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アジャイルコーチとしてScrumTeamの支援に入る時に、計画駆動で開始しようとしてしまったはなし

 アジャイルコーチとしてScrumTeamの支援に入る時に、計画駆動で開始しようとしてしまったはなし

antmiyabin

June 22, 2024
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  1. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 Scrum Fest Osaka 2024

    アジャイルコーチとしてScrumTeamの支援に入る時に、 計画駆動で開始しようとしてしまったおはなし 2024.06.22 NTTコムウェア株式会社 NTT IT戦略事業本部 DigitalDesign&DevelopmentCenter 鹿嶋 雅
  2. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 おねがい 2 Discordでどんどん呟いたり囁いたりしてほしい! ◼

    気づいたこと ◼ 感じたこと ◼ 気になったこと ◼ 質問含めて何ごとでも
  3. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 3 鹿嶋 雅(かしま まさし)

    @antmiyabin 【属性】 #生まれと育ちは北海道 #2児(娘と娘)の父 #KASHIMA Antlers(Jリーグ) #渋谷ABEMAS(Mリーグ) #味噌ラーメン #drinking アジャイル開発案件の支援 (アジャイルコーチ)やってます モットー 柔らかな芯を持つ 過去講演 福岡県(九州支店)勤務の社員による組織変革、本社の巻き込みによる 変革のキーパーソン創出 ~Scrum Fest Fukuoka 2023~ https://confengine.com/conferences/scrum-fest-fukuoka- 2023/proposal/18097
  4. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 会社紹介 4 2022年1月よりNTTドコモグループの一員に 参考1:会社案内

    https://www.nttcom.co.jp/assets/pdf/corporate/outline/CorporateInformation_j.pdf 参考2:新ドコモグループ中期戦略(2021/10/25) https://www.docomo.ne.jp/corporate/ir/binary/pdf/library/presentation/211025/presentation_newdocomogroupmediumtermstrategy.pdf
  5. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 おはなしすること 6 「アジャイル開発案件の支援」が「計画駆動」になりかけた反省 2.

    ニューゲーム: 計画駆動になりかけた結果、何が起こったのか 起こったことにどう対処したのか 3. 強くてニューゲーム: 今ならどう身構えるのか 身構えるうえで有益と感じたプラクティス等 4. おわりに
  6. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • 計画駆動: • ユーザーが求めるであろうフィーチャーを前もって計画し、予見しようとするプロセス

    (典型例:ウォーターフォール) • 計画駆動の開発は、十分に定義され予見可能で、重大な変更がなさそうな問題に対して適用するとうまくいく。 前段:計画駆動 8 ※書籍「エッセンシャル スクラム」より
  7. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • 「予見したいという願望と適応の必要性との間でバランスをとる」ことに関するアジャイルの原則(抜粋) • 選択肢を広げておく

    • 拙速に打ち手を判断しない • 事前に正しく行うことは不可能だと認める • 精度が低い段階で支援の打ち手を大量に作らない 前段:予見と適応 9 ※書籍「エッセンシャル スクラム」より
  8. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 きっかけ 10 ある日の会話です ある案件で

    ScrumTeamが 困っている。 支援に入ろう 「チームの改善」をお 願いしたい 承知しました! どんな案件で? かくかくじかじか ・・・・ よし、3か月間だ
  9. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • トラブルを起こして改善を求められている 聞けたこと 11

    そもそもトラブルがな ぜ起きるのか (同時期に複数 発生) トラブルは起こるものと しても、動きが遅いの ではないか ひょっとしてトラブルに 気づけていなかった? プロダクト見ている意 識ある?モチベーショ ン大丈夫?
  10. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 さて、どうしようか 12 「支援→力を貸して助ける」かぁ… •

    トラブル防止 • 品質確保できているかな • テストできているかな • テスト自動化はしているのかな • 自動化を推進する必要ありそうだな… • トラブル影響を小さくする • 何見ればよいかわかるかな • ドキュメントあるかな • ドキュメント不要って誤解していないかな… • SCRUMのこと伝える必要もありそうだな… • モチベーション? • 指示待ちなのかな? • 上下関係が? • 言いたいこと言えているかな • コミュニケーションの改善も必要そうだな… • 他にもいろいろ? • あれも気になる • これもきになる • ・・・ • ◦◦する必要もありそうだな…
  11. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 よし、計画だ 13 いろいろやることがあるぞ…(実際にはもっと列挙した) ScrumGuideを理解しよう!

    テスト自動化しよう! コミュニケーションをとれるようにしよう! ドキュメントはしっかり作ろう! チームの様子を確認しよう! ※順不同(列挙順は、優先順位や重要度と関係ない)
  12. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 実際の取り組み… 14 実際にはもっと列挙したので、過半数が没。 ScrumGuideを理解しよう!

    テスト自動化しよう! コミュニケーションをとれるようにしよう! ドキュメントはしっかり作ろう! チームの様子を確認しよう! チームの様子を確認しよう! ※順不同(列挙順は、優先順位や重要度と関係ない)
  13. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • 勇気の欠如: • 3か月でやること膨大だなぁ…(二つ返事したは良いけれど)

    • 忍耐の欠如: • 3か月ですぐに変えられると思っていた(だから「何をやるか」から考えてしまった) • 期限が近い、早期の変化を求められている… • 2つの「思い込み」: • 「何かをして助けることありき」の思い込み • 「計画を立てて対応する」という思い込み(ScrumMasterで「価値駆動」を知っていたのに) 振り返り 15 「アジャイル開発案件の支援」が「計画駆動」になりかけた反省
  14. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • LeSSのガイドより • プラクティス自体は「現実を見るために、実際の作業場所である現場に行く」だけである。

    • 現場に習慣的に行き • 実際の問題を真に理解して • それを組織力の向上に活かす • 偏見のない広い心と、好奇心が必要 • 自身がCLP研修を受講した際に最も印象的だったキーワードがGoSee(と「ただ話す」)だった ※この言葉は、Bas Vodde氏より習う 装備1:GoSee(現地現物) 17 https://less.works/less/principles/continuous-improvement-towards-perfection.html#GoSee
  15. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • メタスキル:ある状況において意図的にとる態度、考え方、スタンスのこと • ティーチング、傾聴、好奇心、尊敬、遊び心、忍耐

    • 全てのスクラムマスターが持つべき、重要なスキルとされる • 状況によって意図的に切り替える • 自身がA-CSM研修を受講した際に最も気づきが大きかったのが「意図的に『忍耐』を選択する」ということだった ※この言葉は、Zuzi Sochova氏より習う 装備2:忍耐(メタスキル) 18 書籍:SCRUMMASTER THE BOOK(著:Zuzi Sochova)より
  16. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 きっかけ 19 ある日の会話です ある案件で

    ScrumTeamが 困っている。 支援に入ろう 「チームの改善」をお 願いしたい 承知しました! かくかくじかじか ・・・・ よし、3か月間だ (事実情報を中心に拾う) どんな案件で?
  17. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • トラブルを起こして改善を求められている 聞けたこと 20

    そもそもトラブルがな ぜ起きるのか (同時期に複数 発生) トラブルは起こるものと しても、動きが遅いの ではないか ひょっとしてトラブルに 気づけていなかった? プロダクト見ている意 識ある?モチベーショ ン大丈夫? ステークホルダ(マーケット)の声として 受け入れる
  18. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 さて、どうしようか 21 「支援→力を貸して助ける」かぁ… •

    トラブル防止 • 品質確保できているかな • テストできているかな • テスト自動化はしているのかな • 自動化を推進する必要ありそうだな… • トラブル影響を小さくする • 何見ればよいかわかるかな • ドキュメントあるかな • ドキュメント不要って誤解していないかな… • SCRUMのこと伝える必要もありそうだな… • モチベーション? • 指示待ちなのかな? • 上下関係が? • 言いたいこと言えているかな • コミュニケーションの改善も必要そうだな… • 他にもいろいろ? • あれも気になる • これもきになる • ・・・ • ◦◦する必要もありそうだな… まずは状況を確認してからだな あらかじめ「道具として持っておく」は、あり(事前情報のみで取捨選択を考えない)
  19. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 実際の取り組み… 22 小さく始めるのだ チームの様子を確認しよう!

    コミュニケーションをとれるようにしよう! チームビルディングを手助けしよう! ・・・(上記実施状況を踏まえて再度考える) まずはこれに専念!!! ドキュメントはしっかり作ろう!
  20. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • GoSeeによる現状把握: • 言いたいことがあれど、現状把握に努める

    • 忍耐の発揮: • 言いたいことがあっても、1か月耐える • 改善ポイントをクライアントに報告し、Goサインをもらってからはじめて (少しずつ、SMに)伝え始める • 「あなた誰なの?」にならないために: ※正体不明だと怪しいですよね • 「アセスメントをしに来たものではないし、皆さんの味方」とだけは最初に伝えた • Web会議ではさりげない笑顔を(少しでもポジティブな印象を持ってもらうべく) 振り返り 23 「現状把握」で「価値駆動」のヒントを収集できた
  21. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 • 社内コミュニティもそう • 社外コミュニティもそう

    • ScrumMaster’s Night • Scrum Fest XXX • RGST 20XX • 他にも色々ある! • 参加者とのつながりは強力! もう一つの装備:コミュニティ 25
  22. Copyright ©︎ NTT COMWARE CORPORATION 2024 おはなししたこと 26 「アジャイル開発案件の支援」を「価値駆動で行う」大切さ ◼

    案件の支援は、計画が困難 ◼ 小さくとも大事な部分を支援しよう ◼ 小さくとも結果を出すと新たな課題が見えてくる ※この案件支援、新たなゴールに向けて続いています。 ~To be continued~