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スタートアップにおける言語とフレームワークの選択 / Why we chose Ruby on...
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Autify
March 19, 2021
Technology
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スタートアップにおける言語とフレームワークの選択 / Why we chose Ruby on Rails as a startup
銀座Rails#31
https://ginza-rails.connpass.com/event/205651/
※社名・ロゴ・サービス内容等は発表当時のものとなります。
Autify
March 19, 2021
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Transcript
スタートアップにおける言語とフレームワークの選択 2021年3月19日 銀座Rails#31 Autify 松浦隼人
自己紹介 松浦 隼人 • オーティファイ株式会社 CTO (2020年1月〜) • Twitter :
dblmkt • 経歴 ◦ インフラ何でも屋 ◦ 某ブログサービスのインフラ担当 ◦ テクニカルサポート ◦ インフラ + Rails ◦ CTO (イマココ) • 趣味 ◦ 翻訳
https://autify.com/ja
E2Eテストはハードルが高い? - Autifyを使えば E2Eテストはハードルが高い? - Autifyを使えば • 手でやるのは工数がかかる ◦ 自動化しましょう!
• シナリオ作る・書くの大変 ◦ テストシナリオ作成が簡単 • 実行するの大変 ◦ 複数のブラウザでテスト実行 • 作った後も大変 ◦ AIの力でシナリオ修正を支援
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創業時からRailsを使用 • 創業時 ◦ コミュニティ翻訳ツール ◦ 近澤がRailsで着手 • その後、共同創業者として山下がジョイン ◦
創業者2人が共通して知っているフレームワーク の方が望ましい ▪ Railsでの開発を継続 ▪ 新サービスをリリース
ピボットを経て • Gitを使ったCMS ◦ これまで作った資産を活用するため引き続き Railsを採用 • (Alchemist Acceleratorへ) •
BDDツール ◦ 同様にRailsを採用
Autify 開発前夜 • 当時、フロントエンドに強いエンジニアが在籍 ◦ バックエンド・インフラもできる山下と分業できる ◦ Railsバックエンド + ReactフロントエンドによるSPA化を決断
Autify PMFを迎える • 製品完成前に契約獲得 ◦ Burning needsをとらえ、PMFを達成 ◦ 当社CEO近澤のブログ 「顧客のBurning
needsを解決する」 • Reactを捨ててRailsのみに戻す ◦ 初期プロダクトでは、リッチなUIなどは必須ではない ◦ 実装コスト ▪ 管理画面の方が機能が多い ◦ フロントエンド・バックエンド間のコミュニケーションミスが多発 ▪ 開発を遅らせる原因に
価値を最速で届ける技術>>>(越えられない壁)>イケてる技術 • スタートアップの最初期 ◦ とにかく価値を最速で届けるのが最重要課題 ▪ 価値を届けられないと死ぬ ◦ リッチなUIよりも問題を解決できること ▪
スムーズな動作ですら最低限でいいケースも
Autifyの開発本格化→正式ローンチ • 2019年3月、ベータローンチ • 2019年4月、フロントエンドエンジニア入社 ◦ ページごとに徐々にSPA化を始める ▪ SPA化のメリットが大きいページから着手
Autifyの開発本格化→正式ローンチ • 2019年9月、エンジニアが複数入社 ◦ 分業が可能な体制に • 2019年10月、正式ローンチ
Autifyの現在 • 技術スタック ◦ フロントエンド : React (TypeScript) ◦ バックエンド
: Ruby on Rails ◦ インフラ : AWS • ページごとのSPA化引き続き進行中
• 技術ではなくビジネスに集中する • 考えることが一番少ない言語・フレームワーク・製品がベスト ◦ Railsに乗りさえすればRailsは楽 ▪ 成熟した多数のgem ▪ 使い古された機能
: 例、ORMや多言語化サポートなど ▪ 大抵の開発者向けサービスでサポートされている • 監視サービス、ログサービスなど • 必要以上の分業より、1人でも面倒を見られるようできるだけ少ない技術で 技術はビジネスを成長させる道具
• Choose boring technology (退屈な技術を選択せよ) ◦ できるだけ少ない数の、枯れた技術 (= 退屈な技術)を選んで使う ▪
Known unknown : 何が起こるかわからないとわかっていること ▪ Unknown unknown : 何がわからないのかもわからないこと • 退屈な技術 = ナレッジが広く共有されているので、わからないことが少な い ◦ プロダクトをshipせよ 技術はビジネスを成長させる道具
まとめ • スタートアップは価値を素早く届けないと死んでしまう ◦ 最速で価値を届けられる技術を選ぶ • 技術はビジネスを成長させる道具 ◦ 考えることが少なくて済む(退屈な)技術を選択すべし ▪
Railsは成熟度、情報量などの点で優位
None
https://autify.com/ja/careers/