Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「プログラマー脳」を読んで感覚的な部分が言語化された
Search
shinnosuke
February 28, 2024
Technology
2
1.4k
「プログラマー脳」を読んで感覚的な部分が言語化された
めぐろLT #12「おすすめ書籍紹介LT」@日本橋 2024/02/28 (水)
https://meguro-lt.connpass.com/event/305704/
shinnosuke
February 28, 2024
Tweet
Share
More Decks by shinnosuke
See All by shinnosuke
「解くべき問題」を見つけたい
shinnosuke_kishida
0
56
広告データの集計基盤で使用するDB
shinnosuke_kishida
0
38
Go製のマイグレーションツールの git-schemalex の紹介と運用方法
shinnosuke_kishida
1
1k
TiDB の SQL Parser を使用して CSV ファイルの不備を検知する仕組み
shinnosuke_kishida
0
140
システムと組織の課題克服を目指すリアーキテクチャとユーザ移行
shinnosuke_kishida
2
1.1k
go get で考慮している ファイルシステムの挙動について
shinnosuke_kishida
4
1.3k
広告代理店向けSaaSの開発をしている新卒3年目のこれまでのお話
shinnosuke_kishida
0
170
Ebitengineのイベントで発表するのでEbitengineを初めて触ってみた
shinnosuke_kishida
0
2.8k
只今、絶賛リプレイス中のシステムの取り組みについて
shinnosuke_kishida
2
800
Other Decks in Technology
See All in Technology
未経験者・初心者に贈る!40分でわかるAndroidアプリ開発の今と大事なポイント
operando
5
640
S3アクセス制御の設計ポイント
tommy0124
3
200
Codeful Serverless / 一人運用でもやり抜く力
_kensh
7
430
Rustから学ぶ 非同期処理の仕組み
skanehira
1
140
DDD集約とサービスコンテキスト境界との関係性
pandayumi
3
280
Firestore → Spanner 移行 を成功させた段階的移行プロセス
athug
1
480
これでもう迷わない!Jetpack Composeの書き方実践ガイド
zozotech
PRO
0
860
機械学習を扱うプラットフォーム開発と運用事例
lycorptech_jp
PRO
0
250
【NoMapsTECH 2025】AI Edge Computing Workshop
akit37
0
190
Snowflake Intelligenceにはこうやって立ち向かう!クラシルが考えるAI Readyなデータ基盤と活用のためのDataOps
gappy50
0
250
職種の壁を溶かして開発サイクルを高速に回す~情報透明性と職種越境から考えるAIフレンドリーな職種間連携~
daitasu
0
170
[ JAWS-UG 東京 CommunityBuilders Night #2 ]SlackとAmazon Q Developerで 運用効率化を模索する
sh_fk2
3
430
Featured
See All Featured
Done Done
chrislema
185
16k
It's Worth the Effort
3n
187
28k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
512
110k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
251
13k
Site-Speed That Sticks
csswizardry
10
820
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
34
6k
Designing for Performance
lara
610
69k
Connecting the Dots Between Site Speed, User Experience & Your Business [WebExpo 2025]
tammyeverts
8
520
Music & Morning Musume
bryan
46
6.8k
Embracing the Ebb and Flow
colly
87
4.8k
BBQ
matthewcrist
89
9.8k
jQuery: Nuts, Bolts and Bling
dougneiner
64
7.9k
Transcript
「プログラマー脳」を読んで 感覚的な部分が言語化された 1 めぐろLT #12「おすすめ書籍紹介LT」@日本橋 2024/02/28 (Web) @mwudo / 岸田慎之介
2 自己紹介 • SO Technologies 株式会社 • 新卒3年目 • Go言語でAPI/バッチ処理の開発を主に行いつつ
問い合わせの調査も行っている グループ横断の取り組みで使うアプリの開発にも従事 • 毎週ボルダリングに通ってる 岸田 慎之介 @mwudo
プログラマー脳 出版社:秀和システム 発売日:2023/02/16 ページ数:288ページ 翔泳社主催の「ITエンジニア本大賞2024」で 技術書のベスト10に選出されている 3
読むきっかけ 4 出版イベントに参加してプレゼント企画(じゃんけん)で Get した
書籍は大きく4つのコンテンツに分かれている 5 コードをよりよく読むために 1 コードについて考える よりよいコードを書くために コーディングにおける共同作業 2 3 4
コードをよりよく読むために 6 なれないコードを読む際の混乱は認知プロセスの問題に関連 ❏ 知識不足 ❏ 情報不足 ❏ 処理能力の不足
コードをよりよく読むために 7 なれないコードを読む際の混乱は認知プロセスの問題に関連 ❏ 知識不足 ❏ 情報不足 ❏ 処理能力の不足 長期記憶(例:ハードディスク)
短期記憶(例:RAM) ワーキングメモリ(例:プロセッサ) サンプルコードを示しながら 3つの認知プロセスが互いに補完し合っていることを説明している
コードをよりよく読むために 8 プログラミング言語の文法や概念などの記憶の重要性 長期記憶 を使ってコードを読み進めることが可能 割り込みによる作業の中断があっても思い出す範囲を狭めることができる 覚える作業として フラッシュカードや積極的に何かを思い出そうとする練習(想起練習) 新しい情報を考え振り返る(精緻化)が取り上げられている
コードについて考える 9 コードの深い理解をするために • 変数の役割のフレームワーク 固定値、フラグ、ウォーカー etc • 問題を推論するために抽象化した メンタルモデル
を使った理解 「特定のコードが実行される」というものメンタルモデル 実際は対応したバイトコードが実行
コードについて考える 10 思考に潜むバグ(誤認識)を理解する必要がある 動的型付け言語を知っている人が静的型付けを学ぶ場合 身につけたメンタルモデルを変化させる必要がある 「唐辛子の種は辛い」は誤認識の一種 新米プログラマーが陥る誤認識が紹介されている
よりよいコードを書くために 命名 が重要 11 • 最もアクセスしやすいドキュメントになる • 初期の命名は永久的な影響を与える • 時間が経ても命名方法は改善されない
コーディング中は認知負荷が高く命名まで気が向かない レビューでの振り返りや名前の雛形を用意 しかし
コーディングにおける共同作業 割り込みが発生すると生産性が 低下 12 https://twitter.com/oshiroi_you/status/505686403053674496 生産性を下げないために備えが必要 割り込みをするタイミングについても言及
コーディングにおける共同作業 既存メンバーと新人メンバーとの違い 13 小さなバグや機能開発を 非常に簡単なタスク として渡しがち 「array index out of
bounds」などのエラーを見たときの反応 初心者や新しく来た人の行動を理解する必要がある オンボーディングプロセスを改善するための活動が紹介されている
プロダクト開発で実際にコーディング業務をしている人すべてに オススメ 日々のコーディング業務での無意識の行動の説明がされており納得感があった 14 まとめ プログラムをどのように読んでいるかサンプルコードを例にした内容が あったがその通りだった(かなり驚いた)
1 https://www.amazon.co.jp/dp/4798068535 購入はコチラ (アフィリエイトではありません) 15