【スライド2】
営業マンの翔太。「AIが作ってくれるんでしょ、簡単じゃん」が口癖。
翔太の無茶振りを残業で支えてきたエースエンジニアの美咲。
ある日、翔太が勝手に「来週までに新機能リリース」を決めてしまいます。
【スライド3】
美咲が出ていき、「AIに聞けばいいし、外注でも雇えばいい」と高をくくる翔太。
誰もコードを触りたがらないので、仕方なく自分でPCを開きます。
AIはコードを書いてくれたが、それを動かすための**「環境構築」だけで3日かかります。**
【スライド4】
ついにコードを書き始めますが、「ボタンを1個追加」しただけで、なぜか全く関係ない「決済機能」が停止します。
ここで翔太は気づくんです。
「エンジニアが『工数がかかります』と言うのは、サボりじゃない。」ってことに。
【スライド5】
地獄を見た翔太は、営業としても覚醒します。
クライアントからの無茶な要望に対し、「とりあえずやります!」とは言いません。
脳内をシミュレーションし、こう答えます。
「お客様、それはシステム全体に関わるため、慎重に進めさせてください」
【スライド6】
バグだらけのコードを見かねて帰ってきた美咲と、二人でペアプログラミングをして無事リリース。
ラストシーン、翔太が美咲に渡すのは婚約指輪ではありません。きっちりと書かれた「要件定義書」です。「僕の人生の運用保守をお願いします」と。
【まとめ】
この架空のドラマを通して伝えたかったこと。
それは、「見えないコストへの想像力」です。
「AIを使えばできるんでしょ」「技術的には可能なんでしょ」「安くすれば受注できる」という言葉がいかに暴力的か。そして、「できない」と言う勇気がいかに責任ある行動か。お互いの仕事の「裏側」を少し知るだけで、私たちは敵同士ではなく、最強のパートナーになれるはずです。