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c4ljp2021 presentation

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September 12, 2021

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Yuka Egusa

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  1. 背景(1):教育図書館*が所蔵 する資料を必要とする人の多くに 使ってもらえるようにしたい • 「来なくても利用できる教育図書館」(資料が閲 覧できる)を進める • そのために「持続可能なデジタルアーカイブ」を 作成・公開 •

    ≒維持・移行を低コストに=必要最低限の機能に 限定 →教育図書館貴重資料デジタルコレクションは、「キー ワード検索」はあきらめ、静的なファイルだけで構築 • ≒予算確保の可能性が高い「通常の蔵書検索シス テム」に組み込む →近代教科書デジタルアーカイブ *蔵書数:約55万冊の教育に関する図書・資料を所蔵する専門図書館。 ⾧いので国立教育政策研究所教育図書館をここでは「教育図書館」と呼ぶ。
  2. 背景(2):教育図書館が所蔵す る資料を必要とする人の多くに 使ってもらえるようにしたい • 見つけてもらえなければ、使ってもらえない! • ファインダビリティを上げたい • → 国立国会図書館サーチ(NDLサーチ)、CiNii

    Booksのような多 くの人が知っているサービスで検索・ヒットするようにしたい • --- というのはあったけれども、きっかけは ・・・ --- • 田良島さんの勧誘(?)から • 田良島さん:「明治期教科書デジタルアーカイブ*はジャパン サーチ連携しないの?」 • 江草:「NDLサーチなら、教育図書館がやりたいってなるか も? NDLサーチからジャパンサーチ連携ならいけるかも? 」 • 田良島さん:「じゃあ、担当者に言っとくね~」 • NDLサーチ担当者から「NDLサーチ連携のご依頼ありがとうござ います」メールくる。 *近代教科書デジタルアーカイブは、当時は、明治期教科書デジタルアーカイブ
  3. 国立教育政策研究所教育図書館 貴重資料デジタルコレクション (1) • 教育図書館が所蔵す る貴重な教育関係の 資料を高精細なカ ラー写真として撮影 して公開 •

    168件 (2021-07-08時点) • 静的ファイルだけで 構築 • ファイルをコピーす るだけで移行可能 • キーワード検索機能 なし カテゴリ を選ぶ
  4. 教育図書館4データベースの公開 からNDLサーチ連携 →ジャパンサーチ連携まで • 2018-08-30 貴重資料デジタルコレクション、明 治期教科書デジタルアーカイブ公開 • 2019-03-04? 往来物デジタルアーカイブ公開

    • 2019-08-19 明治期教科書デジタルアーカイブを 近代教科書デジタルアーカイブに名称変更 • 2021-03-29 NDLサーチ連携開始 • 2020-08-06 戦後教育資料デジタルアーカイブを 公開(注:NDLサーチ連携では、当初一次情報 なしで連携開始) • 2021-05-14 ジャパンサーチ連携開始
  5. NDLサーチ、ジャパンサーチ連 携のために必要な主な作業 • キックオフ打ち合わせ • NDLサーチ連携の組織内承諾調整 • メタデータ(書誌データなど)のライセンスの種類を決定 • ジャパンサーチ連携したい場合は、CC

    BY相当以上に • (必要なら:CC BY相当にするための調整) • 一次情報(PDF、JPGなど)のライセンスの種類を決定 • (NDLサーチ、ジャパンサーチで表示できるライセンスの選択) • メタデータとDC-NDLとのマッピング • (OAI-PMHの出力設定の調整) • (一次資料のサムネイル画像作成・登録) • メタデータのレコード群をNDLに送付 • 連携の承諾文書の作成・決済・やりとり • ジャパンサーチ用データベース紹介情報の作成 • データベースのサムネイル画像、紹介文章、英語名 2019-07-10 2019-10-21~28 2019-12-26~ 2021-03-05 2021-01-26~ 2021-03-04 2021-04-24~ 2021-05-10 NDLサーチ連携開始:2021-03-29 ジャパンサーチ連携開始:2021-05-14
  6. NDLサーチへメタデータ更新す る主な方法 • OAI-PMHで随時更新 • メリット:最初の設定で苦労すればあとはシステムリプ レイスまで自動で更新できる • 教育図書館でもこれを試行したがやめた •

    やめた主な理由: • システムで属性に任意の値を入れた、空タグの出力ができな かった(例:<bababa zzz=“aaa” /> ができなかった) • いくつか出したい項目・値をシステムで出せるようにするこ とが運用上面倒だった・できなかった(ダミーの全部おなじ データの項目が必要など) • Excelなどで年に1~2回更新 • メリット:Excel標準関数駆使して、自由にデータを作成 できる • デメリット:メリットの反面、更新の際に、同じフォー マットで作れない、不正なデータを作ってしまうことが ある(例:どこかの列のデータが抜けたり、IDに重複が あったりなど)(年に、数回なので、作り方を書いてお いても忘れる・間違ってしまう)
  7. NDLサーチ連携するために必要 なシステムの要件 • 資料のID • ID=Identifier=識別子 • (あたりまえだが)重複がなく、1つの資料を同定 できるもの •

    資料詳細情報のパーマネントリンク • 原則、将来的に変わらないもの • (最低でも:資料のID等から作れるもの) • OAI-PMH or 全メタデータレコード出力 • 資料のサムネイル画像のリンク • (必須ではないが絶対欲しい)→あとで理由説明す る
  8. 小規模コレクションのデジタル アーカイブ構築とNDLサーチ→ ジャパンサーチ連携のすすめ • 貴重資料デジタルコレクションのようなかんじ で • HTML(+CSSなど)、JPG、PDFだけで作成 • カテゴリ検索だけ実現

    • キーワード検索はNDLサーチ、ジャパンサーチ におまかせ • デジタルアーカイブを公開したら、NDLサーチ 担当に連絡すれば、実現できそう!