ka 江連 千佳 ピロウは、 「科学技術によるジェンダーギャップの再生 産を予防する」 ことを目指す、 実践型シンクタンクです。 私たちは、 技術や制度の設計が無意識のうちに誰かを 排除し、 格差を拡大してしまう構造そのものに問いを投 げかけ、 予防的に介入することで、 より公正な社会を編 みなおそうとしています。 このミッションを実現するために、 現在私たちは特に二 つの領域に焦点を当てています。 ひとつは、 科学技術を 社会に実装する 「起業家」 におけるジェンダーギャップ の解消。 もうひとつは、 研究や開発のプロセス自体に存 在する偏りを問い直す 「ジェンダード・イノベーション」 です。 具体的な 取り組み 各省庁や自治体の起業支援プログラムに性被害対策の明記を提言する 性加害を予防するために、 ハラスメントが発生した際に介入できる人材の育成を促進する 課題の原因 起業支援を行う側で、 性被害対策への認知や具体的な策の共有が不足している 起業支援プログラムを委託する際に、 性被害対策が盛り込まれていないケースが多い 現状と課題 女性起業家の約70%が性被害を受けている (引用1) 起業家への性被害について法整備が不十分 (起業家は、 労働法などの対象外) 起業支援プログラムの7割近くが性被害対策が未実施である(引用2) 引用1 : 江連千佳, & 東詩歩. (2 025). 日本 の女性起業家への性暴力 の可視化 と沈黙 の構造. https://jx iv.jst.go.jp/ ind ex.p hp/jx iv/p rep rint/v iew/1244/
引用2 : 江連千佳,東詩歩, 丸山朋華. (2 024, D ec emb er 23). 【 起業における性被害問題の解決 に向 けた実態調査レポ ート】 起業・経営 支援イベントを主催 する運営者 の70%が性被害への対策をしていないと回答. PR TIM ES. https://p rt im es.jp/m ain/ html/ rd/p/000000010.000081516. html 性被害が発生しにくいスタートア ップ業界 が実現することで、 女性起業家が安心 して 挑戦 できる社会を目指します 。 性被害の是 正と対策が明確 になり、 各省庁や地方 行 政 が運営 する支援プログラムにおいて、 ハラスメント対策のための予算 が確保さ れ、 具体的な対策が促進さ れます。 これにより、 被害者 が性被害に泣 き寝 入りすることな く相談 できる環境 が整い、 日本 の女性起業家の比率 が向上 し、 経済全 体に新 たなイノ ベーションが創出さ れることが期待さ れます 。 提言が 実現さ れた 社会 女性起業家の性被害をなくし、 イノベーションを加速する提言