スタートアップ事業のシステム開発において急速な状況の変化に対し実践したこと

■イベント
持続可能で柔軟な開発プロセスの実践
https://sansan.connpass.com/event/309010/

■発表者
Eight Engineering Unit Events&Solutions Devグループ 斉藤 実

■Eight エンジニア 採用情報
https://media.sansan-engineering.com/eight-engineer

Transcript

1. Sansan株式会社 部署 名前 スタートアップ事業のシステム開発において 急速な状況の変化に対し実践したこと Sansan技術本部 Eight Engineering Unit ESDevグループ ⻫藤 実
2. ⻫藤 実 Sansan株式会社 Eight Engineering Unit ESDevグループ 2020年Sansan株式会社に中途⼊社 Eightイベント事業におけるシステムの開発、品質向上を⾏うと ともに、開発チームのリーダーをしている 趣味：瞑想ランニング 座右の銘：七転⼋起
3. アジェンダ - イベント事業の特徴 - 開発プロセスの課題 - 実施したこと - 結果 - 今後やっていきたいこと
4. イベント事業の特徴 - イベントの⽇程が決まっており容易に変更できないため、開発期間が限られる > 登壇者、出展社の予定に影響 > イベント申し込みの時期をずらした場合は機会損失につながる - 新しい事業であるため、要求が決まるまで時間を必要とする > 満⾜度の⾼いイベントにするためにベストを尽くす - 体験までを細かくカバーできるパッケージは少ない > 登壇者、出展社からのフィードバックもある > ウォーターフォールモデルではとても間に合わない
5. 開発プロセスの課題 - 開発期間が短いこともあり、開発メンバーの知⾒次第で設計にばらつきが⽣じる > 体験を重視する施策が多いため、要求への理解が必要 > 複数イベントが並⾏するとなおさら > 細かい要求に答えた結果、修正の影響が⼤きくなっている - イベント毎に開発物があり、スケジュール通り進まないと混乱しがち > スイッチングコストもそれなりにかかる > 窓⼝も同じだと属⼈化がさらに進む
6. 初期の開発プロセス リファインメント タスク洗い出し 洗い出し結果共有 スプリントプランニング プロジェクトプランニング 実装 PdMから今後実装予定の施策について詳細な要件を共有 洗い出しのタスクの担当メンバーが具体的な実装タスクに落とし込む 洗い出し結果を開発メンバー内に共有し、プランニングポーカー等を利 ⽤し⼯数(pt)を算出 開発メンバー内で翌スプリントの実装スケジュールを計画 PdMに対し実装スケジュールの了承を得る 最短1スプリント
7. 実施したこと
8. ポストリファインメントの実施 - リファインメントが終わった後にエンジニアのみで実施 - 技術リーダーを中⼼に要点を整理 - 実装イメージの齟齬を無くすため リファインメント タスク洗い出し 洗い出し結果共有 スプリントプランニング プロジェクトプランニング 実装 ポストリファインメント
9. リファインメント復路の実施 - 洗い出し結果共有が終わったタイミングで実施 - PdMと開発リーダーで実施 - 実装前に要求・受け⼊れ条件とのずれがないかの確認のため - 洗い出しの結果、不要であれば実施しないことも リファインメント タスク洗い出し 洗い出し結果共有 スプリントプランニング プロジェクトプランニング 実装 ポストリファインメント リファインメント復路
10. 急な仕様追加・変更が発⽣した場合 - 売上・利益への影響とリリース希望⽇をまず確認 - 仕様を確認し、内容に応じて緊急リファインメン トを実施 - 通常の流れと同じくタスク洗い出し、結果共有を ⾏うが、開発メンバー全員で進めることも - ⼯数が出たらPdMとスケジュールを調整し、実装 開始を判断 - 通常の開発フローの縮⼩版を⾏うイメージ リファインメント タスク洗い出し 洗い出し結果共有 スプリントプランニング プロジェクトプランニング 実装 ポストリファインメント リファインメント復路 リファインメント タスク洗い出し 洗い出し結果共有 実装 差し込み発⽣ プチプランニング
11. - スプリントの中で最優先のタスクをアサインされている⼈をキャプテンとし、最優先で実装を 進める - クリティカルパスのタスクの対応遅れで作業待ちが発⽣しないように - 他タスクのレビュー依頼が来ても実装を続ける キャプテン制の導⼊ Aさん タスク レビュー 導⼊後 PR Bさん タスク PR Cさん タスク PR Aさん タスク PR Bさん タスク PR Cさん タスク PR キャプテン 実装最優先 レビュー ❌
12. その他 - モブプロ、モブレビュー、⼣会の実施 > あらかじめ難度が⾼そうなものはモブプロ前提にする > フォローが必要なタイミングを早めに⾒極めるため
13. 結果 - MTGやコミュニケーションの機会を増やしたが、リードタイムが前年に⽐べ て25%短縮、1⼈当たりの1スプリント消化pt数は25%上昇 > 実装より設計に時間をかけた⽅が短縮できる。 > やりながら覚えてもらうより、教えた⽅が早いケースが多い。 - フォローを待つのではなく、フォローしにいく姿勢が⼤事。 > 振り返りでメンバーから上がった提案を積極的に採⽤。⼼理的安全性の確保も重 要。 - 急な変化に対し体制も柔軟にすることで抵抗なく対応できる
14. 今後やりたいこと - 成果物のエンジニア内共有会 > 受け⼊れ条件は理解しているが、実装内容を共有することで次の改修イメージを しやすく - 別イベントの並⾏開発、分割対応(後対応)したもののスケジュールをわかりや すく - 職能を超えた動き > 要求を早めに把握し準備をする - 改修イメージをつけておくことで、着⼿がスムーズに > これまでの修正を振り返り、より柔軟に対応できるシステムにする - 申し込み処理の汎⽤性を⾼める > 利益への貢献 - CVR、集客⼯数改善
15. Eight Engineering Unit 募集ポジション紹介 https://media.sansan-engineering.com/eight-engineer