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モバイルゲームで自動テストが効果を発揮するまで ~自動テストを「運用」するまでの組織のアプローチ~

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July 27, 2025
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モバイルゲームで自動テストが効果を発揮するまで ~自動テストを「運用」するまでの組織のアプローチ~

昨今、ゲームに対する自動テストの導入が業界的に盛んになり、さまざまな活用事例やそれらを実現するライブラリやミドルウェアが登場するようになりました。
自動テストの言葉の響きはいいものの、実際は開発や保守のコストが高かったり、効果的な検証を実現できなかったり、期待していた成果になかなか繋がらないものです。
QualiArtsでも自動テストには多くのユースケースで検証を進めてきました。

そこで、本セッションでは、QualiArtsの自動テストの事例について、導入の経緯、工夫点から実績、問題点まで赤裸々にご紹介します。
そして、事例をもとにモバイルゲームに対して自動テストをどのように活用していくのか、ノウハウや観点をご紹介します。

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July 27, 2025
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Transcript

  1. 前工程 • 社内デバイスファーム経由の端末手配 • Firebase App Distributionでのアプリ準備 • adb経由でのアプリのインストールと実行 前工程

    端末の用意 アプリの 準備 CEDEC2023 : モバイルゲームのQA課題に組織でチャレンジ! 〜子会社を跨いで挑戦するQA効率化の道のり〜
  2. 成果 新機能 検証 新機能 開発 回帰 テスト デグレ 発見 新機能

    検証 新機能 開発 デグレ 発見 運用開発のデグレ早期発見に寄与
  3. 開発の課題 インフラ 自動テスト アプリケーション ネイティブ インフラ CI/CD Airtest Python テスト手法

    Unity アプリ側の設計 検証との連携 自動テストの技術からアプリケーションの事情まで広い知見が必要
  4. 運用の課題 プロジェクト 機能更 新 UI変更 自動テスト テストが 失敗した 開発推進室 調査

    ヒアリング 開発推進室とプロジェクト側の連携が高コスト
  5. まとめ デグレ早期発見 チュートリアルの 自動テストの恩恵:大 モバイル環境実行の 安定化が難しい 広い技術的な 知見が必要 運用と課題との 連携が高コスト

    技術的なノウハウの獲得と運用タイトルの品質向上に繋がったが課題も多 い 自動テストの 基盤とノウハウ獲得
  6. 成果 タイトル ホーム ボタンA ボタンB … データの不整合 UIの状態の不整 合 デグレで

    遷移壊れてる ホームの更新で ボタンズレて押せない 機能開発における不具合の早期発見に貢献
  7. 利用者との連携 目的や機能の擦り合わせを意識し、必要かつ都合のいいシステムになるよう連携 目的 : 既存ADVの安全性担保 出力 : Slackでまとめて通知 Slackに結果を端的に まとめて伝えてほしい

    実行時間が長いので 出来るだけ効率化したい 結果と必要な情報だけ抜き出し 全件箇条書きでファイル化 デバッグ用の高速再生機能の導入 不要に重複再生しないよう調整
  8. 自動テストの短所 開発で求められる広い領域の知見 • 広範囲な技術領域の要求 • プロジェクトに則した基盤の導入 • QA側との連携 • 運用開発に伴うメンテナンス

     機能開発と兼務するには高カロリー 基盤開発 プロジェクト導入 メン テ アプデ対応 ユースケース策定 実装と量産