日経電子版は創刊から10年以上続く Web サービスです。そんなサービスを開発する中でアプリケーション要件や技術的な情勢の変遷に合わせ技術の刷新, リアーキテクトなども行ってきましたが迂闊に手を出せない部分というのも存在します. その一例としてサービスの心臓部である CDN レイヤーがあげられます. 日経電子版の CDN は電子版のシステム構成上多くの責務を抱えてしまっていますが、それでも泥臭く開発し続けられるよう仕組み化されていました. しかし長年の運用により段々と Big ball of mud と成り果てました. Big ball of mud でありかつサービスの心臓部でもあるいわば Big heart of mud となっていました.
本トークでは電子版の CDN レイヤーの Muddy な開発や Muddy が故の脆さ, そして Muddy な心臓部と向き合い少しでも地盤を固めていくための Muddy な取り組みについて紹介させていただきます.