Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
言語を自作する勉強会を開いてみた
Search
soukouki
December 11, 2021
Technology
0
160
言語を自作する勉強会を開いてみた
Zli 2021大LT冬(2021-12-11)で発表したLTのスライドです。
soukouki
December 11, 2021
Tweet
Share
More Decks by soukouki
See All by soukouki
自作Cコンパイラ 8時間の奮闘
soukouki
0
1.1k
定理証明支援系Coq(セキュリティキャンプLT会)
soukouki
1
150
Coqで選択公理を形式化してみた
soukouki
0
230
「プログラミング」と「数学」の関係 〜カリー・ハワード同系対応と定理証明支援系Coq〜
soukouki
1
120
型クラスと依存型のカルパッチョ、代数的構造を添えて
soukouki
2
490
Coqのコントリビューターになった話
soukouki
0
160
次に流行る※プログラミング言語「Lean」
soukouki
2
1.5k
証明しながらプログラミング! - タクティックによるCoqプログラミング
soukouki
0
230
帰納型とパターンマッチングの紹介
soukouki
0
130
Other Decks in Technology
See All in Technology
NW-JAWS #14 re:Invent 2024(予選落ち含)で 発表された推しアップデートについて
nagisa53
0
270
AI時代のデータセンターネットワーク
lycorptech_jp
PRO
1
290
20241220_S3 tablesの使い方を検証してみた
handy
4
640
どちらを使う?GitHub or Azure DevOps Ver. 24H2
kkamegawa
0
920
5分でわかるDuckDB
chanyou0311
10
3.2k
組織に自動テストを書く文化を根付かせる戦略(2024冬版) / Building Automated Test Culture 2024 Winter Edition
twada
PRO
17
4.8k
WACATE2024冬セッション資料(ユーザビリティ)
scarletplover
0
210
PHPからGoへのマイグレーション for DMMアフィリエイト
yabakokobayashi
1
170
DUSt3R, MASt3R, MASt3R-SfM にみる3D基盤モデル
spatial_ai_network
2
190
日本版とグローバル版のモバイルアプリ統合の開発の裏側と今後の展望
miichan
1
130
alecthomas/kong はいいぞ / kamakura.go#7
fujiwara3
1
300
PHP ユーザのための OpenTelemetry 入門 / phpcon2024-opentelemetry
shin1x1
2
840
Featured
See All Featured
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
17
2.3k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
365
25k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
I Don’t Have Time: Getting Over the Fear to Launch Your Podcast
jcasabona
29
2k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
175
9.4k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
48k
Build your cross-platform service in a week with App Engine
jlugia
229
18k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
40
2.4k
Designing for Performance
lara
604
68k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
73
5.4k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
410
22k
Transcript
言語を自作する勉強会を開催してみた 大LT(2021-12-11) sou7 / soukouki
おはようございます!!! 昨日の夜から快活にこもってLTスライド作って、家に帰って仮眠していたら寝坊しま した 2
13時4分のツイートです 3
自己紹介 学部1年のsou7/soukouki です。 最近はプログラミング言語の構文とか型とかに 興味があり、夏休みには自作言語のインタプリ タとか作ってました。次はコンパイラ制作に挑 戦してみます・・・! 今回はみんな大好きVSCode上で発表したいと 思います。 4
Marpはいいぞ このスライドはMarpを利用して作成しています マークダウンから発表用のスライドを作成できてとても便利! スライドの見た目の変更にはCSSを利用でき、なんとアニメーションまで使えちゃいま す! 5
ちなみにこのスライドのマークダウンファイルはこんな感じです 6
各種アカウント Twitter Discord GitHub @sou7_ _ _ sou7#0094 @soukouki 7
勉強会の概要 期間 11月の末からクリスマスまで メインターゲット ある程度自在にプログラムの書ける学部1-2年生 参加者数 10人 回数 4時間 x
5回 講師とTA 講師1人(私) TA2人(ERASER, matumoto) 実装言語 JavaScript 計5回の勉強会の後、冬休みの間に自由に機能を拡張/新規してもらい、冬休み明けに 発表してもらえると嬉しいな―、と計画しています 8
開催した動機 プログラミング言語の構文とかについて興味があるけれど、 言語について詳しくやってる友達がいない・・・ 悲しい・・・ 9
いないのであれば、作ればいい! 自分好みの友達を育成していくゲーム 10
なんと自分で勉強会を開くと、不思議なことに勉強会で伝えた分野の知識を持った友 達が量産できるんですね!! 言語を自作する勉強会を開いて、言語自作仲間を増やしちゃおう!!! 11
勉強会の流れ すべてを一から実装!! 12
・・・だと難易度が高すぎるため、こちらで機能の少ないインタプリタを用意した上 で、機能追加を通して学ぶ形にしてみました メインは演習において、たまに講義を交えつつひたすら改造していく流れです 13
到達目標 インタプリタの処理系の作り方を把握し、自身で新しく処理系を実装するための知識 を得て、最終課題では自分で新たな構文を実装できることを目標としています 参加者の人が考えてくる構文をとても楽しみにしています 14
具体的な内容 字句解析 構文解析(再帰下降構文解析 / PEGパーサー) 評価(抽象構文木上をたどって実行する仕組み) 環境 15
第2回までの感想 直接感想を聞いている限りは、割と良い反応が多いです 実際、一回一回が長時間に及ぶ勉強会の割には、脱落した方は今の所いません 参加者が皆プログラム組むのが好きなだけかも知れない・・・? 少人数のためにフォローアップがしやすいのもあるかも知れません 講師としてはかなり手間がかかっている点はありますが、自分の好きな分野の話 が無限に語れるので、けっこう楽しいです 16
参加者への良い影響 言語の処理系に対する知識 言語についての知識だけでなく、実装を通してプログラミング全般への知識が深 まっている コンピュータについての基礎的な知識(改行文字と \n の違い) 開発に必要な知識(Git, ESLint, TDD)
JavaScriptの構文の知識 17
自分自身への良い影響 インタプリタを作る機会ができた 夏休みの最初に作ったインタプリタはバグが多すぎて辛かった (多分まだ見つけてないだけで大量にバグがある) 友達に言語の知識を前提とした質問ができるようになった 気軽に「〇〇言語の if って式?それとも文?」と聞ける! 実績として使える 自身のアイデンティティーの確立(言語自作の人)
18
もっと広い分野への影響 しんぶんぶんくん・直也先輩主催のAizuHackに続く勉強会だったので、勉強会を 開くムーブメントがUBIC界隈で起きている気がします ERASERくんは早くTypeScript/React勉強会を開きましょう! jimang先輩のRust勉強会、期待してます! 19
自分自身への悪い影響 絶起常習犯 落単 (課題とテスト適当にやりすぎた) 20
反省点 エコシステム化などは全く考えていないので、継続して取り組むことは難しい 説明をスライドではなく、対面での説明で行っているため、自習用の資料として 活用することが困難 参加者のレベルに合わせられるという利点もあるので、一概に悪いとは言えなさそう 微積分27F 21
まとめ sou7先生のQ3の累積GPAにご期待ください!!!!! 22