Upgrade to PRO for Only $50/Year—Limited-Time Offer! 🔥

職場にPythonistaを増やす方法

 職場にPythonistaを増やす方法

2022-05-12 StaPy#81 LT

Soogie

May 12, 2022
Tweet

More Decks by Soogie

Other Decks in Programming

Transcript

  1. 自己紹介 • 事務系サラリーマン歴34年 主なツール:Excel • Python歴8年 独学趣味プログラマー • 最近は仕事(データ分析)でもPythonを使うようになった •

    PyConJP2016,2018, 2021登壇 • Python Boot Camp TA×5回 • Python関連書籍を中心に出版前レビュー×15冊 レビュー依頼は断らない主義
  2. トーク内容 話すこと • 職場にPythonistaがいない状況から,全員Pythonistaになるまでの 取り組み内容と工夫の共有 • 今日のトークではPythonistaというのはPythonを使える人,くらいの意味 iOS用アプリ「Pythonista」の話ではありません 話さないこと •

    優秀なエンジニアの採用の仕方 • 優秀なPythonistaの育て方 →知ってる方は教えてください ※あくまで発表者個人の意見であり所属組織の方針を代表するものではありません
  3. Step2. SoogieさんはPythonに詳しいらしいよ • ことあるごとに「Pythonいいぞー」と言ってる • 残業切り上げてPythonの勉強会に通ってるらしい • 週末にもハッカソン(Python mini Hack-a-thon)に参加してるんだって

    • この前有休とってPythonのカンファレンス(PyConJP)に行くって言ってた • 行っただけじゃなくて登壇もしてアーカイブがYouTubeにあるらしい • 頼まれて初心者向けのPythonの書籍をレビューしたんだって Pythonに詳しい人,という自分のイメージをセルフプロデュース →データ分析組織(Pythonistaいないけど)を立ち上げるときに声がかかった
  4. Step4. 興味があれば誰でも基礎から教えます • Python Boot Campのテキストを自社業務に合わせて改変 • 最後の実習をスクレイピングから簡単なデータ分析に変更 • 会社のPCにインストールするためのIT部門への申請を簡略化

    • この書き方なら簡単に通るよ(IT部門根回し済み) • 全員同じバージョンで揃えてサポート負荷軽減 • Anacondaで揃えようとしたら有償化の話が出て慌てた • 受講者レベルに合わせて,初心者講座と初級者講座の2種類用意 • 文法から手厚く説明多め or ハンズオン多め • 質問用Teams設置 「なんかできそうな気がしてきた」 「ちょっとやってみようかな」
  5. Step5. Tipsの共有 • 社内イントラでPythonのTipsを共有 • ネットの情報の調べ方やおすすめ入門書は初級者講座で手厚く説明 • でも大量にヒットした検索結果から自分の欲しい情報を取り出すのは大変 • 「あれ,これってどうすれば?」を先回りしてつまづきそうな石を除去

    • 「Excelと同じ結果になるように四捨五入したい」みたいに,やりたいことを見出しにして サンプルプログラムをつける • 自分がつまづいて乗り越えた内容を書き溜めていくだけ (大半が業務密着なので実例紹介はご勘弁ください) • パッケージつくって社内配布については検討中 • あと3年で定年なので,メンテナを育ててからかな
  6. 5つのステップを踏んだ結果 • 2022年4月現在,職場全員がPythonista (マネジャー入れて8名) • 世間の潮流(データサイエンティストとか,機械学習とか,DXとか)に乗っ かったラッキーもあり • レベルの高低はあるものの,自分でなんとか書ける,人が書いたコードを 読んでいじれる状態

    • ただし講座受講者全員がPythonistaになるわけではない(他部署の人で講 座終了後一度もPythonを触ってない人もいる) • 今後は,ソースコードのバージョン管理(Git)とか,リーダブルコードの浸透 とか,質をあげていきたいな〜
  7. まとめ 職場にPythonistaを増やすには • StaPyやPyConJPなど,Pythonコミュニティに積極的に参加する • 自分がある程度使えるようになる(Python Boot CampのTAおすすめ) • まずはPythonの認知から,戦略的に動く

    職場にPythonistaが増えただけでなく,教えるために自分がさらに Pythonに詳しくなったのも収穫 あなたも職場のPythonエバンジェリストになりませんか?