Upgrade to Pro — share decks privately, control downloads, hide ads and more …

キャッシュレス決済のプロダクトから決済基盤への進化

 キャッシュレス決済のプロダクトから決済基盤への進化

JJUG CCC 2025 Spring ランチスポンサーセッション

Avatar for Ryosuke Uchitate

Ryosuke Uchitate

June 07, 2025
Tweet

More Decks by Ryosuke Uchitate

Other Decks in Technology

Transcript

  1. 自己紹介 名前 内立 良介(うちたて りょうすけ) 所属 テクノロジー部門/BPR本部 シニアマネージャ 最近のお仕事 BPR(Business

    Process Re-Engineering)の推進、決済機能に関わるお仕事 Javaについて JavaとSpringを書いて10年 SNS @b1a9idps 5
  2. 生成AIの利用状況 全社では、Notion AI や Gemini や Notebook LMを利用しています。これに加えてコーディ ング時には、 Cursor

    や GitHub Copilot を利用しています。 Javaエンジニア向けのJunieは、法務レビュー中 職種関係なく生成AI時代に適した、仕事の進め方へのアップデートが進んでいます。 10
  3. 【~2016年】 Ruby on Railsの小さいシステム 13 店舗向け管理 画面 モバイルアプ リ 社内管理画面

    admin-api web-api mobile-api コア DB サービスローンチ~2016年まではRuby on Railsで 作られていました。 この頃は、クレジットカード決済とWeChat Pay のみ対応しており、サービス利用者もまだまだ少 ない状況だったので比較的小さいシステムで動い てました。 APIは、社内管理画面向けAPIと、店舗向けブラウ ザ用管理画面向けAPIと、モバイルアプリ向けAPI というわけ方をしていました。
  4. 【2016年】 Javaへの移行 & マイクロサービス化を目指す 14 店舗向け管理画面 モバイルアプリ 社内管理画面 admin-api web-api

    mobile-api キャッシュレス決済プロダクト単体で目指していた世界 代理店 DB 代理店 API 認証・認可 API 入金 API マスターデータ API 店舗管理 API 決済 API 認証・認可 DB 入金 DB マスター データ DB 店舗管理 DB 決済 DB
  5. 事業者基盤 共通管理画面 IdP キャッシュレス決済 【現在】 社内の共通基盤システムと繋がる 16 店舗向け管理画 面 モバイルアプリ

    社内管理画面 admin-api web-api mobile-api 社内ユーザ DB 社内ユーザ管理 API 電マネ決済 API クレカ決済 API 電マネ決済 DB 決済 DB 店舗管理 DB 入金 DB 事業者向け 共通管理画面 事業者管理 API 事業者管理 DB STORES アカウント 管理 API STORES アカウント DB API
  6. 現在のシステムのメリットとデメリット メリット • アプリケーションやデータベースのメンテナンス時に部分的にメンテナンスモードにで きる • 1リポジトリあたりのコードベースが小さい デメリット • リポジトリ数やシステム数が多くなってしまっており、メンテナンスコストやチームに

    JOINした人のキャッチアップコストが高い。また、生成AIが知れるコンテキストが少な くなってしまっている • 機能追加等の動きが少ないリポジトリについて知っている人が少ない • 基盤と重複している機能群(事業者管理や認証認可など)との同期が大変 18
  7. 日本のキャッシュレス支払額と民間最終消費支出に占める比率 23 出典:一般社団法人キャッシュレス推進協議会 (キャッシュレス・ロードマップ2024) クレジットカードの割合は、 83.5% コード決済は、2020年にはデ ビットカード、2022年には電子 マネーを抜き、クレジットカー ドについて2番目に利用されて

    いる決済手段 電子マネーの増減率は2021年、 2022年には大きな成長はなかっ たが、2023年には5.3%増。コ ロナ禍の収束で公共交通機関等 の乗車において交通系電子マ ネー等の利用が増え、これに伴 いチャージも頻繁に行われるよ うになったと推察