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「普通のWeb系事業会社」のテックブログ運営
 / Tech Blog Operations ...

「普通のWeb系事業会社」のテックブログ運営
 / Tech Blog Operations in an Ordinary Web-Based Company #DevReljp

DevRel Meetup in Tokyo #74 〜アウトプット〜
https://devrel.connpass.com/event/245173/ での発表資料です。

【発表についてのブログ記事】
「DevRel Meetup in Tokyo #74 で「普通のWeb系事業会社のブログ運営」について発表しました」
https://tech.bm-sms.co.jp/entry/2022/05/31/120000

【言及した資料】
「テックブログ立ち上げから1年間の取り組みと学び:「編集チーム」としての試行錯誤をふりかえる」
https://tech.bm-sms.co.jp/entry/2022/03/29/120000

「ブログを書く技術 / Blog is My Life」 https://speakerdeck.com/kakakakakku/blog-is-my-life

『カイゼン・ジャーニー たった1人からはじめて、「越境」するチームをつくるまで』
https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798153346

SMS tech

May 18, 2022
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Transcript

  1. 1 © SMS Co., Ltd. 2022.5.11 at DevRel Meetup in

    Tokyo #74 〜アウトプット
 https://devrel.connpass.com/event/245173/
 「普通のWeb系事業会社」のテックブログ運営

  2. 3 © SMS Co., Ltd. • 医療・介護・ヘルスケア・シニアライフの領域で事業を展開してい るWeb系事業会社
 • およそ50名の正社員エンジニアが在籍


    ◦ 特別大きくも小さくもない
 • 複数の事業、独立性の高いチーム、多様な技術スタック
 ◦ 「エス・エム・エスといえばこれ!」という技術はない
 エス・エム・エスってどんな会社?

  3. 4 © SMS Co., Ltd. • 特別大きいわけではない
 • かといって小さくもない
 •

    特定の技術に会社として強みがあるわけでもない
 今日のテーマ
 普通のWeb系事業会社でブログ運営をする上での考え方
  4. 5 © SMS Co., Ltd. 1. チームでブログ運営に取り組むこと
 ◦ チームの運営における注意点と工夫
 2.

    コンテンツをどう作っていくか
 ◦ 「ネタがない」にどう向き合うか
 ◦ どのような方針でコンテンツを作っていくのか
 3. 「ブログから組織へ」
 ◦ 社内へのアウトプットとしてのブログ
 ◦ ブログ運営から組織への働きかけ
 3つの切り口

  5. 6 © SMS Co., Ltd. 3つの切り口
 1. チームでブログ運営に取り組むこと
 ◦ チームの運営における注意点と工夫


    2. コンテンツをどう作っていくか
 ◦ 「ネタがない」にどう向き合うか
 ◦ どのような方針でコンテンツを作っていくのか
 3. 「ブログから組織へ」
 ◦ 社内へのアウトプットとしてのブログ
 ◦ ブログ運営から組織への働きかけ

  6. 7 © SMS Co., Ltd. 何にチームで取り組むのか/なぜチームで取り組むのか
 • 編集チーム(エンジニア6名)で運営を担う
 • ブログをデリバリーまで持っていくまでの作業


    ◦ テーマ探し
 ◦ 執筆者のサポート
 ◦ 校正やアイキャッチ作成
 • 単純に 手数が必要
 • 複数人いればそれだけ社内の広い範囲に目が届く
 ◦ いろいろな事業からエンジニアを集める

  7. 8 © SMS Co., Ltd. 編集チームとその周辺
 編集チーム (エンジニア6名) 人事 担当EM

    技術責任者 その他の人々 • 定例ミーティング(毎週)
 ◦ 状況確認
 ◦ コンテンツ検討
 ◦ レビュー
 ◦ ふりかえり
 • Slack の public channel
 ◦ メンバー以外もコメント
 ◦ 記事への反応のシェア

  8. 9 © SMS Co., Ltd. チームで取り組むに当たっての落とし穴
 • メンバーは本業(エンジニアリング)を別に持っている
 ◦ どっちが「本業」というのはないのだが、気持ち的にはやはり

    エンジニアリングに時間を使いたい人が多い
 • 余裕がなくなってくると、惰性で取り組んでしまいがち
 ◦ カイゼンの滞り
 ◦ 目的意識のズレ
 ◦ モチベーションの低下

  9. 10 © SMS Co., Ltd. • 記事を公開できたら「完了!次!」となりがち
 ◦ 編集担当者は公開直前の作業が多く、燃え尽きる
 •

    執筆者は一度書くと間が空くのでカイゼンの動機が乏しい
 • ブログ運営が「上手くなっていかない」
 ◦ 「何も考えずにたた公開していくだけ」になってしまう
 カイゼンの滞り

  10. 11 © SMS Co., Ltd. • ふりかえりを行う
 ◦ デリバリーまでのプロセスの点検
 ◦

    公開した記事の評価
 ▪ SNSでの反応
 ▪ Google Analytics など
 ◦ 編集・執筆者への労いも
 • 「もっと上手くブログを運営できないか」を考える習慣
 定期的に「ふりかえり」

  11. 12 © SMS Co., Ltd. 目的意識のズレ
 • ブログ記事をデリバリーすることが主な責務
 ◦ そこにばかり目が行ってしまう


    • 採用という成果への結びつきは見えづらい
 ◦ 採用の方針はブログの方針を100%規定しない
 • とはいえ、ブログ運営には明確な方針・目的が不可欠
 ◦ どういうコンテンツを作るか
 ◦ 限られたリソースで何を優先するか

  12. 14 © SMS Co., Ltd. • 途中で目的を少し修正したけど、明確に再定義できていなくて、 ひたすら現状追認になってしまっていないか?
 • 執筆者の負担やコンテンツ不足といった課題はずっとあるので、

    抜本的にコンテンツの作り方を見直しては?
 • 当初思っていた「良い記事」とは違う種類の記事がむしろ良い成 果に繋がっている場面もあるので、そこに力を注ぐようにして は?
 「むきなおり」で出た話

  13. 15 © SMS Co., Ltd. • 「本業に時間を使いたい」と思う人がいるのは自然
 ◦ ブログに熱心な人もいるが、少数派
 •

    「会社にとって大事」だけでは苦しい
 • 新しい学びがなければ、モチベーションは下がる
 モチベーションの低下

  14. 17 © SMS Co., Ltd. 編集チームの魅力(例)
 • 普段の仕事からは得られない経験・スキルが得られる
 ◦ Webマーケティングの観点


    ▪ ex. Google Analytics による分析
 ◦ コンテンツ作りの観点
 ▪ ex. 読まれるタイトルの付け方
 • 他事業のエンジニアと接する機会が得られる
 ◦ 同じ会社でも事業が違うとスキルセットや考え方が違う
 ◦ 執筆者はシニアなエンジニアも多い

  15. 18 © SMS Co., Ltd. 3つの切り口
 1. チームでブログ運営に取り組むこと
 ◦ チームの運営における注意点と工夫


    2. コンテンツをどう作っていくか
 ◦ 「ネタがない」にどう向き合うか
 ◦ どのような方針でコンテンツを作っていくのか
 3. 「ブログから組織へ」
 ◦ 社内へのアウトプットとしてのブログ
 ◦ ブログ運営から組織への働きかけ

  16. 19 © SMS Co., Ltd. つきまとう悩み
 • ネタがない!
 ◦ 武器(軸)になるトピックがない


    ◦ 自主性に任せて記事が足りるほどエンジニアがいない

  17. 20 © SMS Co., Ltd. 「ネタがない」ということはないはず?
 kakakakakku「ブログを書く技術 / Blog is

    My Life」 https://speakerdeck.com/kakakakakku/blog-is-my-life?slide=17 (2022年5月10日閲覧)
  18. 21 © SMS Co., Ltd. • 「会社を理解してもらうこと」もブログの目的
 ◦ 「よく思われる」は必須ではない
 ◦

    発信の内容は「すごいこと」でなくてもいい
 • どういう課題にどう取り組んでいるか?を伝える
 ◦ 課題の現れてくる背景・状況
 ◦ 解決に向けた考え方・アプローチ
 ◦ 使っている技術
 「ネタがない」のではなく、「ハードルの上げ過ぎ」

  19. 22 © SMS Co., Ltd. • 開始当初、「いい記事」を出そうとして頑張りすぎた
 • 執筆を依頼すると返ってくる躊躇いの声
 ◦

    「あんなにちゃんとした記事書けませんよ〜」
 • ライトな記事も織り交ぜてハードルを下げる
 • エンジニアとブログとの距離を小さく保つことが重要
 ◦ 🙅「一部の人たちで「しっかり」作っているもの」
 ◦ 🙆「みんなで作っているもの」
 ◦ コミュニティ運営に近い発想が重要?
 失敗談

  20. 23 © SMS Co., Ltd. コンテンツ作りの考え方
 • 「いい記事」を出して、会社の魅力を広く伝えたい
 ◦ とはいえ、バズるだけが正義ではない(当然)


    • 継続することの大切さ
 ◦ 継続していれば、読んでもらえる。
 ◦ ライトな記事でもよい
 ◦ 「しっかりした会社という印象」というフィードバック
 • 継続しながら、「力を込めた記事」も出していく
 ◦ 継続することで付く読者、バズった記事で付く読者

  21. 24 © SMS Co., Ltd. 3つの切り口
 1. チームでブログ運営に取り組むこと
 ◦ チームの運営における注意点と工夫


    2. コンテンツをどう作っていくか
 ◦ どのような方針でコンテンツを作っていくのか
 ◦ 「ネタがない」にどう向き合うか
 3. 「ブログから組織へ」
 ◦ 社内へのアウトプットとしてのブログ
 ◦ ブログ運営から組織への働きかけ

  22. 26 © SMS Co., Ltd. • 社内の潜在的なネタを掘り起こす
 ◦ 当事者たちは自分たちのしていることを当然と思いがち
 ◦

    他の事業やチームのことは実はあまり知らない
 • 探しにいくのもブログ編集チームの役割
 ◦ 各事業・チームの顔の広い人にヒアリング
 ◦ Slackのいろんなチャンネルから集まる仕組み
 ▪ Reacji Channeler https://reacji-channeler.builtbyslack.com/ の活用
 ブログを通じて面白いこと・知見を共有する

  23. 27 © SMS Co., Ltd. • ブログになるような魅力的な・面白い取り組みを生み出す
 ◦ 「アウトプット駆動で勉強」の企業版
 •

    社内のニーズから新しい取り組みを考える
 ◦ 社内勉強会、講演など
 ◦ 「社内のエンジニアが面白いと思うもの」を面白いと思う人 は、会社にマッチしているかも?
 「ネタの発掘」のその先へ

  24. 28 © SMS Co., Ltd. • チームの運営を真剣に考える
 ◦ ソフトウェア開発のプラクティスも参考に
 •

    ハードルの上げすぎに注意
 ◦ 社員にとっての「みんなのブログ」に
 • ブログ運営を通じて組織もよくする
 ◦ 自慢できる組織は広報の最大の武器
 まとめ