Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
まだ道半ば、AI-DLCを歩み始めている話
Search
荒木 ARK
May 25, 2026
Technology
340
2
Share
Embed
Copy iframe code
Copy JS code
Copy link
Start on current slide
まだ道半ば、AI-DLCを歩み始めている話
荒木 ARK
May 25, 2026
More Decks by 荒木 ARK
See All by 荒木 ARK
Network Firewallやっていき!
news_it_enj
0
160
拝啓、あの夏の僕へ〜あなたも知っているApp Runnerの世界〜
news_it_enj
0
530
子育てとキャリアのビルディングブロック
news_it_enj
3
270
あなたの知らない App Runner の世界
news_it_enj
2
1.5k
スケジュール指定のFargate Spotと友達になれた話
news_it_enj
0
1.3k
VPCエンドポイントを活用したコスト削減
news_it_enj
1
11k
Other Decks in Technology
See All in Technology
ソニー銀行におけるビジネスアジリティ向上のためのクラウドシフト戦略
srenext
0
590
Devsumi 2026 Summer 人もAIも使える共通基盤を事業の加速装置にする~デザインシステム運用に学ぶ組織レバレッジ~ 渡辺 凌央
legalontechnologies
PRO
1
220
人を動かすのは時間ではなく、納得感 〜新任EMが入社3ヶ月、組織を2回変えた話〜
kakehashi
PRO
3
260
CSに"SLO"は要らない、経営層に"99.9%"は伝わらない - SREを全社に"翻訳"する3原則
cscengineer
PRO
1
4.9k
AI、CDK と協働する Full TypeScript アプリケーション開発 / Full TypeScript Application with AI and CDK
geekplus_tech
2
310
Type-safe IaC for Dart
coborinai
0
150
「早く出す」より「事業に効く」 ── 顧客の業務サイクルから逆算するAI時代の二重ループ開発と「変化の設計者」 / devsumi2026
rakus_dev
1
330
ガバナンスの「ちょうどいい落とし所」を探れ!開発スピードを妨げない運用判断の勘所 / SRE NEXT 2026
genda
1
220
「最後に責任を取るのはチーム」— 人間のPRレビューを最小化してアップデートしたメンタルモデル
jnishime_dresscode
0
850
ゴールデンパスは敷いただけでは道にならない ─ 企画部門のエンジニアが技術標準を事業価値に変えるまで
mhrtech
1
180
[2026-07-15] AI Ready なはずだったアーキテクチャと、見えてきた課題・次に目指す状態
wxyzzz
9
3.9k
事業価値を⽣み出すSREへ SREが担うべき意思決定の5層
kenta_hi
2
3.9k
Featured
See All Featured
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3.5k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
225
10k
Accessibility Awareness
sabderemane
1
150
Digital Projects Gone Horribly Wrong (And the UX Pros Who Still Save the Day) - Dean Schuster
uxyall
1
2k
Imperfection Machines: The Place of Print at Facebook
scottboms
270
14k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
128
18k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
85
9.6k
svc-hook: hooking system calls on ARM64 by binary rewriting
retrage
2
330
BBQ
matthewcrist
89
10k
Kristin Tynski - Automating Marketing Tasks With AI
techseoconnect
PRO
0
290
SERP Conf. Vienna - Web Accessibility: Optimizing for Inclusivity and SEO
sarafernandez
2
1.5k
SEOcharity - Dark patterns in SEO and UX: How to avoid them and build a more ethical web
sarafernandez
0
220
Transcript
JAWS-UG横浜 #101 - AI-DLC支部キックオフ[共催] まだ道半ば、AI-DLCを歩み始めている話 荒木泰詞 / アスクル株式会社 2026.05.25
自己紹介 アスクル株式会社 荒木 泰詞 @news_it_enj 2025 Japan All AWS Certifications
Engineers 気づいたらAI-DLC支部の運営へ
アスクルの 3 つのアプローチ 01 チーム構成 ピザ 2 枚ルール (4 〜
8 名) PM × 業務側 × 開発者 02 AI エージェント GitHub Copilot Kiro 03 仕様駆動アプローチ Markdown + Mermaid AI が読める仕様書 GitHub 管理
AI-DLC の反復速度 1 フェーズ 開始 → 構築 → 運用 1
ワークフロー 計画 → 実装 → レビュー ~ 数時間 1 ワークフロー 計画 → 実装 → レビュー ~ 数時間 … このリズムで進めることで、早期に具体的なアウトプットが得られ、手戻りを最小にしながら開 発を加速できる → 1 日〜数週間 でひとまとまりの成果を出す → 数時間単位 で 1 サイクル を回す
成果 当初予定: 12 ヶ月 6 ヶ月 開発期間 業務工数 53% 削減
※いずれも見込み値
分かったこと ✗ 何でも AI に丸投げすればいいわけではない • これまでの開発プロセス(要件定義・設計・実装・テスト…)のメイン作業者が AI になる ✓
全員に「レビュー能力」が必須となる • AI は提案や作業を行う者であり、引き続き人間の経験値や判断力が重要 • 課題に対する適切性を判断できるエキスパートの参加が、スピードと質を最大化する
工夫が必要な点 (1/2) 疲労・負荷 • 判断し続けるので脳の疲労が激しい • テキスト画面の凝視が続き、視覚的負荷も大きい • 集中しすぎて休憩が疎かになる レビュー品質の維持
• 作業計画が甘いと、高速生成によって大きな手戻りが発生することも • 出力スピードに押し負けないため、レビュー精度を落とさない工夫が必要 → 意識的な休息が必須 → AIに説明の要約や図解
工夫が必要な点 (2/2) 進行・マネジメント • ユニット分割(並行して進めるためのタスク分割)以降のフェーズで全体の進捗が測りづらい • 全員でまとまった時間・場所を確保するのが大変 期待と現実のギャップ • 同じ指示でも出力が揺らぐことがある
• AI によって「すべての工程が効率化されるわけではない」ため、削減されない部分に目がい きやすい → AI-DLC の経験値を貯める必要あり → 識的な休息が必須 AIとの付き合い方を学びながら、試行錯誤を楽しむ心が大切!
段階的な AI-DLC 展開 今はここを目指している ① 小さな成功事例 をつくる ② インパクト高い 領域へ横展開
③ 方針策定まで 拡張
これからやる人への Tips (1/2) 事前準備が重要 • コンテキストによって出力精度が劇的に変わる • エージェントルールやスキル(Skills)の活用が不可欠 AI に任せる範囲の見極め
• コーディングの 70 〜 80% は AI で高速生成が可能 • 一方で、 100% の完成度に仕上げるには従来の営みが必要になる場面もまだ多い • 自分がレビューできない・わからない領域は AI に任せないという判断が必要
これからやる人への Tips (2/2) レビューでの工夫 • AI は銀の弾丸ではない。従来通りのレビューは必要 → コードは全行読むべし! •
ただし、 AI に説明や可視化をさせることでレビュー効率は上げられる チーム運営 • ドライバー(AI への指示役)は全員で回す → ツール理解と当事者意識 UP • AI が最大性能で動ける環境を整える (十分な PC スペック、適したツール、集中できる環境、 etc)
まとめ AI-DLC とは、 AI をチームメンバーとして組み込み、 "人間単体では到達できない効率性" を獲得するアプローチ 高速化される領域 • 議論、実装、待ち時間
変わらない領域 • 判断力、レビュー、人間同士のコミュニケーション
小さく始めよう AI-DLC はチームの共通言語。アスクルも小さな一歩から始めました。