Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
経理のプロがPMになって実感した、“決める“ことの難しさ
Search
Shunsuke Narita
February 26, 2025
Business
0
87
経理のプロがPMになって実感した、“決める“ことの難しさ
2025/02/26 LayerX主催 "他職種からPMへのジョブチェンジ、悩みながらもやるしかNight" 登壇資料
Shunsuke Narita
February 26, 2025
Tweet
Share
More Decks by Shunsuke Narita
See All by Shunsuke Narita
経理出身PdMがAIプロダクト開発を_ハンズオンで学んだ話.pdf
shunsukenarita
1
130
Other Decks in Business
See All in Business
坂ノ途中 会社紹介資料 /Introduction
ontheslope
0
1.4k
Sapeet Recruiting
sapeet
0
3.6k
AIで「お客様のことだけを考える」 時間を増やすためには
kosakiteppei
0
100
プロダクト進化とグロースを加速させる「強いCS組織」の秘訣 / The secret to a strong customer service organization that accelerates product evolution and growth
kaminashi
0
130
略歴 (2025年6月27日)
tsogo817421
2
390
Leading Mark新卒採用資料
unno
0
2.6k
メドピアグループ紹介資料
medpeer_recruit
10
130k
もっと!「契約交渉よりも顧客との協調を」 〜協調を助ける契約と関係づくり〜
sasakendayo
1
180
2024年度PoliPoliインパクトレポート(β版)/Impact Report 2024
polipoli
0
280
How can i speak to someone at Expedi𝓪® USA : A Complete Guide Steps
travelhupsupport
0
150
How to Fix Common Payroll Issues in QuickBooks Online – With Support Tips
herry898
0
110
会社紹介資料
gatechnologies
1
96k
Featured
See All Featured
Art, The Web, and Tiny UX
lynnandtonic
301
21k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
29
1.8k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
5.9k
Visualization
eitanlees
146
16k
Making Projects Easy
brettharned
116
6.3k
Facilitating Awesome Meetings
lara
54
6.5k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
How to train your dragon (web standard)
notwaldorf
96
6.1k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
37
2.8k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
48
2.9k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
30
5.9k
Transcript
© LayerX Inc. 経理のプロがPMになって実感した、“決める“ことの難しさ 株式会社LayerX バクラク請求書受取プロダクトマネージャー 成⽥俊介(X : @shunnr3)
⽬次 Agenda • ⾃⼰紹介 • 経理からなぜPMに? • 悩み • 終わりに
⽬次 Agenda • ⾃⼰紹介 • 経理からなぜPMに? • 悩み • 終わりに
© LayerX Inc. 4 バックグラウンド ⾃⼰紹介 • BIシステム導入支援 • カスタマーサクセス
• ドメインエキスパート • プロダクトマネージャー • 財務・経理 • 予算策定・管理会計 • 会計・JSOX監査対応 • 基幹システム刷新PJ • 経理・IPO準備 • システム導入・業務効率化 • 基幹システム刷新PJ • 人道支援 • パキスタン駐在 • Admin&Finance Officer
© LayerX Inc. 5 LayerXで働くモチベーション ⾃⼰紹介
6 © LayerX Inc. バクラク事業部でやってきたこと ⾃⼰紹介 2022/03 カスタマーサクセス兼 ドメインエキスパート 経理実務体験研修(新⼊社員
オンボ研修)作成‧講師 2022年夏頃 開発チームに⼊ってカード 仕訳機能の仕様検討 2023年初頃 カード仕訳機能の仕様検討 PMMやら新規プロダクト領域調査 2023/04 請求書受取チーム インボイス制度対応機能 仕様検討 2023/08〜 請求書受取チームの1⼈PMに エンプラ向け新機能開発に取り組む
⽬次 Agenda • ⾃⼰紹介 • 経理からなぜPMに? • 悩み • 終わりに
8 © LayerX Inc. 気づいたらなってました 経理からなぜPMに?
9 © LayerX Inc. 経理からなぜPMに? nat(成⽥)さん、インボ イス制度対応の仕様、ま るっと任せるのでお願い します 分かりました、ドメインエ
キスパートとしてですね (インボイス制度よくわか らないけど勉強するか) いえ、プロダクトマネー ジャーとして (意識を変えないと...)
10 © LayerX Inc. 経理からなぜPMに? 2023年秋にインボイス制度対応機能をリリース、その年の上期ベストPJ 賞をチームで受賞🎉
11 © LayerX Inc. 経理からなぜPMに? ⼀⽅で上司のPMが異動になり、バクラク請求書受取の1⼈PMに (too big shoes to
fill...)
⽬次 Agenda • ⾃⼰紹介 • 経理からなぜPMに? • 悩み • 終わりに
13 © LayerX Inc. 悩み Webサービス開発なんもわからん CRUDが... 排他制御が... GORMのバー ジョンアップ
を... 冪等性が... 遅延描画化 を... Collationが...
14 © LayerX Inc. 悩み 勉強するしかないが、経理もあまり変わらないので慣れてる 経理も重ためな会計処理や税法の担当になると本を何冊も呼んだりがっつり勉強が必要。 最低でも「エンジニアが何の話をしているか」は理解できることを意識。
15 © LayerX Inc. 悩み 社内外の情報にアンテナを⽴ててリスクを潰す動きをするのも慣れてる 法‧制度改正や競合情報など社外の動向や、開発プロジェクトの進捗に影響しそうな社内の動向, etc. 開発ロードマップや新機能の仕様検討、プロジェクトの管理などに役⽴ってる気がする。
16 © LayerX Inc. 悩み ⼀番難しいのは正解が無い中で”決めること” ある⽇のXのポスト
17 © LayerX Inc. 悩み 経理は「あるべき正解」に沿って判断していくことが多い 企業会計原則、会計基準、税法、会社法, etc. といった「ルール‧基準」に沿って判断をしていくことが多い。 もちろん、新規事業の会計処理の判断や⾃部署のシステム投資などの意思決定の機会もありますが。
18 © LayerX Inc. 悩み PMは決めることの連続(というか、正解が無いことしかしてない) インシデント対応 このバグは今すぐ直すの?次のリリースで?お客様への案内は? PMとして⾃分が判断しないと。 開発ロードマップ/優先度
開発優先度はどうする? ロードマップが決まった後に、予定にないけど「この機能が無いと失注する」商談が出てきたら どう判断する? 常に作りたい機能はいっぱい。 仕様検討 この新機能の仕様、全てのお客様の運⽤はカバーできないけどAでいくか、Bでいくか? お客様の期待に応えられず「お 前は本当に経理のこと分かっているのか?」と思われる結果にならないか。 「バクラクはシンプルでわかりやすいからマニュアル無しで誰でも使える」と喜ばれてきたけど、機能を増やすこととシン プルさをどうやって両⽴するか? ⾃分がPMの間に今まで⼤事にしてきた価値を台無しにしてしまわないか。
19 © LayerX Inc. 悩み 例:以前の仕訳画⾯UI
20 © LayerX Inc. 悩み 例:現在の仕訳画⾯UI インボイス判定、外貨⼊⼒‧円換算、内税/外 税⼊⼒、税率ごとの消費税額表⽰、チーム単 位の閲覧制限, etc.
⾃分がPMになってから「仕訳画⾯」の限られ たUIに様々な新機能が詰め込まれました
21 © LayerX Inc. 悩み 決める時のよりどころ ⾃信を持てるまでお客様に聞いて、社内で共有されているシンプルな指針に⽴ち返る。 『開発速度が速い#とは』の「使われないものを作らない」、「複雑な仕様は何かが間違っているという嗅覚」 最後は「経理のプロ」をやっていた⾃分を信じる。社内で経理ユーザーの業務の解像度が⼀番⾼いのは⾃分。
⽬次 Agenda • ⾃⼰紹介 • 経理からなぜPMに? • 悩み • 終わりに
23 © LayerX Inc. 終わりに 悩んで機能を作って届けるとよいことも 実は、⾃分が⼀番思い⼊れがある機能はインボイス制度対応機能でも、開発に数ヶ⽉かかった⼤型機能でもな く、開発期間1ヶ⽉くらいのある仕訳作成の⾃動化機能です。 悩んで機能を作ってお客様の課題を解決すると事業成果にもつながります。
24 © LayerX Inc. 終わりに 経理出⾝の私たちがつくっています 異なるバックグランドから転⾝したPMの⽅はそれぞれ強みを持っていると思います。 バクラク請求書受取では、経理ユーザーのために経理出⾝のPMが深い業務理解を強みにしています。 コーポレートからPMへのジョブチェンジをした⽅、興味のある⽅、ぜひお話しましょう!