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Cloudflare Workersで構築する非同期ジョブシステム

Cloudflare Workersで構築する非同期ジョブシステム

「Cloudflare Workers活用事例 業務利用の決め手とその効果に迫るLunch LT」https://findy.connpass.com/event/318382/
での発表資料です。

AijiUejima

June 12, 2024
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Transcript

  1. ただ、この2つだけでは足りない Cloudflare Queues - キューのステータスを管理しづらく、成功したキューは揮発する - 他のキューの参照、過去のキューを確認などはできない - 排他制御や重複抑制などがし辛い -

    過去の実績(失敗率や実行時間など)を分析するなどもできない - プロバイダーとコンシューマーは1対1 - ジョブの種類が多くなればなるほどコードが複雑になる - ちょっとだけ不安定 - たまにキューが消失する
  2. キューをD1に保存することで、ジョブの情報の永続化を可能にする - 不安定さへの対処 - 検索可能性 - 排他処理などのジョブを跨ぐ管理・制御 - ログストア -

    専用の管理画面の構築 キューのステータス管理と半永続化 D1 Cloudflare Workers 用の永続データストア (SQLite)
  3. これまでも Service Bindigs (別ワーカーをグローバルネットワークを経由せずシステムコールで 呼び出せる) はあったのだが、fetchのインタフェースにしか対応しておらず、使い勝手があまり良くなった。 SB RPCでは、他のWorkerに展開されているモジュールコードを、同一ワーカー内にあるように コールできるようになった。 コードベースの切り出しと隠蔽

    Service Bindings RPC Workerから別WorkerをRPCで呼び出し可能になる SBからSBを呼び出すことでProxyモジュールを経由してジョブを呼び出せる 一つのインターフェースで同期的に処理させたり、キューに流して非同期的に処 理させたりできる。(複雑なジョブの管理をシンプルにできる)
  4. # kiribiをインストール $ npm install kiribi # d1とqueueを構築 $ npx

    wrangler d1 crete kiribi-db $ npx wrangler d1 migrations apply kiribi-db –local # or --remote $ npx wrangler queue create kiribi-queue 数コマンド + wrangler.toml の編集で前述したような仕組みを構築可能 詳しくはドキュメントページ https://kiribi.pages.dev/ を参照
  5. env.KIRIBI.enqueue(“MyJob”, payload, option) ジョブの呼び出し(エンキュー) import { KiribiPerformer } from “kiribi/performer”

    export class MyJob extends KiribiPerformer { async perform(payload) { // 何らかの処理 } } ジョブの定義
  6. 実際は1つのWorkersで構築可能 main RPC RPC job-A job-B proxy’ proxy さらにKiribiで隠蔽すれば意外とシンプル✨ env.KIRIBI.enqueue(“MyJob”,

    payload, option) - Service Bindings RPCは自Workerを呼び出すこともできる - Queueに対して1WorkerでProvider/Consumer両方をさせることができる
  7. まとめ - Cloudflare Queues, SB RPC, D1などを組み合わせれば ある程度の規模に耐えうる非同期ジョブシステムが構築できる - 今回紹介した仕組みの部分はnpmのパッケージがある

    - ドキュメント: https://kiribi.pages.dev/ - Github: https://github.com/aiji42/kiribi - PR/Star ぜひお願いします🙏 - Cloudflare Workers(+周辺ツール) x アイデアで 面白いものや仕組みを構築可能