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超効率化への挑戦:1bit LLMの現状と展望

超効率化への挑戦:1bit LLMの現状と展望

現在トレンドとなっている「1bit LLM」をはじめとする極低ビットAI技術の技術動向と今後のトレンドについて解説します。

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Yuma Ichikawa

August 06, 2026

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Transcript

  1. 自己紹介 市川佑馬, 富士通人工知能研究所(Research Director), 理研AIP ⚫ 2023年1月: 博士課程在学中に「卓越社会人制度」を活用し, 入社. ⚫

    入社~2024年: 機械学習ベースの最適化技術開発 Vs Amazon, Googleの競合手法を凌駕, Googleの行列積問題の記録を抜き世界一 ⚫ 2025年4月: 東京大学大学院博士後期課程修了 表現学習の統計力学(東大一高記念賞, 井上研究奨励賞) ⚫ 2025年~現在: LLMの圧縮, 新LLM開発(PHOTON)・AIエージェント開発(LOGOS) プレスリリース: AIの軽量化・省電力を実現する生成AI再構成技術を開発し、富士通の大規 模言語モデル「Takane」を強化 (COCN10 Emerging Technologies 2026) 日経ビジネス: 日経新聞: 富士通, 博士課程進学と同時に雇用, 研究しながら働く二刀流人材に 「働きながら博士進学」に道 富士通や島津製作所、新領域のコア人材に © 2025 Fujitsu Limited
  2. 大規模基盤モデル圧縮の重要性 • 背景: 基盤モデルの急速な発展に伴い, モデル大規模化が進行 • 課題点: 大規模化に伴い以下が懸念されている. • 運用コストの肥大化:

    メモリ使用量と消費電力の増大. • ユーザービリティ低下: モデル大規模化に伴う推論速度低下. • エッジ適応の困難さ: GPUメモリ搭載量の限られた環境で動作は困難. 一方, 今後の動向は… ホワイトカラーの仕事を超えて, 生成AI搭載エッジAIが自ら意思決定・集団行動を行い, 人類と生成AIの共生する未来の実現 → 各エッジ上で柔軟に強いモデルを導入可能な圧縮技術(量子化)が必要不可欠 © 2025 Fujitsu Limited
  3. Q: 小さいモデルを作れば良いのでは? A: 小さいモデルを作るのはやめましょう 大きいモデルを圧縮した方が性能も良い・速い・柔軟性が高い! ParetoQ (NeurIPS2025) ⚫ 性能: 小さいモデルは,

    量子化モデルより 性能が悪い・推論が遅い ⚫ 柔軟性・コスト: 各デバイスごとに, 新しいモデルを作る・蒸留する必要がある. 量子化: 新しいモデルが公開された日に 各デバイスに特化した形で(柔軟性), 60min程度で高速・強力なモデルが作れる! 米中企業の大規模言語モデル開発競争の裏で 強い圧縮技術がエッジAIの世界を支配する. 私感: 比較的GPU資源の少ない日本は, この展開 速度で勝負するのが重要である. GPU 状況: この赤ラインのSizeしかエッ ジデバイスのGPUに載らない… © 2025 Fujitsu Limited
  4. 二種類の量子化手法(QATとPTQ) • Quantization Aware Training (QAT): 事前学習済みモデルの重みを使用せず, 量子化モ デルをスクラッチから学習する方法. •

    代表例: BitLLM, • 課題点: コストが高い, スケールアップが困難(最大30B程度) • 利点: 最初から量子化を考慮するため高精度なモデルが作成できる可能性あり. • Post-Training Quantization (PTQ): 事前学習済みモデルの重みを使用して, 量子化モデ ルを作成する方法. • 代表例: GPTQ, AWQ. • 課題点: QATと異なり事前学習済みモデルは量子化を考慮して学習されていない. そのため, QATの方がより性能が良いモデルが作れる可能性がある. • 利点: 手軽・コストが低い, 数百B級のモデルも量子化可能. 現在主流は, PTQ! © 2025 Fujitsu Limited
  5. OneComp の由来; 3つのOne One Line 1行のコマンドで最適な量子化モデルを作成可能 One Bit 世界初の1bit量子化フォーマットを採用 One

    日本語の犬の鳴き声「ワン!」で 日本発のOSSであることを表現 © 2025 Fujitsu Limited
  6. STEP3: 重みと活性値の前処理をする • 重みと活性値は外れ値だらけ(LLM.int8(), SmoothQuant, QuIP,…) • 目的: Smooth and

    Flatten the hard-to-quantize tensors!! • 種類: Systematic Outlier (KQV, Up_proj)とMassive Outliers (Down_proj) • 除去するとLLMの性能が落ちてしまう意味のある異常値 [Sun+] [Sun+] Massive Activations in Large Language Models, Sun et al., https://arxiv.org/abs/2402.17762 © 2025 Fujitsu Limited
  7. FPGAの可能性: 低ビット特殊演算 GPU / CPU FP16 / BF16 / FP8

    / INT4 FPGA Bit Engine Kernel gap DBF/MDBF Formats +1 −1 +1 −1 +1 −1 ? +1 −1 +1 XNOR / popcount / bit-serial +1 −1 +1 −1 +1 −1 → → +1 −1 +1 HW: CPU, GPUの1bit, 2bitのNative Supportはない 任意ビット, 任意の回路を作れる Native Supportが可能! メモリ容量・帯域もGPU優勢 SW:低ビットサポートあり. キャスト計算するため非効率 量子化/逆量子化/LUT融合 FPGAがGPUのFLOPSに 勝つのは困難 GPUには特殊カーネ ルは存在しない 密な標準GEMMはGPUが有利 特殊低ビット演算の 効率化が可能 GPUカーネルが未成熟な1–2bit 行列積と周辺処理を圧縮表現のまま専用回路に流すことが可能! 演算単位で見たらスループットや消費電力が良い, モデルも軽量ならFPGAでも行ける? Pros: CPU比では低消費電力, 回転行列による前処理をCodebook/LUT復元を近接配置可 Cons: CPU/GPU内にFPGAを入れれるかは怪しい © 2025 Fujitsu Limited
  8. まとめと展望 まとめ • スケーリング則は健在であり, 今後は極低ビット量子化の時代? • 極低ビット量子化では, 特殊な量子化フォーマットが優位 • LLM量子化は,

    機械学習, 離散最適化, 情報理論, HPC…など様々な観点が重要! →だからこそめちゃめちゃ面白い!! 展望 • 極低ビット量子化フォーマット専用ハードウェアを作りたい! • エッジAI展開で世界を牽引し, 人類とAIが共生する世界感を加速する. © 2025 Fujitsu Limited