Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
新卒エンジニアでも技術的負債に向き合いたい!
Search
Masato Sugiyama
November 21, 2023
Technology
1
4.6k
新卒エンジニアでも技術的負債に向き合いたい!
2023/11/21
技術的負債に向き合う Online Conference
https://findy.connpass.com/event/297813/
Masato Sugiyama
November 21, 2023
Tweet
Share
More Decks by Masato Sugiyama
See All by Masato Sugiyama
AIとはじめるTypeProfへの貢献
smasato
0
530
Raycast Favorites × Script Command で実現するお手軽情報チェック
smasato
1
340
⽣成AI時代を⽣き抜く新卒エンジニアの学び⽅
smasato
2
210
ChatGPTとGitHub Copilotの使い分け
smasato
2
1.4k
Toggl Trackを活用した読書術
smasato
1
640
gem updateには学びがいっぱい
smasato
0
720
高校生がWordPressで文化祭情報サイトを作った話
smasato
0
310
Other Decks in Technology
See All in Technology
“それなりに”安全なWebアプリケーションの作り方
xryuseix
0
380
re:Invent完全攻略ガイド
junjikoide
1
370
重厚長大企業で、顧客価値をスケールさせるためのプロダクトづくりとプロダクト開発チームづくりの裏側 / Developers X Summit 2025
mongolyy
0
120
Lazy Constant - finalフィールドの遅延初期化
skrb
0
220
Amazon ECS デプロイツール ecspresso の開発を支える「正しい抽象化」の探求 / YAPC::Fukuoka 2025
fujiwara3
13
3.7k
Flutterで実装する実践的な攻撃対策とセキュリティ向上
fujikinaga
2
440
[mercari GEARS 2025] Keynote
mercari
PRO
1
280
CloudFormationコンソールから、実際に作られたリソースを辿れるようになろう!
amixedcolor
1
190
大規模モノレポの秩序管理 失速しない多言語化フロントエンドの運用 / JSConf JP 2025
shoota
0
180
Black Hat USA 2025 Recap ~ クラウドセキュリティ編 ~
kyohmizu
0
550
仕様駆動 x Codex で 超効率開発
ismk
2
1.5k
技術広報のOKRで生み出す 開発組織への価値 〜 カンファレンス協賛を通して育む学びの文化 〜 / Creating Value for Development Organisations Through Technical Communications OKRs — Nurturing a Culture of Learning Through Conference Sponsorship —
pauli
5
360
Featured
See All Featured
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
9
970
10 Git Anti Patterns You Should be Aware of
lemiorhan
PRO
658
61k
Build The Right Thing And Hit Your Dates
maggiecrowley
38
2.9k
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
527
40k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
231
22k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
How STYLIGHT went responsive
nonsquared
100
5.9k
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
10
390
Designing for Performance
lara
610
69k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
76
5.1k
Embracing the Ebb and Flow
colly
88
4.9k
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.3k
Transcript
新卒エンジニアでも技術的負債に向き合いたい! 技術的負債に向き合う Online Conference ラクスル株式会社 杉山 将利
自己紹介 • 杉山 将利 / Masato Sugiyama • X :
@_smasato_ • Software Engineer at RAKSUL INC. • 2021年 サマーインターン参加 • 2022年7月 内定者インターン開始 • 2023年4月 新卒入社 2
None
新卒エンジニアでも技術的負債に向き合いたい! 4
伝えたいこと 「新卒エンジニアでも技術的負債に対する意識をもてば、 負債解消への貢献ができる」 • 技術的負債への関わり方に経歴による違いはない • 技術的負債へのオーナーシップを持つ 技術的負債をつくらないだけでなく、 負債解消ができるエンジニアへ 5
技術的負債に興味を持ったきっかけ ラクスル 2021年 サマーインターン参加時に、 • raksul.com がPHP・Railsの2つのアプリケーションで構成されている ◦ 機能・商品ごとにPHPだったりRailsだったり違う ◦
同じデータベースを共有 • データベース設計の負債 ◦ 正規化が一部しかされていない ◦ カラムAの値によってカラムB,C,…の値の意味が変わる 「これが技術的負債かぁ……」 6
技術的負債のおもしろさ 技術的負債を追っていくとおもしろい • プロダクトの歴史が詰まっている ◦ 昔は販売していた商品 ▪ はりせん、メガホン ◦ 関わってきたエンジニア
▪ commitログ • なぜ技術的負債として残っているのか ◦ 組織の歴史的経緯 ◦ 解消されなかった理由 7
新卒エンジニアが技術的負債に向き合うためのステップ 入社してからの取り組み方 • 気づいた技術的負債はまずタスク化し、チームで共有する ◦ 見つけたからには自分で決着をつけるというオーナーシップを持つ • 技術的負債が発見・話題になったときに対処する ◦ 経緯がある程度理解できている
◦ そのときに対処せず、後回しにすると他のタスクに追われていつ までも着手できない ◦ 「ついでに」負債解消はしやすい 8
具体例 • あるテーブルの主キーの型変更が必要に…… • そのキーを参照しているテーブルを調査 • 現在はクローズしたサービスに関わるテーブルに参照が! ここでの選択肢 1. そのテーブルも型変更
2. 思い切って削除 9
具体例 • あるテーブルの主キーの型変更が必要に…… • そのキーを参照しているテーブルを調査 • 現在はクローズしたサービスに関わるテーブルに参照が! ここでの選択肢 1. そのテーブルも型変更
2. 思い切って削除 となりかけたが…… 10
具体例 11 チームに共有し、
具体例 12 タスク化し
具体例 13 完了!
まとめ • 新卒エンジニアでも技術的負債の解消への意識をすることで、負債解消 に貢献できる • これまでの経緯を知らないからこそ、フラットな視点で技術的負債を見 ることができる強みが新卒エンジニアにはある • (新卒エンジニアでも)技術的負債に向き合っていきましょう! 14