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今から始めるClaude Code入門〜AIコーディングエージェントの歴史と導入〜

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August 27, 2025

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  1. はじめに 2 ⾃⼰紹介 • 名前:中村祥吾(nokomoro3) ◦ https://x.com/nokomoro3 • 所属 ◦

    データ事業本部ビジネスソリューション部 機械学習チーム • 仕事内容 ◦ 機械学習案件のプリセールスから開発まで ◦ 登壇やブログなど • 他 ◦ 2025 Japan All AWS Certifications Engineers ◦ 2025 Japan AWS Top Engineers (AI/ML Data Engineer) https://dev.classmethod.jp/author/shogo-nakamura/
  2. LLM(⼤規模⾔語モデル)のおおまかな年表 5 プロプライエタリなモデルはGPT、Claude、Geminiが牽引して発展 より多様な⼊⼒に対応、より⻑いコンテキストに対応、学習データ(知識)の最新化 開発元 発表年⽉ モデルファミリー マルチモーダル対応 コンテキスト⻑ (トークン)

    推定パラメータサイズ ナレッジカットオフ OpenAI 2022年11⽉ GPT-3.5 (ChatGPT) テキストのみ 16k 175B 2022年1⽉ OpenAI 2023年3⽉ GPT-4 テキスト、画像 128k MoE 2023年4⽉ Google 2023年5⽉ PaLM 2 テキスト中⼼ 8k 340B 2022年9⽉ Anthropic 2023年7⽉ Claude 2 テキスト、ドキュメント 100k ⾮公開 2023年1⽉ Google 2023年11⽉ Gemini 1.0 テキスト、画像、⾳声、映像 1000k ⾮公開 2023年4⽉ Anthropic 2024年3⽉ Claude 3 テキスト、画像 200k ⾮公開 (Opusが137B以上と推定) 2023年8⽉(Opus、Haiku) 2024年4⽉(Sonnet) OpenAI 2024年5⽉ GPT-4o テキスト、画像、⾳声、映像 128k 200Bと推定 2024年6⽉ Anthropic 2024年6⽉(Sonnet) 2024年10⽉(Haiku) Claude 3.5 テキスト、画像 200k Sonnetが175B以上 2024年4⽉(Sonnet) 2024年7⽉(Haiku) Google 2025年1⽉ Gemini 2.0 Flash テキスト、画像、⾳声、映像 1000k ⾮公開 2025年1⽉ Google 2025年2⽉ Gemini 2.0 Pro テキスト、画像、⾳声、映像 2000k ⾮公開 2025年1⽉ Anthropic 2025年2⽉ Claude 3.7 Sonnet テキスト、画像 128k ⾮公開 不明 Anthropic 2025年5⽉ Claude Opus 4 & Sonnet 4 テキスト、画像 200k ⾮公開 2025年3⽉ Google 2025年6⽉ Gemini 2.5 Flash & Pro テキスト、画像、⾳声、映像 1000k ⾮公開 2025年1⽉ Anthropic 2025年8⽉ Claude Opus 4.1 テキスト、画像 200k ⾮公開 2025年7⽉ OpenAI 2025年8⽉ GPT-5 テキスト、画像、⾳声、映像 400k ⾮公開 (GPT-4.5より⼩型と推定) 2024年9⽉
  3. エージェントのフレームワークの発展 9 LangChainから始まり、現在はGoogle、AWS、Azureぞれぞれがエージェント⽤のフレームワー クを開発、⾃⾝でAIエージェントを実装する場合はこれらの中から選択 名前 簡単説明 LangChain 最も広く使われているオープンソースのLLM アプリケーションフレームワークの⼀つ AutoGen

    Microsoftが主導する、マルチエージェント 会話に焦点を当てたオープンソースフレーム ワーク CrewAI ロールプレイング型エージェントの協調作業 をオーケストレーションするための独⽴した オープンソースフレームワーク Mastra TypeScriptネイティブで、堅牢なワークフロ ー構築に重点を置いた独⽴系のオープンソー スフレームワーク ADK Googleが開発したオープンソースのフレーム ワークで、特にGoogle Cloudエコシステムと の連携が強化 Strands Agents AWSによってリリースされたオープンソース のSDK
  4. AIコーディングエージェントの登場 11 Cline、Devin、CusorなどのAIコーディングエージェントが登場 Claude CodeはCLIツール版のAIコーディングエージェントの先駆けとして登場 • ClineやCursorはIDE系 ◦ VSCodeの拡張機能であったり、VSCode互換なエディタとして提供 •

    Claude CodeはCLIツールの先駆け ◦ 2025年2⽉にSonnet 3.7と⼀緒にアナウンス(プレビュー) ▪ https://www.anthropic.com/news/claude-3-7-sonnet ◦ 2025年5⽉にClaude 4シリーズとともにGA、IDEとの統合機能も発表 ▪ https://www.anthropic.com/news/claude-4 ◦ 2025年6⽉にMaxプランだけではなくProプランでも利⽤可能に
  5. Claude Codeの利⽤形態 12 個⼈向けのサブスクリプションプランが3段階、Anthropic APIやBedrockなどによる従量課⾦で も利⽤可能。TeamやEnterpriseでもPremiumシートを割り当てることにより利⽤可能。 • 個⼈向けのサブスクリプション ◦ https://support.anthropic.com/en/

    articles/11145838-using-claude- code-with-your-pro-or-max-plan • Team、Enterpriseなどの組織向け ◦ https://support.anthropic.com/en/ articles/11845131-using-claude- code-with-your-team-or- enterprise-plan 約50〜200 prompts 約10〜40 prompts 約200〜800 prompts 140-280 hours of Sonnet 4 and 15-35 hours of Opus 4 40-80 hours of Sonnet 4 240-480 hours of Sonnet 4 and 24-40 hours of Opus 4 週単位の 使用制限 【個人向けサブスクリプションプランの比較表】
  6. Claude Codeの主な使い⽅ 13 CLIコマンド、スラッシュコマンド、ショートカットなどが基本的な使⽤⽅法 GitHub Actions上でClaude Codeを実⾏する、Claude Code Actionsなどの使⽤形態が存在 •

    CLIコマンドオプション → ⼀回きりのリクエストや会話履歴からの継続、MCPなどの設定が⾏える ◦ https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/cli-reference • スラッシュコマンド → 主にエージェントへの指⽰を⾏うコマンド、カスタマイズも可 ◦ https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/slash-commands • ショートカット → Planモードへの切り替え、bash modeの使⽤、Undoなどが可能 ◦ https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/interactive-mode • Claude Code Actions → GitHub Actionsへの組み込み ◦ https://docs.anthropic.com/en/docs/claude-code/github-actions
  7. CLIコマンドの主な使い⽅ 17 CLIコマンドは、会話の継続、⼀回きりのリクエストや起動時の設定、MCPなどの設定が⾏える コマンド‧オプション 説明 例 claude Claude Codeの起動 claude

    claude -c 直近の会話を続ける。 claude -c claude -r [sessionId] 会話を再開する。セッションIDを指定するか、対話 形式で選択する。 claude -r claude -p "query" 1回限りのクエリを実⾏し、終了 claude -p "この関数を説明して" claude -p "query" --output-format <format> 出⼒形式(--print と併⽤時のみ有効)。text (デフ ォルト), json (単⼀結果), stream-json (リアルタイ ムストリーミング) から選択。 claude ‒p "query" --output-format json claude --add-dir <directories...> ツールがアクセスすることを許可する追加のディレ クトリを指定する。 claude --add-dir ../../hogehoge claude --permission-mode いくつかのプリセットの権限モードで実⾏させるこ とができる (ref: https://docs.anthropic.com/en/docs/claude- code/iam#permission-modes) - claude -p "query" --append-system-prompt <システムプロンプト> `-p` 指定時に使うオプションで、システムプロン プトを⼊れられる - claude -p "query" --max-turns <回数> `-p` 指定時に使うオプションで、マルチターンの 回数を制限する - New!! New!! New!! 【主なCLIコマンド】
  8. スラッシュコマンドの主な使い⽅ 18 スラッシュコマンドは、Claude Codeを起動後に、主にエージェントへの指⽰を⾏うコマンド カスタマイズなども可能で、ここに新しい機能が追加されることも多い コマンド 説明 /clear 会話履歴を消去し、コンテキストを解放します /compact

    会話履歴を消去し、要約をコンテキストに残します。オプション: /compact [要約の指⽰] /ide IDE連携を管理し、状態を表⽰します /init コードベースを解析してCLAUDE.mdを作成します、このCLAUDE.mdはmemoryとしてコンテキストに使⽤されます /install-github-app リポジトリにClaude GitHub Actionsを設定します /login アカウントでログインします、サブスクリプションの切り替えなどの際に使います /logout アカウントでログアウトします、サブスクリプションの切り替えなどの際に使います /model Claude Codeが使⽤するモデルを設定します /permissions ツールの許可‧拒否ルールを管理します /status バージョン、ディレクトリ、モデル、アカウント、ツールのステータスなどClaude Codeの状態を表⽰します /memory memoryファイル(rulesの様なもの)の読み込み状況の確認や編集を⾏います 【主なスラッシュコマンド】
  9. コンテキストとは 19 memory(CLAUDE.mdなど)やこれまでの会話履歴を⽂脈(コンテキスト)として保持した上で継続 した会話を実現する仕組み、会話が継続するほどトークンが⻑くなる memory(CLAUDE.md) 会話履歴 LLMへの質問 LLMの回答 ツールの実行結果 LLMへの質問

    LLMの回答 … 新しいユーザからの質問 ユーザー LLM リクエスト コンテキストもまとめ てLLMにリクエスト エージェントが保持するコンテキスト 実際はsubagentという仕 組みである程度緩和可能
  10. ⽐較的新しいスラッシュコマンド 20 以下のように新しいコマンドが追加されている コマンド 説明 追加されたタイミング /resume Claude Code内で会話履歴のレジュームをする 1.0.27(2025年6⽉ごろ)

    /hooks Claude Codeのライフサイクルで実⾏するコマンドを定義できる機能 特定のアクション(Writeなど)の後にformatterをかける、終わったら通知をするなど、の活⽤例あり 1.0.38(2025年7⽉1⽇) /export セッションのやり取りを、クリップボードやファイルに出⼒できる 1.0.44(2025年7⽉8⽇) /agents サブエージェントを実⾏する機能 カスタマイズされたシステムプロンプト、ツール、独⽴したコンテキストウィンドウを備えたタスク 特化型のサブエージェントを構成できる 1.0.60(2025年7⽉25⽇ごろ) /security-review セキュリティ向けのレビュー機能 1.0.69?(2025年8⽉6⽇ごろ) /bashes Claude Codeのバックグラウンドで実⾏されているコマンドを確認する機能 1.0.71(2025年8⽉9⽇) /statusline 下部に表⽰されるステータスラインをカスタマイズする機能 1.0.71(2025年8⽉9⽇) /output-style 会話スタイルを指定する機能 デフォルトでは、説明が多いモードとしてExplanatoryモード、ユーザに学ばせながら実⾏する Learningモードがある 1.0.81(2025年8⽉15⽇ごろ) /output-style:new 会話スタイルを作成する機能 1.0.81(2025年8⽉15⽇ごろ) /context コンテキスト使⽤量を可視化する機能 1.0.86(2025年8⽉26⽇ごろ) 【おそらく比較的新しいスラッシュコマンド】 New!!
  11. カスタムスラッシュコマンド 23 Claude Codeはカスタマイズ性が魅⼒の⼀つ $ tree ~/.claude/commands /Users/nakamura.shogo/.claude/commands └── github

    ├── commit-multi-en.md ├── commit-multi.md ├── commit-single-en.md ├── commit-single.md ├── issue-from-diff.md ├── issue-from-request.md ├── issue-to-sub-issue.md ├── pull-request-review.md └── pull-request-to-base-branch.md
  12. その他覚えておくべき機能 26 IDE連携、画像⼊⼒、GitHub CLIとの連携、ccusageなど便利ツールの存在 • IDE連携 ◦ VSCodeなどのIDEで、Claude Codeが実装した差分表⽰、承認などが可能 ◦

    IDE側の⾏選択などで、Claude Code側へのコンテキストを与えることが可能 • 画像⼊⼒ ◦ Cmd + VやCtrl + Vで画像をクリップボードから貼り付けられる • GitHub CLIとの連携 ◦ PR作成やIssue作成を⾃動化するためにはghコマンドを実⾏できる様にしておくと便利 • ⾮公式な便利ツール ◦ ccusage → トークン使⽤量やコンテキスト使⽤量を可視化できる ◦ ccraw → 会話履歴などをGUIで確認できる
  13. その他のCLIツールの登場 28 • GPT-5が使⽤可能なCursor CLIやCodex CLIへの期待 ◦ GPT-5は⼈間側への忖度の度合いが低く、信頼性が⾼いと感じる • Gemini

    CLIなどはWeb検索やマルチモーダル⼊⼒に対して優位性がある ◦ カスタムコマンド化して、検索をGemini側にオフロードする案 Gemini CLIやCursor CLIの登場、Codex CLIも開発途上なため、今後の展開はまだわからない
  14. コンテキストを正しく与える⼯夫 29 • 課題 ◦ Claude Codeに全てをよしなにやってもらうと、コンテキストの漏れ、トークン数増⼤などが発⽣しうる ◦ ユーザの⼿動編集などが⼊ると、少し古い読み込み情報を元に回答を返すケースも •

    対策 ◦ 新しい会話で再開する、ここまでを要約してそれをmarkdownにダンプして、そこから新しい会話を再開 する、など ◦ 特定のコンテキストを `@` で丁寧に指定して、Claude Codeに任せない ◦ 特定のコンテキストを読む前提の専⽤のカスタムコマンド or サブエージェントを準備して、これら経由で 必ず実装する 会話が⻑くなってくるとmemory(CLAUDE.mdなど)で読み込んだ指⽰などを忘却するケースも 新しい会話で再開する、特定のコンテキストを `@` で丁寧に指定する、などの対策が必要
  15. ⾃動⽣成とレビュー負荷 31 • Issue、コード、テスト、Pull Requestの⾃動⽣成が可能 • これらが⼈間がレビューしやすい形で書かれてないケースも多い ◦ それらのコードやドキュメントは、将来誰が読むものなのか?(AI?⼈間?) ◦

    Aさんが⽣成AIで作成したPRを、Bさんが⽣成AIでレビューすることに意味はあるか? ◦ ⼈間がわかりやすいものが作成されているかどうか • ⾃動化は必要な進化ではあるものの、わかりやすく書かせるルールが必要 ◦ デフォルトでは冗⻑、実装をあまり反映してないドキュメントになっているケースも多い ⾃動⽣成されたドキュメントやコードに対して、⼈間がどこまでレビューすべきなのかも、まだ議 論段階(発展途上)
  16. まとめ 33 • 実際、AIコーディングエージェントは、コーディング以外の要素でも活⽤が考えられる ◦ 報告書やスライドの作成 ◦ シーケンス図やER図の作成 • MCPを活⽤するとより広範な応⽤が可能に

    ◦ UIの実装、データ分析、チケット管理、デプロイ環境上でのデバッグ、ブラウザ連携 • ぜひこれを機にご活⽤ください!! AIコーディングエージェントの歴史と基本的な使い⽅、最新のアップデート機能について⼀通り紹 介、今後の活⽤に際して意識しておいた⽅がいいことを共有