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OST 他流試合 〜異文化の架け橋を旅で探った〜

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March 15, 2025
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OST 他流試合 〜異文化の架け橋を旅で探った〜

「OST 他流試合 〜異文化の架け橋を旅で探った〜」の概要と学習ノートをまとめました。

## 概要

このプレゼンテーションは「OST 他流試合」というタイトルで、日本とシンガポール間の異文化交流とその学びについて紹介しています。Play#14と呼ばれるアンカンファレンス形式の参加者主導型イベントを中心に、異なる文化間での学びと組織開発について探求しています。

主な内容:
- Play14は2012年にルクセンブルクで始まった世界的なアジャイルコミュニティイベント
- 「遊び」を通じて学び、共有し、実験する2.5日間の体験
- 次回のオンラインイベントは2025年3月27日(木)19時から開催予定
- マネジメントのアップデート、DX(デジタルトランスフォーメーション)の考え方
- オランダの「週休3日の働き方」とゲームによる学習方法

## 学習ノート

### 1. 異文化間のエネルギー差

東南アジアと日本の文化的差異:
- 東南アジア:個人の意見表明が積極的、フラットな人間関係、自発的な参加と移動、失敗を恐れない実験精神
- 日本:「和」を重視、階層意識が残りやすい、「空気を読む」文化、完璧を目指す傾向

### 2. 新しいマネジメント思考

- Management 3.0:自立分散型組織づくり
- オランダで生まれた週休3日の働き方
- 「階層型組織から価値創造システムへのシフト」

### 3. 学びのアプローチ

- ゲーミフィケーションを学習設計に取り入れる重要性
- 「知識は実践するまで価値がない」という考え方
- 「真剣な遊びを通じて真剣に学ぶ」(Serious learning through serious play)

### 4. 潜伏学習プログラム

社会課題解決のための潜入型組織改善プロセス:
1. 問題認識と対象選定
2. 潜入準備と潜入
3. 観察と情報収集
4. 問題の地図化
5. 改善提案の策定
6. 経営層への提案と実行支援

### 5. 個人の発達と振り返り

- 日記を用いた発達段階モデルに基づく分析
- スザンヌ・クック=グロイターの9段階発達モデル
- 自己の発達段階を理解するためのプロセス

### 6. 発見と気づき

- 文化の境界を超えた学びの可能性
- 言葉より先に「音やニュアンス」をつかむことの重要性
- 異なる文化の架け橋を旅で探るという手法

### 実践的活用

- Play14のようなオープンスペース形式の学びを自組織に取り入れる
- 異文化体験を通じて自文化の前提を問い直す
- ゲームを通じた学びを促進し、組織変革に活かす

次回のオンラインイベント参加を通じて、世界のOSTに参加し、異文化交流と学びを深める機会があります(2025年3月27日木曜19時から、https://play14japan-20250327.peatix.com/view)。

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yasuyuki kashima

March 15, 2025
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Transcript

  1. 問題 疑問 OST エネルギーの圧倒的な差 東南アジア • 個人の意見表明が積極的 • フラットな人間関係 •

    自発的な参加と移動 • 失敗を恐れない実験精神 日本 • 「和」を重視する傾向 • 階層意識が残りやすい • 「空気を読む」文化 • 完璧を目指す傾向
  2. Play 14とは 概要 • Play 14は、参加者が主導する学びと共有のイベ ントで、世界中で開催されています。 • 2012年にルクセンブルクで始まり、現在はグロ ーバルに展開しています。毎月どこかの国で開催。

    • この2.5日のイベントは、参加者によって内容が 決められるオープンスペースフォーマットです。 • 「真剣な遊びを通じて真剣に学ぶ」という理念の もと、アジャイルコミュニティに特化しています。 • 世界中の多様な背景を持つ人々が集まり、知識を 共有し、実験を行う機会を提供します。
  3. OST 他流試合 〜異文化OSTの架け橋を探る〜 日本 vs クワラルンプール、シンガポール 今日のモヤモヤ • 「海外のOSTと日本のOST、なんか違う...」 •

    「グローバルな手法を日本で実践しようとすると、文化の壁にぶつかる...」 • 「#play14の精神を日本でどう活かせばいいの?」 そんなモヤモヤ、一緒に解消しませんか?
  4. 社会課題解決のための潜入型組織改善プロセス このプロセスは、社会課題解決と組織改善を同時に達成することを目指す包括 的なアプローチです。 潜入・観察から具体的な改善実施までの一連の流れ STEP 1: 問題認識と対象選定 •自分が関心を持つ社 会課題を明確に定義 する

    •その課題が表出して いる可能性のある業 界・職場をリストアッ プする •課題観察に最適な組 織を選定する(規模、 アクセス可能性、影 響度などを考慮) STEP 2: 潜入準備と潜入 •選定組織の求人情報 を収集・分析する •採用されるために必 要なスキル・資格を 獲得する •履歴書・職務経歴書 を作成し、組織の求 めるプロフィールに合 わせる •面接対策を行う(業 界知識、志望動機の 構築など) •採用プロセスを経て 内定を獲得する •副業または本業とし て職場に参画する STEP 3: 観察と情報収集 •職場環境、業務フロ ー、人間関係を客観 的に観察する •ルポルタージュ手法 を用いて詳細な記録 を継続的に取る •以下の視点から問題 点を抽出する: •業務効率 •組織文化 •コミュニケーション •マネジメント体制 •デジタル活用状況 •従業員満足度 •収集した情報を体系 的に整理・分析する STEP 4: 問題の地図化 •発見した課題をカテ ゴリー別に整理する •課題間の関連性を図 式化する(システム思 考マップなど) •組織構造内での問題 発生ポイントを地図 化する •優先度の高い課題を 特定する STEP 5: 改善提案の策定 •組織開発の観点から 改善案を検討する •チームビルディング 手法の適用可能性を 探る •マネジメント改革案を 策定する •デジタルトランスフォ ーメーション(DX)の 視点からの改善点を 洗い出す •費用対効果を考慮し た実行可能な提案を まとめる STEP 6: 経営層への提案と実 行支援 •発見した課題と改善 案を経営層に提示す る •データに基づいた説 得力のある提案を行 う •改善実施のロードマ ップを提案する •必要に応じて改善実 施をサポートする
  5. 分析プロセス概要 ステップ1: データ収集 •日記サマリーの収集と整理 •全9か月分月次振り返り •2024年7月〜2025年3月 •テキストデータ:約2万文字 ステップ2: 発達指標の抽出 •発達段階特有の思考・行動パター

    ンの識別 •テキストからの指標抽出: •世界観・視点の取り方 •複雑性への対応 •自己認識の様式 •他者との関係性 •変化・矛盾への態度 ステップ3: 発達段階ごとのエピソード分類 •段階6(自律的段階)特性との照合 •システム思考と複雑性の受容 •多様な視点の統合能力 •自己と他者の相互作用への理解 •自己変容への意識的取り組み •段階7(構成的段階)特性との照合 •自我構造へのメタ認知 •言語と概念の限界への気づき •存在の多層性への理解
  6. 2024のPlay14紹介https://www.youtube.com/watch?v=gI6HN131KAo What is #play14 KL? #play14 is a worldwide gathering

    of like-minded people who believe playing is the best way to learn, share, and be creative! The movement started in 2014 (hence the name!) and expanded to a global series of events organised in many cities on all five continents. It is a format of unconference following the principles of open space, but above all, it is a family with people who share common values and interests. #play14 is an unconference where attendees are also contributors. All you need to do is show up, and you can either share some of your games or play the games offered by others!