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GDLabLT_味覚の視覚化_2024/10/16
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210on
October 21, 2024
Research
0
85
GDLabLT_味覚の視覚化_2024/10/16
GDLabLT 2024にて発表した、卒業研究全般や自身の研究内容についてのスライドです。
210on
October 21, 2024
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Transcript
インフォグラフィックスを⽤いた ⾵味の視覚化⼿法の提案 コーヒーの官能評価データを利⽤して 情報メディア創成学類4年 江波⼾ 憧⾳(えばと しょおん) スライド共有OK!
⾃⼰紹介 江波⼾ 憧⾳(えばと しょおん) 情報メディア創成学類4年 千葉県出⾝ コーヒーとデザインが好き • ロゴ • パンフレット‧雑誌とか
研究発表の前に • そもそも卒業研究って? ◦ 4年次の1年間かけて、1つのテーマに取り組み、まとめる ◦ 卒業研究A‧B、専⾨英語A‧B が該当 • テーマの決め⽅
• 卒研の進め⽅‧⼤まかなスケジュール
テーマの決め⽅ • 個⼈で⾃由に決める • 研究室の教授からテーマが降ってくる • 研究室の先輩のテーマを引き継ぐ どのくらい時間かけるか • 4⽉から6⽉に⼤筋は決める
GDLabはこれ!
卒研の進め⽅‧⼤まかなスケジュール • 4‧5‧6⽉ テーマ決め ◦ 興味分野の論⽂を読んでみる • 7‧8⽉ ⼤学院⼊試 ◦ TOEIC ◦
研究計画書‧出願 ◦ 情報学学位Pの場合は、計画発表スライド • 10⽉ 中間発表 ◦ イマココ • 1⽉ 提出&発表(後期院試)
ではさっそく 共有OKここまで!
インフォグラフィックスを⽤いた ⾵味の視覚化⼿法の提案 コーヒーの官能評価データの視覚化を中⼼として 情報メディア創成学類4年 江波⼾ 憧⾳(えばと しょおん) 7
背景 コーヒーショップでは 8
スペシャルティコーヒーについて コーヒーの液体の⾵味が素晴らしい美味しさであり、消費者 が美味しいと評価して満⾜するコーヒーであること。 (中略) ⽣産地の特徴的な素晴らしい⾵味特性が表現されることが 求められる。 ⽇本スペシャルティコーヒー協会「スペシャルティコーヒーの定義」より https://scaj.org/about/specialty-coffee →⾵味の特徴や違いを分かりやすくする必要 9
味覚 + 嗅覚 = ⾵味(flavor) ex: ⿐詰まりで味がしない 味覚:酸っぱくて⽢い 嗅覚:⽢いベリーの⾹り →はじめていちごの⾵味を認識 www.umamiinfo.jpより 5味覚と⾹りが混ざり合って味わっている 10
背景 珈琲の官能評価 • ⾖の品質を測る • 焙煎の品質を測る 評価結果を元に • 価格決定 •
デザイン作成 • プロモーション https://menu.starbucks.co.jp/より 11
WCR 感覚⽤語集 • 概要‧試料‧強さとともに ⽤語を定義 ◦ 全24属性、109種類 • 官能評価⽤語の定量化 https://worldcoffeeresearch.org/resources/sensory-lexicon
12
フレーバーホイール • スペシャルティコーヒー協会作成 ◦ ⾊と配置に関連づけ環状にデザイン ▪ フレーバーグループ ▪ 隣り合うフレーバー •
定義‧強弱‧時間的変化は伝達できない 13 https://sca.coffee/research/coffee-tasters-flavor-wheel
実際のパッケージでは 14
現状の問題点 官能評価が⾏われているのに、販売に活かされていない • 専⾨⽤語は難解 • ⾵味の幅広さ ◦ 味覚→苦‧酸‧塩‧⽢‧旨 ◦ ⾵味→多様な⾹調、時間的変化、重なり
15 Sensory Lexiconより抜粋
研究の⽬的‧アプローチ ⾹り‧フレーバーの伝達‧共有が もっと分かりやすく、もっと的確にできるように 感覚的である⾹り‧フレーバーを 視覚的なデザインとして表現 16
多感覚統合 クロスモーダル知覚 • 五感の相互作⽤ • パッケージデザイン研究 • 分かりやすいデザイン 味覚基準と視覚化基準を定義すれば、 インフォグラフィックスに応⽤できる!? 17
パッケージと期待と好み • サンパウロ⼤学 • デザインの差異は 期待には影響あり 実際の味認知には影響せず • ピンク&丸、⻩緑と⾓ 好まれた
18
ビールの味覚体験の向上 • 東⼤と博報堂 • ⾳楽を⽤いて ◦ 質感 ◦ 炭酸感 ◦
のどごし の増幅 19
⽇本酒味わいマッピング • 九州⼤学と⼤関 • 成分分析と官能評価結果 を2次元マッピング • 商品ページや パッケージラベルに 20
⼿法 プロトタイプの開発 21 対応
⼿法 要素の対応 • ⾵ 味 → ⾊相(フレーバーホイールより) • ⾵味の強弱 → 図形の⼤きさ • 後味‧余韻 → グラデーション‧フェード • ⼝ 当
た り → 形‧輪郭 • 酸 味 → 数値として柱のグラフ • ⽢ み → 数値として柱のグラフ 22
⼿法 プロトタイプの開発 23
⼿法 プロトタイプの開発 24
⼿法 プロトタイプの開発 25
⼿法 ユーザテスト‧分析 1. ⽂字 2. インフォグラフィックス を提⽰ • 表現の理解度 • 飲む前の印象評価
• (飲んだ時の印象の⼀致度) を⽐較調査、分析 26
展望と応⽤可能性 • 他の⾷品パッケージ (⽇本酒、ワイン、カレーなど) • ECサイト、メニュー表、 広告ポスターへの利⽤ 27
⾵味を視覚デザインに!→より良い伝達を実現 1. プロトタイプ 2. ユーザテスト‧分析評価 3. 視覚化ガイドラインを作成 最終的に パッケージ‧メニュー表‧広告ポスターなどへの提案 まとめ 28
発表は以上となります。 29