本資料はSatAI.challengeのサーベイメンバーと共に作成したものです。
SatAI.challengeは、リモートセンシング技術にAIを適用した論文の調査や、より俯瞰した技術トレンドの調査や国際学会のメタサーベイを行う研究グループです。speakerdeckではSatAI.challenge内での勉強会で使用した資料をWeb上で共有しています。
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紹介する論文は「Submeter-level land cover mapping of Japan」です。この研究では、航空写真のアーカイブデータに対して深層学習の手法を適用し、1 m未満の空間解像度で作成した土地被覆分類図について述べられています。具体的には、OpenEarthMapという既存の高解像度な土地被覆分類のためのデータセットを使用し、Unet とEfficientNetで構成される深層学習モデルを訓練します。次に、最初のモデルでは土地被覆分類精度が悪かった場所をエキスパートが評価し、追加データを作成したうえで改めてモデルを訓練しました。この結果として得られた土地被覆分類図は全国を網羅的にカバーするとともに、既存の建物や圃場ポリゴンの情報を補完する可能性など、様々なユースケースの展開が考えられます。