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より良いシステムを目指すための学びの勘所
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Sugii Masakatsu
June 29, 2025
Technology
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より良いシステムを目指すための学びの勘所
2025.6.27 今こそ聞きたい!ガバメントクラウド ~実課題編~ でのスライドです。
https://srest.connpass.com/event/354147/
Sugii Masakatsu
June 29, 2025
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Transcript
より良いシステムを目指すための学びの勘所 2025.6.27 杉井 正克
• 行政デジタル改革共創会議(デッカイギ)実行委員 • 自治体クラウド勉強会 主催 • Gov-JAWS ファウンダー • X:@sugiim
• FC東京 / FC町田ゼルビア / クリアソン新宿 • ビール / 日本酒 杉井 正克(すぎい まさかつ) 2 • 某広域自治体の政策連携団体 所属 • 総務省 地方公共団体の経営・財務マネジメント強化事業アドバイザー • 一般社団法人 耐災害デジタルコーディネーションセンター(DIT/CC) 理事 Works Community Fun ※発言は個人の見解に基づくものであり、所属組織を代表するものではありません。 自治体クラウド勉強会
3 より良いシステムを目指すための学びの勘所
そもそも、なぜ公共分野はDXを頑張っているのか? ⇒ 人口減少とともに公務員の数も減っていく(かつ社会の制度は複雑化する) なぜ公共はDXを進めるのか 4 内閣官房 デジタル行財政改革会議 デジタル行財政改革戦略チーム(第1回)宮坂構成員提出資料 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/senryaku1/senryaku1.html
そもそも、なぜ公共分野はDXを頑張っているのか? ⇒ 人口減少とともに公務員の数も減っていく(かつ社会の制度は複雑化する) なぜ公共はDXを進めるのか 5 内閣官房 デジタル行財政改革会議 デジタル行財政改革戦略チーム(第1回)宮坂構成員提出資料 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_gyozaikaikaku/senryaku1/senryaku1.html 今後少なくなっていく職員で公共サービスを維持・発展させなければいけない
(もちろん民間の人材も減少していく) 大前提 デジタル活用は有効な手段の1つ
公共分野におけるクラウド利用はまだまだ始まったばかり • 地方自治体 基幹業務システムの標準化・ガバメントクラウド移行の期限は2025年度末。 • 国、地方の公共団体におけるクラウド利用の制度や環境が整ってきた。 • 『ガバメントクラウド利用検討の努力義務』により今後のクラウド利用は広がっていく 公共分野でのクラウド 6
2021年度 2022年度 2023年度 2024年度 2018 2019 デジタル・ガバメント 実行計画 デジタル・ガバメント 実行計画 デジタル・ガバメント実行計画にて 「クラウド・バイ・デフォルト原則」 が示される。 2020年度 ISMAP利用開始 ISMAP利用開始 デジタル社会の実現に 向けた重点計画 デジタル社会の実現に 向けた重点計画 クラウドサービスの検討に当たっては、 原則ガバメントクラウドを検討する方針が示された。 デジタル社会の実現に向け た重点計画(改定) 地方公共団体の基幹業務シス テムがガバメントクラウドへ 移行することが示されている。 デジタル手続法 改正 情報通信技術を活用した行政の 推進等に関する法律の一部を改正する法律 ガバメントクラウド 利用検討の努力義務 を規定。 ガバメントクラウド 運用開始
公共分野でクラウドを適切に使っていく 税金の無駄遣いじゃない品質の良いサービスになる 公共分野でのクラウド 7
職員が減っていく中で新しいことを学ぶ? (小規模な自治体では兼務だらけなのに?) 公共分野でのクラウド 8
自治体職員と事業者が 良きパートナーとなる 公共分野でのクラウド 9 解決策の1つ
自治体職員と事業者が良きパートナーとなる 良き発注者 10 良き 発注者 システムの 専門家
自治体職員と事業者が良きパートナーとなる 良き発注者 11 良き 発注者 システムの 専門家 • 技術の概要を理解している •
課題や要望を説明できる • 業務・意思決定に責任を持つ • 自治体の業務を理解している • システムの特性を説明できる • 技術に責任を持つ リスクペクトと一定の緊張感
自治体職員と事業者が良きパートナーとなる 良き発注者 12 良き 発注者 システムの 専門家 理解 説明 責任
責任 リスクペクトと一定の緊張感
!(良き発注者) 13 ITエンジニアのためのハイプレッシャー下での対応術 2011/4/13 鳥山 康見 (著) 事業者にとって…、 • 説明するコスト(資料作成、説明リレー)
• すぐ呼び出されるコスト • 意思決定が遅い、後々撤回される はプロジェクトリスクであり、見積りが高くなる要因にも。
良き発注者 14 職員が減っていく中でどうやって? (小規模な自治体では兼務だらけなのに?)
15 より良いシステムを目指すための学びの勘所
システム開発の勘所 16 コスト 人手・手間 品質 (可用性や業務継続性)
システム開発の勘所 17 コスト 人手・手間 品質 (可用性や業務継続性) まずはココ。職員・人が減るのは避けられない。 ・大前提として人や手間が掛からない方法や構成を考える ・個別システムの構築ではなくサービスの「利用」等 ・管理の手間が少ない方法や構成
(マネージドサービスや自動化) 制約 (人が減ることは避けられない)
システム開発の勘所 18 コスト 人手・手間 品質 (可用性や業務継続性) トレードオフとなりがち & 認識がズレやすいところ ・非機能要件とコストのトレードオフ
・特に可用性、業務継続性、バックアップなどは 認識のズレが起きやすい(個人の経験) ・セキュリティも過剰や無駄がないか要チェック
システム開発の勘所 19 コスト 人手・手間 品質 (可用性や業務継続性) コスト最適化 サービス利用 自動化 クラウドの様々な
機能の選択 制約 (人が減ることは避けられない) トレードオフ
システム開発の勘所 20 コスト 人手・手間 品質 (可用性や業務継続性) 減らす方向をまず考える ・独自システムの構築ではなくサービス利用にできないか? ・日々の運用や問い合わせ対応が増えないか? ・自動化、マネージドサービスは利用できそうか?
コスト改善の取り組み(クラウドだからできること) ・利用量、利用率の計測・確認による無駄の継続的な改善 ・より安い方法(⾧期継続割引や構成変更など)の検討 ・非機能要件とのトレードオフの定期的な見直し ト レ ー ド オ フ 制 約 非機能要件の検討・定期的な見直し ・業務に求められるレベルと合致するか? ・コストとのトレードオフを検討する箇所はないか? 業務側を少し改善するだけで大幅なコスト削減にならないか? ・過剰な冗⾧化やバックアップ、セキュリティ対策となっていないか?
システム開発の勘所 21 少ない職員でこれやるのも厳しくない? (小規模な自治体では兼務だらけなのに?)
仲間を作る 22 学ぶ 繋がる 学ぶ仲間を作る (聞ける仲間を作る)
仲間を作る 23 近隣の自治体・シビックテックの繋がり 技術コミュニティ・勉強会 共創プラットフォーム / デッカイギ アドバイザー制度 自治体職員 &
多様なステークホルダー のコミュニティ 顔の見える仲間・相談できる仲間 技術を学ぶ場・交流する場 呼べる・聞ける・学ぶ 自治体クラウド勉強会 • 窓口BPRアドバイザー派遣事業 • 地域情報化アドバイザー派遣制度(ICT人材派遣制度) • 地方公共団体の経営・財務マネジメント強化事業 すぎい
• 今後職員が減るという大前提 • その中で良い公共サービスを維持・展開する • 良き発注者、事業者との良好なパートナーシップ • 「人手・手間」「コスト」「品質(非機能) 」 •
仲間を作る / コミュニティに参加する まとめ 24
25 より良いシステムを目指すための学びの勘所 2025.6.27 杉井 正克 ご清聴ありがとうございました