$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
低対話型サーバハニーポットの運用結果及び考察 / Operation result of lo...
Search
takahoyo
August 13, 2014
Technology
0
240
低対話型サーバハニーポットの運用結果及び考察 / Operation result of low interaction honeypots
セキュリティ・キャンプ 全国大会 2014 のチューター成果報告で発表したハニーポットの運用の話です。
takahoyo
August 13, 2014
Tweet
Share
More Decks by takahoyo
See All by takahoyo
OSEP取るまでにやったこと
takahoyo
0
2.1k
"申" (猿)がつくセキュリティツールを検証してみた
takahoyo
4
1.2k
おうちで出来るセキュリティチャレンジ / cyber security challenge from home
takahoyo
4
1.9k
malspamの情報収集と解析 / malspam information gathering and analysis
takahoyo
0
92
Elastic StackでWebサーバのログ解析を始めた件について / Web server access log analysis using Elastic Stack
takahoyo
0
200
Scapyで作る・解析するパケット/ network packets craft and analysis by Scapy
takahoyo
2
2.1k
パケットで遊ぼう / let's play using network packet
takahoyo
0
210
hpingで作るパケット / network packet craft by hping
takahoyo
0
390
Other Decks in Technology
See All in Technology
HIG学習用スライド
yuukiw00w
0
110
freeeにおけるファンクションを超えた一気通貫でのAI活用
jaxx2104
3
600
pmconf2025 - 他社事例を"自社仕様化"する技術_iRAFT法
daichi_yamashita
0
490
たかが特別な時間の終わり / It's Only the End of Special Time
watany
2
490
Oracle Database@Google Cloud:サービス概要のご紹介
oracle4engineer
PRO
0
640
Noを伝える技術2025: 爆速合意形成のためのNICOフレームワーク速習 #pmconf2025
aki_iinuma
2
1k
mablでリグレッションテストをデイリー実行するまで #mablExperience
bengo4com
0
470
A Compass of Thought: Guiding the Future of Test Automation ( #jassttokai25 , #jassttokai )
teyamagu
PRO
1
190
その設計、 本当に価値を生んでますか?
shimomura
2
180
知っていると得する!Movable Type 9 の新機能を徹底解説
masakah
0
200
Claude Code はじめてガイド -1時間で学べるAI駆動開発の基本と実践-
oikon48
42
25k
名刺メーカーDevグループ 紹介資料
sansan33
PRO
0
980
Featured
See All Featured
Writing Fast Ruby
sferik
630
62k
Unsuck your backbone
ammeep
671
58k
No one is an island. Learnings from fostering a developers community.
thoeni
21
3.5k
The Straight Up "How To Draw Better" Workshop
denniskardys
239
140k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
31
3k
Designing for Performance
lara
610
69k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
60
9.6k
Save Time (by Creating Custom Rails Generators)
garrettdimon
PRO
32
1.8k
ピンチをチャンスに:未来をつくるプロダクトロードマップ #pmconf2020
aki_iinuma
128
54k
Building Adaptive Systems
keathley
44
2.9k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
73
5k
Transcript
ハニーポットの運用結果及び考察 @takahoyo
目次 ハニーポットとは 運用したハニーポットの概要 ログの解析について 解析結果 結果から考えられること 今後どうするか
ハニーポットとは 攻撃を受けやすいようわざと脆弱性を残したサーバなど 主な目的 マルウェアを捕獲する 攻撃者(マルウェア)の攻撃を分析する 様々な種類
低対話型:サービスをエミュレート 高対話型:本物のアプリケーションやOS クライアント型:自分から怪しいサイトにアクセスしに行く
運用したハニーポット 2種類の低対話型ハニーポット Dionaea Kippo
Dionaea(ハエトリグサ) FTP,HTTP,SMB,MSSQL,MYSQLなど多くのサービスをエミュレート SMBやFTPで捕まえたバイナリを保存 通信のログも保存 SQLiteのデータベースでログを出力可 Virus Totalとの連携機能(バイナリの解析結果をログに保存) p0f v2とも連携が可 通信からOSを予測(passive
fingerprinting)しログに保存
Kippo SSHをエミュレート Brute-force Attackをログするように設計 ログインした攻撃者にはシェルを操作させる コマンドもエミュレート シェル操作履歴もログに残る(Demo) wgetでダウンロードしたバイナリも保存 Dionaeaと共存が可能!!
ログの解析項目 Dionaea 日毎のアクセス回数 アクセスされているサービス アクセスしてきた国 アクセスしてきた端末のOS 捕まったマルウェアの種類 Kippo アクセスしてきた国 アクセスしてきたユーザ
アクセスしてきたパスワード
解析に用いたツール Excel 時々 Python Excel SQLite DBをすべてCSVにしてExcelにインポート 頻度分析や結果のグラフ化など Python IP→Countryの変換(GeoIP
DBのPython用APIを使用) Kippoのログからuser/passのcsvファイル作成
解析結果 2014年6月7日 ~ 7月31日の約2カ月間運用 総アクセス数 Dionaea : 2,504,496件 (SQLiteのログが2GBくらい) Kippo
: 12,243件
Dionaea 解析結果
なんとなく周期がある?
圧倒的にSMB
SMB以外では HTTP, SQL系が狙われやすい
アメリカ・ロシア・台湾・中国が多い
圧倒的にWindows ※結果が正確ではありません
Windows XP・2000が目立つ ※結果が正確ではありません
ほとんどがワーム
Kippo 解析結果
ほとんど中国
・rootが圧倒的( rootでログインできないようにする) ・ここにあるユーザ名は使うべきではない
ここにあるパスワードは使うべきではない
結果から考えられること (Dionaea) アクセスのほとんどがマルウェア(ワーム)による感染活動 → アクセスして来た国はマルウェア感染端末が多い → Win Vista以前のOSに感染してることが多い SQLは狙われやすいから、使わないなら塞ごう マルウェア収集には限界がある
→マルウェア収集にはWebクライアント型の方が良いかも
結果から考えられること (Kippo) マルウェアがパスワードの試行を試している可能性も rootでログインできないようにしておこう passwordとかわかりやすいパスワードにするのは絶対やめよう (Honeypotなら別だが…)
今後どうするか ログ解析について マクロな解析だけでなくミクロな解析も 改善点 ハニーポットとわかりにくくする Dionaeaは、nmapでバレる Kippoは、SHODANにバレる、シェルを操作するとバレる → コードに改良を施す
9月くらいには再稼働したいな…
END Thank you for Listening