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Db2 を AWS 上 に構築する際のヒント& TIPS / Db2 on AWS Hint ...

Db2 を AWS 上 に構築する際のヒント& TIPS / Db2 on AWS Hint and Tips

IBM Db2 を AWS上に構築する際のヒント&Tipsです。
(2024年11月版に更新)

Akira Shimosako

June 02, 2022
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Transcript

  1. 2 自己紹介 下佐粉 昭(しもさこ あきら) X - @simosako • 個人ブログ

    – https://portablecode.info • Unofficial DB2 Blog https://db2.jugem.cc/ • 「AWSではじめるデータレイク」(共著) 所属: アマゾン ウェブ サービス ジャパン プリンシパル ソリューションアーキテクト
  2. 3 アジェンダ • AWS概要 – AWSのネットワーク • AWSの仮想マシン – RDB用途でEC2を利用する:選択の指針と注意点

    • AWSのストレージ – RDBでパフォーマンスを出すためのストレージ構成 • バックアップとディザスタ・リカバリ • Amazon RDS for Db2 (補足)モニタリング
  3. 5 同じ操作、同じAPIで世界中のリージョンが利用可能 1. 米国東部 (バージニア北部) 2. 米国西部 (北カリフォルニア) 3. 米国西部

    (オレゴン) 4. 欧州 (アイルランド) 5. アジアパシフィック(東京) 6. 南米 (サンパウロ) 7. アジアパシフィック (シンガポール) 8. アジアパシフィック (シドニー) 9. GovCloud (米国西部) *1 10. 中国 (北京)*2 11. 欧州 (フランクフルト) 12. アジアパシフィック (ソウル) 13. アジアパシフィック(ムンバイ) 14. 米国東部(オハイオ) 15. カナダ(中部) 16. 欧州(ロンドン) 17. 中国(寧夏) *2 18. 欧州(パリ) *1 GovCloudは米国政府関係企業用です *2 中国のリージョンは他AWSのアカウントとは別のアカウント作成が必要です 今後、ニュージーランド(オークランド)、タイ(バンコク)、 メキシコ、ドイツ(European Sovereign Cloud)、台湾での リージョンオープンを計画 19. アジアパシフィック(大阪) 20. GovCloud (米国東部) *1 21. 欧州(ストックホルム) 22. 香港特別自治区 23. 中東(バーレーン) 24. アフリカ(ケープタウン) 25. 欧州(ミラノ) 26. アジアパシフィック(ジャカルタ) 27. アラブ首長国連邦 28. 欧州(チューリッヒ) 29. 欧州(スペイン) 30. アジアパシフィック(ハイデラバード) 31. アジアパシフィック(メルボルン) 32. イスラエル(テルアビブ) 33. カナダ(西部) 34. マレーシア
  4. 7 複数のAZにまたがった設計で高い可用性を実現 • AWSの基本はマルチAZ構成 – 複数のAZにまたがった構成 • サービスをAZに跨って配置 – ロードバランサー(ELB)

    – WEBサーバ(EC2+EBS) – DBサーバ • EC2もしくはRDS Multi-AZ 構成 自 動 追 加 レプリケーション Primary Standby
  5. 8 Amazon VPCとDirect Connect • VPCでクラウド内にプライベートネットワークを構築 • 既存データセンターの延伸としてAWSを利用 • ファイアーウォール、ルーティングテーブル、NAT等の機能を内蔵

    AWSクラウド VPC イントラ インターネット プライベート サブネット 分離したNW 領域を作成 Site to Site VPN接続 (IPSec) パブリック サブネット インターネット ゲートウェイ 仮想サーバ (EC2) DBサービス(RDS) 専用線接続 Direct Connect
  6. 12 • 数分で起動、1秒ごとの従量課金で利用可能な仮想サーバ • Linux, Windows等多数のOSをサポート、OSライセンス費用込みの従量課金で利用可能 • INTEL, AMD, AWS

    Graviton (Arm)からプロセッサを選択可能 • 自由にソフトウェアのインストールが可能 • スケールアップ/ダウン、スケールアウト/インが容易に可能 Amazon EC2 (Elastic Compute Cloud) 電源、ラック等 ハイパーバイザー 利用したい ミドルウェア お客様独自の アプリケーション OS (Windows, Linux) ネットワーク ボタンを押して数分で、 ここまで準備される アプリ、ミドルウェア、 監視ツール等を自由に導入
  7. 14 EC2 インスタンスファミリー • 利用用途に合わせて様々なファミリーをご用意 • プロセッサは、Intel, AMD, AWS Graviton

    (Armアーキテクチャ) ※AWS GravitonはArmアーキテクチャのため、Db2では利用できません • RDBはメモリの大きさがキモ → メモリ最適化インスタンスが第1候補 ファミリー 汎用 M7/M6/M5 シリーズ T4,T3 シリーズ コンピューティング最適化 C7/C6シリーズ メモリ最適化 R8/R7/R6, X8/X2/X1, Z1シリーズ ストレージ最適化 I4, D3シリーズ 高速コンピューティング G6/G5/G4, P5/P4,F1シリーズ 通常用途に適したバランスのコンピューティング・メモリ・ネットワーク性能 T4,T3はバーストにより費用対効果が高い性能を提供 高いCPU性能が必要な用途(APサーバ、HPC、画像処理、etc) コアあたりのメモリが大きく、大量のメモリが必要な用途(DBサーバ、etc) 高速かつ大量のローカルディスクが必要な用途 (DBサーバ、DWH、ビッグデータ、etc) GPUコアが必要な用途(グラフィック表示、機械学習、etc)や、 FPGAの提供(F1シリーズ) http://aws.amazon.com/jp/ec2/instance-types/
  8. 15 インスタンスタイプの整理 インスタンスファミリー 世代とアーキテクチャ※ インスタン スサイズ R 7i . 8xlarge

    インスタンス ファミリー 世代と アーキテクチャ サイズ R7i インスタンスの例 ※iはINTEL系、aはAMD系、gはAWS Graviton系プロセッサ
  9. 18 注意点②Tシリーズのインスタンスはバースト性のCPU性能 • T3やT4gはCPUクレジットが残っている場合 にCPU性能がバーストする – 1クレジット=1分間vCPUのフル性能を発揮できる – CPUを使わない時間の経過でCPUクレジットが回復 –

    クレジットが枯渇すると、ベースラインの性能に • 高負荷状態が一時的である事が見込める業務、 もしくは開発・検証に • 上位インスタンスはクレジットが多く、利用 可能な範囲がより増える • UnlimitedをONにすることで、追加費用によ りバースト性能を維持することも可能 (T3は デフォルトON) https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/burstable- performance-instances.html T3インスタンスの例
  10. 19 注意点③パブリックIP(グローバルIP)の扱い • プライベートIPとパブリックIPの両方を付与可能 • プライベートIPアドレスは自由に設定可能(DHCPの利用も可能) • パブリックIPは起動時に付与される – 停止→始動でパブリックIPアドレスは変化する可能性がある

    • Elastic IP address (EIP)でパブリックな固定IPを利用可能 – とはいえ、Db2用にはプライベートIPのみで良いケースがほとんど – Webサーバ等でも不要なケースがほとんど(※本資料では解説していませんがAWSのロードバラ ンサー(ELB)との組み合わせで実現) • 注意点 – IPv4のパブリックIPアドレスの利用には利用料金が発生 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/elastic-ip-addresses-eip.html https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/new-aws-public-ipv4-address-charge-public-ip-insights/
  11. 21 EC2のブロック・ストレージには二種類ある Amazon EC2 インスタンスストア • ホストコンピュータに内蔵されたローカルスト レージ • EC2と不可分

    • EC2を停止するとクリアされる • 性能・容量はインスタンスタイプごとに規定 • 追加費用なし Amazon Elastic Block Store (EBS) • ネットワークで接続 • EC2とは独立管理 • EC2を削除してもEBSは保持可能 • ボリュームごとに性能・容量を定義可能 • EBSの費用が別途発生 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/Storage.html
  12. 22 Amazon EBS (Elastic Block Store) • EC2にマウント可能なブロックストレージ • 1ボリュームあたり最大16TB,

    最大256,000IOPSに対応 • 内部的に冗長化されている • サイズ変更可能 • スナップショット機能でS3に差分バックアップ EBS /dev/xvdf /dev/xvda EC2 EBS 2日前 3日前 4日前 2日前 3日前 4日前 スナップショット スナップショット Snapshot EBS EBS Snapshot EC2
  13. 23 【補足】EBSのボリュームタイプ①(SSDタイプ) ボリュームタイプ 汎用SSD(gp3) - General Purpose SSD プロビジョンドIOPS SSD(io2,

    io2 Block Express *1) - Provisioned IOPS SSD ユースケース • システムブートボリューム • 一般的なデータベース • 開発環境や検証環境 • 汎用SSDでは処理しきれない高いIO性能を要求するアプ リケーション • 高速IOを必要とするデータベース ボリュームサイズ • 1GBから16TBまで • 4GBから16TBまで IOPS • ベースライン 3,000IOPS • 必要なIOPS値を指定可能 • 最大16,000IOPS • 必要なIOPS値を指定可能(容量1GBあたり500IOPSまで) • 最大64,000 IOPS (io2) *2 • 最大256,000 IOPS (io2 Block Express) スループット • ベースライン 125MB/秒 • 最大1,000MB/秒 • 最大 1,000MB/秒 (io2) *2 • 最大 4,000MB/秒 (io2 Block Express) 耐久性 99.99% 99.999% 補足 ボリュームサイズに関係なくベースライン性 能として3,000IOPSとスループット 125MiB/秒を提供する ベースライン性能という考え方はなく、必要なIOPS、ス ループットをボリューム単位で指定する *1: io2 Block Expressに対応したEC2インスタンスファミリーからのみ利用可能です。詳細はドキュメントをご確認ください *2: 32,000 IOPS以上の性能を実現するにはNitroシステムのEC2インスタンスの利用が必要です。詳細はドキュメントをご確認ください
  14. 24 【補足】EBSのボリュームタイプ②(HDDタイプ) ボリュームタイプ スループット最適化HDD(st1) - Throughput Optimized HDD コールドHDD(sc1) -

    ColdHDD ユースケース • Amazon EMR • データウェアハウス • 大規模なETL処理 • 大規模なログ分析 ※起動ボリュームには利用できない • ログデータ保管 • バックアップ • アーカイブ ※起動ボリュームには利用できない ボリュームサイズ • 500GBから16TBまで • 500GBから16TBまで IOPS • 最大500IOPS • 最大250IOPS スループット • ベース値:1TBあたり40MB/s • バースト値:1TBあたり250MB/s • バーストクレジット上限:1TB/1TB • 最大500MB/s • ベース値:1TBあたり12MB/s • バースト値:1TBあたり80MB/s • バーストクレジット上限:1TB/1TB • 最大250MB/s
  15. 25 • EBS最適化を有効にすることで独 立したEBS帯域を確保 • 大きいインスタンスタイプほど 使える帯域が広い • 最近のインスタンスはデフォル トでEBS最適化がONだが、古い

    タイプのインスタンスではEBS 最適化をONにすることを検討 EC2 w/o EBS Optimized Network EBS EC2 with EBS Optimized Network EBS EBS最適化なし EBS最適化あり EBS最適化インスタンスによるEBS帯域の確保 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/EBSOptimized.html
  16. 26 パフォーマンスを見越した設計① – 最初にまとめ EBSかインスタンスストアか? • SSDのEBSが基本 – 表領域、トランザクションログ領域、DB製品(Db2本体)等はEBS –

    EBSは柔軟にサイズやIOPS性能を変更でき、SNAPSHOTが利用可能 – 基本はgp3で良いが、性能が不足する場合複数ボリュームをまとめたり、io2を選択 – EBSのIOPS性能だけでなく、EC2インスタンス側の帯域が不足しないよう注意 • インスタンスストアの使い所 – 一時表領域 – LOADする際の、元データ置き場
  17. 27 パフォーマンスを見越した設計② 表領域 • 表領域 – 全体パフォーマンスへの影響が大きいので特に速度を重視した設計にする – 複数EBSボリュームで構成する場合、io2よりgp3を複数束ねる方が安価 •

    基本戦略 – EC2側で必ずEBS最適化を有効に(最近のインスタンスはデフォルトでON) – 性能がgp3ボリューム単体で不足する場合は複数まとめてコンテナとして定義 – 複数EBSをDb2にストライピングさせることで性能を確保する • Db2ではCREATE DB時に自動ストレージに設定してしまうのが楽 • RDB側でストライピング出来ない場合はOSやファイルシステム側で実施 • 注意点 – EBSはそもそも冗長化されているので、RAID 1を組んでもメリットが少ない – 1ボリュームで構成した場合でもDB2_PARALLEL_IOの設定が推奨(EBSのパフォーマ ンスを引き出すには並列アクセスが効果的) https://www.ibm.com/docs/ja/db2/11.5?topic=variables-system-environment
  18. 28 パフォーマンスを見越した設計③ ログ領域 • トランザクション・ログ領域 – 更新処理のパフォーマンスに影響 – 表領域ほどサイズは必要なく、追記速度が重要 –

    最も可用性が重要なストレージ領域 • 基本戦略 – gp3のEBSを必要なサイズ&IOPSで1つ用意する – 書き込みパフォーマンスを特に重視する場合はio2 Block Expressを選択するこ とで256,000 IOPS まで速度を引き上げることが可能 – 冗長化をより重視する場合、もう一つEBSを作成しDb2の設定でミラー・ログ • 若干更新パフォーマンスが低下
  19. 29 パフォーマンスを見越した設計④ その他の領域 • 一時表領域 – インスタンスストレージがあれば、そこに一時表領域を作成 – 停止→起動でアンフォーマットな状態になるので、OS起動時(Db2起動前)にフォーマットし、 マウントしておくように準備する

    – インスタンスストレージが無い環境ではEBSで作成。LOAD元データ格納領域と共有もあり • LOAD元データ格納領域 – LOADの速度を上げたい場合はLOAD元のディスク速度も重要 – 大きめのgp3を作成して利用、もしくはインスタンスストレージ – ストライピングまでは必要ないケースが多いが、必要であればファイルシステム側で用意 • OS領域・RDB本体の領域 – その他の領域とは必ず分離する(データとプロダクトはライフタイムが異なるし、バックアッ プのタイミング・手法も異なる) – さして速度は必要ないので、gp3で適切なサイズを作成
  20. 32 1 S3 S3 S3 データを 隔地保管 • データ保存・バックアップ用途に向くオブジェクトストレージ •

    自動的に3箇所以上のAZに隔地保管 • 設計上のデータ耐久性は、99.999999999% • 容量無制限、サイジング不要 • 従量課金 1GByteあたり月間 $0.0138~ • WEBの静的コンテンツ配信機能 Amazon S3 (Simple Storage Service) ※ 2024年11月時点での東京リージョンの料金
  21. 33 EBS Snapshot機能 • EBSのイメージ・バックアップ機能 • データはS3に保管される(S3の費用が発生) • ブロックレベルで圧縮して保管するため、圧縮後の容 量に対して課金が行われる

    • 2世代目以降は差分データを保存する差分バックアップ (1世代目を削除しても復元は可能) • バックアップ総量や世代数の制限は無し Snapshot
  22. 34 EBS Snapshotと静止点 • Snapshotの作成を指示しレスポンスが返ってきたら、その時点 のデータのバックアップが開始されている • レスポンスが返ってきた時点でI/Oを再開して良いので、静止点 を維持するのは短時間で済む 時間

    EBSへのI/O停止 EBSへのI/O再開 静止点を維持 Snapshot 作成指示 作成指示 レスポンス Snapshot 作成完了 Snapshot作成処理 (バックグラウンド) 通常運用 通常運用 この時点のデー タがバックアッ プされる
  23. 35 EBS SnapshotによるDb2のバックアップ Db2 • RDBではデータ整合性を保つため静止点を作成し てバックアップを取得する必要がある • Db2ではSplit mirror機能でDBを止めずに静止点が

    作成可能 – WRITE SUSPENDで静止点を作成。DBは停止しない – WRITE RESUMEでディスクへの書き込みを再開 • Split mirror+ EBS SnapshotでDBを止めずに大規 模データの高速バックアップが実現可能 ②Snapshot作成 ①WRITE SUSPEND ③WRITE RESUME ※Split mirrorは考慮点が多いので、詳しくはドキュメントを参照してください https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/SSEPGG_11.5.0/com.ib m.db2.luw.admin.ha.doc/doc/c0006356.html Snapshot
  24. 37 補足:Snapshot経由で別AZにEBSをコピー • EBSは EC2インスタンスから独立している (他のEC2インスタンスに付け替え可能) • データは永続的に保存される • EBSはアベイラビリティゾーン(AZ)

    内に作成される • =別AZのEC2からはマウントできない • ただしスナップショット(バックアップ)から別AZ にEBSボリュームを作成(リストア)可能 Region Availability Zone - a EBS Availability Zone - b EBS Amazon Simple Storage Service (S3) EBS Snapshot EC2 EC2 http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/AmazonEBS.html
  25. 41 (補足)Db2 pureScale はAWS上で稼働可能か? Db2 11.5.6.0 から Amazon EC2 での稼働が

    サポートされるようになりました • Db2 11.5.6.0 以降 – AWS Marketplaceからイメージを取得可能 • SuSE Linux Enterprise 12 Service pack 5 以降 • Amazon EC2 C6i (指定されたインスタンスタイプのみ利用可能) • Amazon EBS (マルチアタッチ) • クラスター間接続はTCP/IPで実現 詳細は以下URLを参照 https://www.ibm.com/docs/en/db2/11.5?topic=providers-db2-purescale-aws https://www.ibm.com/docs/en/SSEPGG_11.5.0/com.ibm.db2.luw.db2.cloud.services.doc/doc/Deploying_IBM_Db2_ pureScale_with_TCPIP_private_network_on_AWS.pdf
  26. 42 AWSでノード間通信を高速化する方法① 拡張ネットワーキング (Enhanced Networking) • 拡張ネットワーキング – パケット毎秒(PPS)が非常に大きく、ネッ トワークレイテンシが低くなるオプション

    – SR-IOVに対応 – ENAに対応したインスタンスでは最大 100Gbpsの帯域を実現 – 利用可能であれば有効化が推奨 • 適応条件 – VPC内でHVM AMIで起動 – 対応インスタンスの利用とドライバ設定 – 詳細) http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/enhanced-networking.html VMM NIC NIC VF1 VF2 VF3 Switch 通常 Enhanced Network VMM
  27. 43 AWSでノード間通信を高速化する方法② Cluster Placement Groups • インスタンス間通信を最適化 – 低レイテンシ –

    高PPS (packets per seconds) • 用途 – HPC、Hadoop、MPP、DWHなど、ノード間通信 が大量に発生するクラスタに最適 – 拡張ネットワーキングをまず実施、その上でさら にノード間通信のレイテンシを低くする場合に、 Cluster Placement Groupsの併用を推奨 • 制限 – 単一アベイラビリティゾーンに閉じる – 利用可能なインスタンスタイプに制限あり Full bisection bandwidth http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/placement-groups.html
  28. 45 オンプレミス vs EC2+ミドルウェア vs AWSマネージドサービス 電源、ネットワーク ラック導入管理 サーバメンテナンス OSのパッチ

    ミドルウェアのパッチ バックアップ スケーラビリティ 可用性 ミドルウェアの導入 OSの導入 アプリからの利用 オンプレミス ミドルウェアon EC2 Amazon RDS等 マネージドサービス お客様がご担当する作業 AWSが提供するマネージド機能 電源、ネットワーク ラック導入管理 サーバメンテナンス OSのパッチ ミドルウェアのパッチ バックアップ スケーラビリティ 可用性 ミドルウェアの導入 OSの導入 アプリからの利用 電源、ネットワーク ラック導入管理 サーバメンテナンス OSのパッチ ミドルウェアのパッチ バックアップ スケーラビリティ 可用性 ミドルウェアの導入 OSの導入 アプリからの利用
  29. 46 Amazon RDS for Db2 IBM Db2 をフルマネージド環境で提供 • Amazon

    RDSでIBM Db2が利用可能 • 東京リージョン・大阪リージョンを含む多くのリージョンで利用可能 • BYOLで利用 • フルマネージドのRDBMS環境 • 数クリックで起動、AWS管理コンソールやAPIから操作可能 • 性能変更が容易: 最大 128 個 vCPU / 最大 4 TB RAM • マルチAZデプロイメント • Snapshot & Point-in-time Restore • モニタリング (CloudWatch) • 最新の IBM Db2 環境 • IBM Db2 v11.5.9 が利用可能 • Standard Edition とAdvanced Edition から選択可能 • Db2 のマイナー/メジャーバージョンのリリース時には、継続的にRDSでも提供する予定 RDS for Db2 - create DB - step 1 RDS for Db2 - create DB - step 2
  30. 47 RDS for Db2 のインフラストラクチャ― 1/2 • インスタンスは多様なスペックから選択可能、保持するDb2ライセンスの範囲 でいつでも変更可能 •

    EC2と同様、インスタンスに応じてネットワーク帯域も変わる点に注意 • インスタンス – 2 vCPU ~ 128 vCPU, 2 GiB ~ 1024 GiB メモリ (詳細は次ページ) • 制限 – Db2 のエディションによって利用可能なインスタンスの範囲が異なります – Db2 Standard Edition • Db2側の制約として、最大16 VPC = 32 vCPU, 最大128 GiB RAMまでの利用 – Db2 Advanced Edition • RDS側の制約として、t3インスタンスは選択不可
  31. 49 RDS for Db2 のインフラストラクチャ― 2/2 Provisioned IOPS (io1, io2

    Block Express) • 低い I/O レイテンシと高いスループットを必要とする I/O 集約型ワークロード要件を満たすように設計された SSDストレージ • 最大 64TiB • io1: 一桁ミリ秒のレイテンシ • io2 Block Express: ミリ秒以下のレイテンシ • 最大 256,000 IOPS (*io2 Block Expressは小さいボリュームにおいて割り当 て可能なるIOPSがより大きい) • 最大 4,000 MiB/s General purpose (gp3) • 幅広いワークロードに最適な、費用対効果の高いSSDスト レージ • 最大 64TiB • 一桁ミリ秒のレイテンシ • 最大 64,000 IOPS • 最大 4,000 MiB/s • ベースライン・パフォーマンスとして、3,000 IOPS、 125 MiBps を提供 ストレージボリュームはgp3, io1, io2 Block Expressから選択可能 最大 64 TiB、256,000 IOPs、4,000 MiB/s (EBS構成はサイズによって決まり、 400GiB未満: 1 volume、 400GiB以上:4 volume) サイズの自動拡張に対応、KMSによる暗号化サポート 補足)gp3, io1, io2 Block Expressともに、インスタンスの種類によりストレージの帯域をどこまで利用できるかが決まります。 また、io2 Block Expressが利用可能なリージョンは以下の資料を確認してください。 https://docs.aws.amazon.com/AmazonRDS/latest/UserGuide/CHAP_Storage.html
  32. 50 RDS for Db2 の運用管理 内蔵された運用管理機能 • バックアップ・リストア (Snapshot機能) •

    Multi-AZ構成(高可用性) • S3からのデータロード • クロスリージョン Snapshot 転送(別リー ジョンへのDR) Availability Zone A Availability Zone B Primary instance Standby instance Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) volume Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) volume Db2 Client Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) Snapshot
  33. 52 Amazon EC2 のシステム監視 • ハイパーバイザー以下の情報はAmazon CloudWatchが提供 • OS以上の情報は(これまでと同様に)監視ソ フトで

    – Tivoli Monitoring、JP1、Zabbix等 • 監視サーバにCloudWachの情報を集約するの が一般的な運用方法 • CloudWatchの「カスタムメトリクス」でOS 以上の情報をCloudWatchに出すことも可能 NW HW HV OS MW APP
  34. 54 CloudWatch ができること • 各AWSサービスのメトリックス監視 – メトリックス = 監視項目(例:CPU使用率) –

    メトリックスを追加定義も可能 • カスタムメトリックス – メトリックス値を時系列にグラフ表示 • 見たい内容を組み合わせて表示する機能(ダッシュボード機能) • デフォルトで5分間隔のモニタリング(無料) – 詳細モニタリング=ONで、1分間隔のモニタリングも可能(要追加費用) • 各メトリックスに対してアラームを作成可能 – しきい値を設定(例:CPU使用率60%以上) – メトリックス値がしきい値を越えたら起こすアクションを定義(例:メールで通知) • EC2上のログ監視 ・・・Amazon CloudWatch Logs – メトリックスとアラームも作成可能 http://www.slideshare.net/AmazonWebServicesJapan/aws-black-belt-tech-amazon-cloudwatch-auto-scaling
  35. 55 RDS for Db2 のモニタリング コア (CPU、メモリ) とトラ ンザクション (スループッ

    ト、レイテンシー) メトリ クスの監視 コンソールベース の 軽量モニタリング Db2パフォーマンスの管理、監視、 管理、最適化 データベース固有のメトリクスを 1 秒の精度で追加 Amazon CloudWatch Metrics IBM dsmtop IBM Data Management Console Enhanced Monitoring Host Monitoring Database Monitoring ホスト(RDSインフラ)側はAWS側のビルトイン機能(CloudWatch)でモニタリングが可能 Enhanced Monitoringでより詳細なデータを提供 DBレベル(DB内部)は、Db2関連ツールをそのまま活用してモニタリングが可能
  36. 56 まとめ • AWSのインフラを生かす – グローバルネットワーク – マルチAZ – APIで操作

    – 使った分だけの課金 • Db2 on AWS – これまで通りに導入可能 – 高いパフォーマンスを実現するには、インスタンス選択とディスクの構成がキモ – バックアップやDRはAWSの機能を活用することで、安価で高度な処理が可能 – 運用管理を楽にできる Amazon RDS for Db2 が利用可能
  37. 57 AWSクラウド 無料利用枠のご案内 • 100を超えるサービスに、12か月のトライアル、無料枠 などが設定されています • http://aws.amazon.com/jp/free/ Amazon EC2

    t3.micro インスタンスを 1ヶ月あたり750時間分 12か月間無料 (Windows, Linux) Amazon RDS db.t4g.micro インスタンスを 1ヶ月あたり750時間 ディスク20GB分 12か月間無料 例)
  38. 61 • AWSクラウドセキュリティ – https://aws.amazon.com/jp/security/ – https://aws.amazon.com/jp/security/security-resources/ • AWSクラウドコンプライアンス –

    https://aws.amazon.com/jp/compliance/ • AWS:日本の災害対策関連情報 – https://aws.amazon.com/jp/compliance/jp-dr-considerations/ セキュリティ/DR/BC関連資料
  39. 64 内容についての注意点 • 本資料では2024年11月14日時点のサービス内容および価格についてご説明しています。最新の情 報はAWS公式ウェブサイト(http://aws.amazon.com)にてご確認ください。 • 資料作成には十分注意しておりますが、資料内の価格とAWS公式ウェブサイト記載の価格に相違が あった場合、AWS公式ウェブサイトの価格を優先とさせていただきます。 • 価格は税抜表記となっています。日本居住者のお客様には別途消費税をご請求させていただきます。

    • AWS does not offer binding price quotes. AWS pricing is publicly available and is subject to change in accordance with the AWS Customer Agreement available at http://aws.amazon.com/agreement/. Any pricing information included in this document is provided only as an estimate of usage charges for AWS services based on certain information that you have provided. Monthly charges will be based on your actual use of AWS services, and may vary from the estimates provided.