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伸び代しかない業界で、何をどうつくる?PdM視点で語るプロダクト開発の裏側 / A PdM's...
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コドモン開発チーム
May 15, 2025
0
12
伸び代しかない業界で、何をどうつくる?PdM視点で語るプロダクト開発の裏側 / A PdM's Inside Story of Product Development
コドモン開発チーム
May 15, 2025
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Transcript
2025年5月14日 重山 由香梨 伸び代しかない業界で、何をどうつくる? PdM視点で語るプロダクト開発の裏側
2 自己紹介 重山 由香梨 しげやま ゆかり 経歴 新卒で法人営業を経験、チケット販売プロダクトの立ち上げやグロースを担当。その後子育てア プリのプロダクトオーナーや、リテール領域のプロダクト開発に携わる。コドモンの「子どもを 取り巻く環境をテクノロジーの力でよりよいものに」というミッションに深く共感し、現職に参
画。3才の娘の育児に奮闘中。 2024.04 コドモン入社 決済プロダクトを担当 2024.10 プロダクトマネジメントグループ MGR/GMを兼 任
3 今日話すこと なぜ今、子どもを取り巻く環境にプロダクトで挑むのか チームでどう開発しているか 開発の優先順位と意思決定の裏側 エンジニアと共につくるプロダクトの面白さ 1 2 3 4
4 保護者向けのアプリ作っている会社?
5 ❌保護者向けのアプリ作っている会社?
6 6 パパママと、子どもとの時間に 1秒でも多くの笑顔と愛情を すべての先生に 子どもと向き合う時間と心のゆとりを 「保育・子育て」と 社会をつなげる 保護者の子育てへの伴走 保育・教育者の環境改善
子育ての社会インフラ作り 子どもを取り巻く環境を テクノロジーの力で よりよいものに ミッション 私たちの使命
すべての先生に 子どもと向き合う 時間と心のゆとりを こんなプロダクトを開発しています メインプロダクトは、こども施設職員の業務を支援するWebアプリケーション。 保護者と施設のやり取りを支えるモバイルアプリケーションや、施設職員向けモバイル版 アプリケーション、外部サービスと連携するAPIなども開発しています。 7
8 登園・勤怠管理 コミュニケーション ドキュメント管理 請求業務 その他保育業務 保育業務に関わる様々な機能を一つのプラットフォームで提供 コドモンのプロダクト 登降園管理 請求管理
延長保育料計算 用品注文 いつでも請求 園内連絡 お知らせ一斉配信 園児/児童台帳 資料室 連絡帳 発育・健康記録 ドキュメンテー ション 行事予定 シフト管理 感染症アラート 検温・感染症 チェック 食事チェック 園児データの管理や登降園時の打刻 アプリを通じた保護者への連絡・通知 保育業務で利用するドキュメントの作成・管理 利用時間を元にした請求情報の作成・集金作業 こどもにとって安心・安全な環境を作るための様々な業務
9
10 なぜ“今”取り組む必要があるのか こども家庭庁や政府による 保育施設のDX推進の流れが加速 社会制度の変化 現場ニーズの変化 技術のアップデート コロナ以降、紙・電話中心の運用に限界 「変わりたい」空気の高まり AIの進化をどうプロダクトに取り
入れていくかの検討が急務 • 社会・現場・技術のすべてが動き出した今こそ、子どもを支える仕組みを本質的 にアップデートできるタイミング
チームでどう開発しているか 2
12 職種を越えたチームで、ユーザー課題起点に開発 12 チームA PdM PD Eng PdM PD Eng
PdM PD Eng PD(プロダクトデザイン) チーム プロダクト開発部 PdMチーム Engineerチーム 10名 11名 70名 PMM CS セールス マーケ デザインシステム整備 横断課題の解消 横断UXチーム … チームC アナリティクス チームB ストリームアラインド
13 要件定義は全職種の目線を揃えた上で実施 What Why How 優先度設計 要件定義 体験設計 開発/リリース PdM
Designer Engineer 職能別の軸は持ちつつも 業務範囲は限定せず、 お互いの領域を行き来しながら 最適解を模索します User Issue Dev
14 目的からMVPを見定める • 機能仕様もユーザーストーリーマッピングなどを全員で検討 • 「目的」がぶれそうになったらチームで認識を揃えていく ユーザーストーリーマッピング インセプションデッキ
開発の優先順位と意思決定の裏側 3
16 変数が多い環境で「何をやるべきか」を決める ユーザーの声 事業成長 技術負債 行政戦略 ユーザー価値
17 変数が多い環境で「何をやるべきか」を決める 技術負債 ユーザー価値 連絡帳作成で他の職員が作成していたら 何か警告とかでるようにできないか デイリーボードや登降園管理、 保護者からの連絡等、園児名の ふりがなを表示させたい 事業成長率を維持するには
ユーザーの声 競合他社、市場の状況は 負荷の高い機能の精査 数年後を見越した 安定稼働のために必要な対応 来年度の予算編成は 保育DXの推進状況は 行政戦略 保育園以外の施設に導入して もらうにはどうしたら良いか 事業成長
18 ボトムアップでの課題提起も大事にしたい 素案作成 各案件の見積もり /MUST案件の洗い出し エントリー PMMやPdMがCS/セー ルスからヒアリング 開発案件をエントリー 開発部
開発部 議論・確定 各部署揃った会議体で 意思決定 共有 背景・経緯を 全社に共有 今日のこの場です • 開発ロードマップを作るにあたり、各チームから上がる要望をQ単位で集約し、事業 戦略との整合性をみながらチームとしての意思も大事にしていきたい 全部署代表 全社
エンジニアと共につくるプロダクトの面白さ 4
20 PdMから見るエンジニアにとっての面白さ 一次情報に触れながら設計できる環境 施設訪問やインタビューが当たり前に行われ、仕様検討にも直接活かされる 課題の構造を一緒に解きほぐすプロセス ストリームアラインドチーム内の議論において、エンジニア自身が本質的な構造整理に関与できる 実装だけでなく“行動変容”を設計する面白さ 機能ではなく、「どのような環境で」「どう使われるか」まで含めて一緒に考える文化がある 社会インフラを構築していける実感 保育ICTの普及拡大によりこども達を支える社会インフラを自らの手で作っていく
1 2 3 4
21 PdMから見るエンジニアにとっての面白さ 一次情報に触れながら設計できる環境 施設訪問やインタビューが当たり前に行われ、仕様検討にも直接活かされる 課題の構造を一緒に解きほぐすプロセス ストリームアラインドチーム内の議論において、エンジニア自身が本質的な構造整理に関与できる 実装だけでなく“行動変容”を設計する面白さ 機能ではなく、「どのような環境で」「どう使われるか」まで含めて一緒に考える文化がある 社会インフラを構築していける実感 保育ICTの普及拡大によりこども達を支える社会インフラを自らの手で作っていく
1 2 3 4
22 一次情報に触れながら設計できる環境 • 施設訪問やインタビューが当たり前に行われ、PdMだけでなくエンジニアやデザイ ナーも参加する機会があり仕様検討に直接活かされる • 顧客解像度をあげるための仕組みも提供 ◦ 営業担当に同行して施設を見学して「取り巻く環境」を理解する
23 PdMから見るエンジニアにとっての面白さ 一次情報に触れながら設計できる環境 施設訪問やインタビューが当たり前に行われ、仕様検討にも直接活かされる 課題の構造を一緒に解きほぐすプロセス ストリームアラインドチーム内の議論において、エンジニア自身が本質的な構造整理に関与できる 実装だけでなく“行動変容”を設計する面白さ 機能ではなく、「どのような環境で」「どう使われるか」まで含めて一緒に考える文化がある 1 2
3 4 社会インフラを構築していける実感 保育ICTの普及拡大によりこども達を支える社会インフラを自らの手で作っていく
24 実装だけでなく“行動変容”を設計する面白さ • 機能開発=ただプロダクトを作るだけではない • 「どのような環境で」「どう使われるか」 、環境を含めてユーザー体験を設計する ◦ 打刻のアラート音一つにしても、周囲の騒がしさ、施設職員・こどもそれぞれの 感じ方 たくさんの考慮事項がある
25 PdMから見るエンジニアにとっての面白さ 一次情報に触れながら設計できる環境 施設訪問やインタビューが当たり前に行われ、仕様検討にも直接活かされる 課題の構造を一緒に解きほぐすプロセス ストリームアラインドチーム内の議論において、エンジニア自身が本質的な構造整理に関与できる 実装だけでなく“行動変容”を設計する面白さ 機能ではなく、「どのような環境で」「どう使われるか」まで含めて一緒に考える文化がある 1 2
3 4 社会インフラを構築していける実感 保育ICTの普及拡大によりこども達を支える社会インフラを自らの手で作っていく
26 今日話したこと なぜ今、子どもを取り巻く環境にプロダクトで挑むのか チームでどう開発しているか 開発の優先順位と意思決定の裏側 エンジニアと共につくるプロダクトの面白さ 1 2 3 4
27 最後に • コドモンが支えているのは子どもとそれを支える大人たちの毎日 • 一つの判断が、何千、何万という人の負担を減らすことにつながる • 「一緒に考える」「一緒につくる」ことに面白さを感じるエンジニ アと、これからもプロダクトを育てていきたい
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