 対応状況明確
20. 参考資料 ドキュメント・記事: • Claude CodeでGitHub PR Review対応 • [Claude Code] PR reviewコメントをResolveするCustom Slash Command • Claude Code公式: Slash Command • Claude Code公式: Agent Skills
21. ご清聴ありがとうございました